ひといろ
伝いおちる真珠色のひとすじ
零れおちた象牙色のひとしずく
そのひと粒
━それは月の涙
涙を流すごと
微笑みながら細りゆく月
ひといろの霊(たましい)が集いし夜
揺りかごは真綿のごと 受けとめる
その器が満つる宵
喜びとも 哀しみともつかず
ひとはだ色に耀く
淡く静冽な光
*
※静冽は造語です
※画像はぱくたそさまより
*
〔朗読してくださった方〕
☆rikuchiさんプロフィール
☆rikuchiさんの朗読
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?