『玉と石の神話55』
誰一人、口を挟む事はなかった。
「皆も存じておろう…我らの住むこの世界を統べる神の存在を…」
王の口から発せられる一言一句を聞き洩らすまいと耳を傾けている。
「私と妃は遥か昔、その方から世界を管理する役目を仰せつかった。地を水を治め、良き世界とするように…」
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