『玉と石の神話36』
「お前は言ったな。取り溢したくない気持ちをわかってくれたのは王だけだった、と」
睫毛を翳らせ、琥珀は言葉を選ぶように続けた。
「それが?」
「災禍が不可避なら、一ヶ所に集まるは却って危険。なれば、王のお考えは…」
その時けたたましく足音が響き、扉が叩かれた。
ひとつぶやき新話de神話_玉と石の神話

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