『玉と石の神話35』
扉を叩く音を聞き、それだけで琥珀である事に金剛は気づいた。硬い表情で入って来た琥珀の背後を見るも、常に影のように控えているトパーズの姿はない。
「どうした?」
「金剛よ…私は、王の意図、が理解出来たように思う」
唇を引き結び、金剛は真っ直ぐに琥珀を見つめた。
ひとつぶやき新話de神話_玉と石の神話

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