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箱庭の果ての果て
☆うたがわきしみ さん
『こころ』 によせて
*
春 鮮やかに咲き染める花のように
夏 光纏い眩しく煌めく海のように
秋 軽やかに吹き抜ける風のように
冬 仄かに暖める陽だまりのように
そして
晴れの日も
雨の日も
曇りの日も
雪の日も
雲に遮られようとも
どんな時でも
見上げればそこにある宙のように
人の命は有限でも
人は無限
己が己の存在に
限界さえ作らなければ
心は悠久の果てまで遠く遠く
箱庭のように小さな
自分のこの世界も
限りない世界となって
ここに広がっている
*
☆rikuchiさん朗読
ありがとうございました!