『玉と石の神話83』
見上げると、波が激しく渦巻いていた。
この海底に影響が及ぶ事はなかったが、地上も大気も荒れている事は予想出来る。
無事でいられる保証などない。
それでも、約束を果たす為、自らも安息の地を求め、金剛は綱を手離した。

いつかの世での、再会を確信しながら。  終
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