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EQリーダーシップの付箋

台湾在住のノンフィクションライター、近藤弥生子さんの著書。
Voicyパーソナリティでもあります。
前回出版の「台湾はおばちゃんで回ってる!?」に続き、今回はビジネス書?
いえいえ、ビジネスはもとより、「心を守る」も「チーム」も大切なこと。

トクン!としたところを付箋しました。

付箋1
【5ページ
これまでは単に「文化の違いって面白いな」と意識する程度だったのが、〜〜】

私も初めは近藤さんの放送から聞く台湾の話を、台湾の文化と捉えていました。
しかし日々放送を聞いていると、何やら近藤さん自身が紐解いていくものがありました。
いつだかの放送で、「出来るなら私もそうありたい」と震える声で言った言葉が本から沸き立ちました。
そして、強く思いました。
私も出来るなら身につけたい!
本の初めから引き込まれていきます。

付箋2
【16ページ
EQの高い人は、自分と他人を比べたり、他人同士を比べて物事を考えたりしませんから〜〜】

私の決定的にEQの低いところの1.2を争う場所。
人間はどうしても比べる生き物とさえ思っていました。
それはそうとしても、「比べて物事を考えない」
この言葉にハッとさせられました。
これは、このあとに出てくるバウンダリーと大きく絡まり、いらない大木が私の中で育ち、影を作っている感覚になってきました。

付箋3
【68ページ
『同じ船に乗る』】

確かにどんな組織も、家庭も船だとすると、ひっくり返さず進めていかなければならない。
そのためには役割がある。
日本的な「勝手は許されない」ではなく、ひっくり返さず進めるという共通認識を持つことが出来れば、人と比べず穏やかな気持ちで、いられるのでは?
「共通認識」という言葉は何百何千と聞いてきたし、何なら、したり顔で使ってきた。
あぁ、簡単に使っていたんだと言う驚きと反省。

付箋4
【72ページ
ずっと他人から望まれるままに行動していると、自分が自分ではなくなってしまい、最後には爆発してしまうのです】
付箋2と並び、このバウンダリーの弱さ。
過去を思い返しても、爆発した多くはこの境界線の弱さ。
他人(子供達、旦那であっても)の感情に引っ張られ、それでも必要とされることに喜びも感じているから、これは私がしたくてしている事だとし、そうやって少しずつ自分が分からなくなる。
分からないが言語化出来ないドロドロがたまり、ある日爆発。
誰が悪いのではない。
バウンダリー、境界線は心を守る大切なこと。

付箋5
【96ページ 「米国では『訴える』と言わないと相手が真剣に聞いてくれない〜】

81ページからの「アジア人としてのアイデンティティー」から始まり、日本の現在の歪みの一つとして、アジア人としてのアイデンティティーがありながら米国に憧れ、強い主張や論破が格好いいとされる風潮があります。
これが「ゴネ得」文化の一因となっているのかもしれません。
ある時期から、日本は弁護士を増やし、国民が身近に司法に頼れるようにしました。
しかし、私が小さい頃は、ゴネ得をする大人は明らかに恥ずかしい存在でした。
いつの間にか「訴えてやる」という言葉が日常に溶け込み、お笑いのネタにまでなり、ネットの口コミがその風潮をさらに助長しています。
日本が再びゴネ得を恥ずかしいと感じる文化に戻ることを願います。

付箋6
【116ページ
おおかた、インタビュアーの質問は鋭かったけれど、多くの下調べをしてインタビューに臨んでいたことが伝わってきたし〜】

日本ならインタビュアーが叩かれそうな場面でも、台湾ではインタビュアーとしての仕事背景を理解したうえで意見を言っていて、本にもあった「他人の靴を履く」思考が様々な場面で台湾の人に浸透しているのだと実感しました。

【本を閉じて】

近藤弥生子さんの深い洞察と具体的なエピソードが、私にとって非常に啓発的でした。
特に、他人と比べず、自分自身を見つめ直すことや、バウンダリーの重要性についての気づきはVoicyの放送で聴いてはいたものの、文章で入った方が改めて考えること大きかったです。
自分自身の価値観を再評価するきっかけとなりました。

近藤弥生子さんはいつもご自身の事をシダ植物とおっしゃいますが、多くの水を含み、少しの光でも成長するシダ植物はたくましくもあります。
これからも、台湾から風を送ってください!


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