【エッセイ】俺は絶望なんてしてやらない。
貴方は今までの人生、どのように生きてきましたか?
品行方正、清廉潔白に生きて、信頼を勝ち取ったり。
自分を磨き、取り柄を磨き、必死に勉強をして、いい大学へ入学。
そこでも努力を重ね、一流企業に就職。
そこまでの過程において、愛する人と結ばれ、幸せな家庭をきづいて。
そんな人生を送っていますか。幸せな人生を。
僕はそんな人たちが本当にすごいと思うし、心の底から尊敬の念を覚える。
特に僕は大学に言ったことがないから。心から憧れを抱いている。
大卒といえば今でも一つ思い出す事がある。
僕の以前の職場には、余り大卒の人はいなかった。
そんな中、職場に本社の管理部門から大卒の人が研修という名目でやってきたんだ。
しかし、その人は、作業は全く手伝わず、ずっと現場を歩いて、作業を見ていただけだった。
当然現場作業員からは、不満がでる。実際ある作業員が直接本人に、不満をぶつけたらしい。しかし、本人からは。
「私の仕事は見ることだ」と言ってきたらしいんだ。
僕は先輩にこの話をしてみた。すると。
『まあ言いたいことはわかるが、あの人は大学に入るために、学生時代努力した人だから。業務に差がつくのはしゃあないわ』
と返ってきた。
いろんな考え方があるなと思うと同時に、それどうしようもなくないか。と言葉に出来ない、負の感情を抱いたものだ。
納得は出来なかった。けど、それもまた真理かもしれないとも思った。
過去には戻れない。
勿論、ある程度社会で働いて、再び大学に行く。という人もいるのは知っているがそれが出来るのは、本当に少ないのではないだろうか。
学生時代に努力しなかったから。もうどうしようもないのか。
僕には幸せは掴めないのか。絶望するしかないのか。
不思議とそうは思わないんだ。
人生、何歳からやり直したって良いはずだよ。それを決めるのは他人じゃねえ。自分なんだから。
だから、俺は、絶望なんて絶対にしてやらない。