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樋口円香について

かねてよりあたためていた樋口円香に対する考察である。筆者が仕事で暇な時とか作業中にボーッと考えていたものなのであまり当てにはならないと思うが、この考えを野に放ちたかったのだ。

これのためにわざわざnoteってやつを登録した。

簡単やった。


①樋口円香って?

アイドルマスターシャイニーカラーズに登場するキャラクターの1人である。幼馴染の浅倉透、市川雛菜、福丸小糸の4人でnoctilというユニットを組んでいる。浅倉とは同い年で高校2年生、雛菜、小糸は樋口たちとはひとつ年下で高校1年生である。というところで樋口のステータスは十分だと思う。足りないと思う方は是非プレイして見てほしい。

②樋口円香、第一印象

初めて樋口円香を知ったのはTwitterだった。筆者には素晴らしいTwitterネットワークがあり、彼女が登場してしばらくはTwitterで神絵師の作品や、初期考察・分析、感想、ネタツイなどが目まぐるしく回ってきていた。

ところで、皆さんは女性キャラに対してどんな印象があるだろうか?筆者の浅い知識・見聞・印象においては、基本的にゲームやアニメに出てくる女性は大体プレイヤー・主人公など自己投影される存在に対して優しかったり、はたまたツンデレであったり、仮に敵意を持っていたとしても最終的には和解し態度を軟化させる、など好意的な態度が見て取れるように演出されていると思っている。

しかし、この樋口円香は流れてくる情報を見る限りいつまで経ってもプレイヤーに対し酷い態度を取るとのこと。やったろうやないか、そういう女が最後に笑うのが1番美味いんや、と言わんばかりに私はシャニマスをダウンロードし、樋口円香をプロデュースした。

③樋口円香をプロデュースした

話に聞いていた通り厄介というか、こう、面倒というか、シャニPはこんな人間相手にして平然としてられるからやべぇよ…やべぇよ…と思う。

3-1.第一の出会いのイベントについて

事務所で会うのではなく、外で283プロダクションの人間に声をかけ、人目につく所で幼馴染の浅倉透がスカウトを受けたという話を聞き、騙されていないか?という確認のためにわざわざこんな事をしている。当時のTwitterでも「幼馴染が騙されてないかどうかの確認でこんだけ行動するってめっちゃ浅倉のこと好きやん。」という解釈がなされていた。その通りだと思う。

改めて確認すると、自分が声をかけた人間が浅倉をスカウトしたPと知るや否や、敵意をあらわにし、Pが樋口をスカウトしたいというと、拒絶の意思を示した。

しかし、「浅倉と一緒にアイドルやってみませんか」と言われると、警戒こそとかないものの「そういうことなら」とアイドルになることを承認する。


このコミュで分かる樋口円香の情報は「いかに浅倉を特別な存在だと思っているか」だと思う。これもTwitterで拾った解釈だが、「浅倉みたいな特別顔が良くて、存在感ある奴が昔遊んでたお兄さんにアイドルとしてスカウトされたって言われて、めっちゃ腹立ってるやろ」とのこと。今まで浅倉にとって自分は特別な幼馴染だと思っていたのに、ぽっと出のよく分からんやつに取られる、という恐怖が彼女を動かした。という解説も見た気がする。本当にその通りだと思うし、つい最近実装されたファン感謝祭においてもこの情報はとても大事だと思う。

ここで覚えておいて欲しいこととして

①樋口は浅倉のことを特別な幼馴染と思っている。(と思われる)

②樋口は浅倉のためであれば、かなりの行動力を発揮する。

後の考察のパーツになるので本当によく覚えていて欲しい。


3-2.共通コミュについて

カメラ・レンズに笑う

いちいち情熱を燃やさないと

まともに仕事できないんですか?

高燃費、ご苦労様です。

笑っておけばなんとかなる、

アイドルって楽な商売。

樋口円香をちょっと調べたら、この辺のセリフはパッと出るだろう。何食うてたらこんなセリフ出るんすかね?上記太字のセリフを一つのコミュで出す。どれも一発でネタに上がるような迷?言であると思う。

このコミュでは樋口がデビューしたということで宣伝写真の撮影をするということだった。

緊張するであろう樋口に向かって「肩の力抜いて頑張って〜」というPに対し「いちいち情熱を〜高燃費乙。」というセリフを吐く。さらに街角でアイドルが路上ライブをやっているところを見て、「笑っていれば〜」のセリフである。この女、仕事に対してやる気や熱意はない。そう思わせる一面だし、いつだってこの女は仕事に対してそんな無駄な力は入れないと思う。

ほどほどの愛想でやっていきます。

このセリフとともにこのコミュは締められていく。一つのコミュでこんなに語録を作れるのか…。まあ中には飛行機だかなんだかになるPもいるそうだし、まだまだ浅学の身ではアイマスを測れないと思う。

さて、このコミュにおいては樋口の方針・生き方をある程度伺い知れる。そこそこ、ほどほど、ある程度。100点取ろうとして90点より、70点取ろうとして80点取れたら大勝利。そんな方針・生き方じゃないかなあと思う、私もそうだから。

ここでPの仕事の姿勢について、情熱を燃やして仕事をする様を馬鹿にしているが、これは単に敵意や不信感を露わにして警戒や敵対の意思をPに感じ取らせようとしてんじゃないかなぁ、と思う。後のコミュで分かるのだが、「初対面(敵意のない)相手に対しては普通に振る舞う」というセリフがあるし、真面目に頑張る人を励ますという一面もあるから、熱意そのものを否定、馬鹿にする人間ではないと思う。幾分かは「この子がそんな人間でない」と思いたい自分を否定しきれないが。

ともかくここにおいては

①樋口円香は仕事自体に熱意を発揮しない。

②80点で満足するタイプ

③嫌いな相手にははっきり敵意を示す。

このコミュで樋口円香について得られる情報はこの辺である。サッーと次に行きましょう。


バウンダリー

私に何を期待しているんだろう?

(夢はないのか?)とくにありません。

ほどほどに生きることです。

(レッスン室の鍵がないな…貸し出し中か?)


朝、偶然樋口と遭遇したP。挨拶すると露骨に嫌そうな顔をする。

あなたみたいにみんな能天気なら世界も平和でしょうね。

これである。こういうセリフを聞くために、シャニマスを始めて、この女をプロデュースしたと言っても過言ではない。(Mではないです)

さて、Pと樋口が会話していると女子高生が通りかかり、樋口のファンだと名乗る。握手、ツーショット。アイドルらしい対応をして別れ際、「あなたならトップアイドルになれる」と言われたらしい。そこで「私に何を期待しているのか?」とのセリフである。これに関しては特別な期待をされているかどうかが重要なのではなく、「私は期待されている」というふうに読み替えると以降の理解がしやすいと思う。事実、樋口は「何を期待されているか分からない」と言っている。僕もあの女子高生が樋口に何を期待しているか分からない。

そして夢はないのか?と聞くとお決まりの生き方からからセリフである。まあ現実問題足のつかん夢見るくらいなら他に足つけてそれなりの人生で満足するのは楽だし、多くの人間がそうしてると思う。実際社会人になって思うが、日々の仕事はしんどいしめんどいが、死に物狂いでがんばった頃と比べるとずいぶん楽だ。樋口もアイドルにならなかったらそれなりの大学いって、それなりの就職して、浅倉雛菜小糸とそれなりに遊んでお嫁さんになったりしてそう。

そして、予定がないのにわざわざ事務所に来て、はづきさんから何かを受け取った所で樋口はフェードアウト。そしてPはレッスン室の鍵がないことに気づいてコミュは終わり。察しの良いみなさまはもう分かるだろう。自主練だ。まあこれについては後のコミュで明示されるのでここではスルーする。

結局ここで分かったこととしては

①樋口も期待される存在になっている

②ほどほど人生

③自主練やってる。

樋口円香の内面については既知の情報だが、環境や状況について初期から進んでるよーという事を示している。では次。


二酸化炭素濃度の話

空気の話です。

手の震えが止まらない子、何度も深呼吸する子、オーディションが終わった後大声で泣き出す子もいた。

(合格する結果が楽しみだ!)本当に?本当にそう思ってます?

信じるのは勝手ですが、その期待は背負いませんので

(ショップイベントでいた子か)泣いていたの、その子です。

私が泣くことはないですね。

(合格通知だった)控え室にいた人たち、ものすごく必死だったのに、つまり勝ち負けは気持ちの問題じゃない

ここについて、はじめは何を伝えたいのか、どういう一面を伝えたいのかが分からなかった。ここまでのコミュはVoを上げるセリフ以外にも十分情報が開示されていたからだ。しかしここは3つ全て聞いて初めて理解が深まる所だと思う。(聞いてなかった雑魚ですみません)

どんどんオーディションのライバルが手強くなっていく中で、樋口が勝ち続けられるか?また、他のアイドルの様子がどうだったかという話である。

オーディションの前に周りを見る余裕があるのかとか、終わった後にそんな事気にするのか、と思うかもしれないが、樋口は面倒見がいいタイプであると思う。幼馴染の中で、何を考えてるか分かりにくい浅倉、雛菜、頑張ってる年下の小糸、4人の中では(Pに対する態度を除けば)1番面倒をみれるのは樋口だろう。故に、周囲の緊張や不安を敏感に感じ取ってしまったんじゃないかなあと思う。損するぜ。

さて、ここでは他に、泣いていたアイドル、期待を背負わない、私は泣かない、勝ち負けは気持ちじゃない、というセリフをピックアップしたが、期待はさておき、他の3つの情報から、熱意に関する情報を読み取れる。

私は泣かない、に対して大声で泣いていたアイドル。ショップイベントで安っぽい笑顔を振り撒いていたと評していた子だが、その子はオーディションが終わって大声で泣いていたそうだ。もう終わった、ダメだった、情けない、と言って。

結果としては樋口はオーディションに合格していた。明示されていないが泣いた子は不合格だったのだろう。そして、勝ち負けは気持ちの問題ではないということから泣いた子は、涙を流すほど情熱があったけど、樋口に負けた。そんな樋口はアイドルという仕事に対して涙を流すほどの情熱を持っていない。という事だ。

また、このコミュにおいても樋口は「Pからの期待」を背負わないと言っているが、本当は「背負いたくない」という気持ちからこのようにいうのだろうと解釈できる。「期待」に関する情報は次のコミュでさらに踏み込まれるのでそこでも述べる。

さて、まとめると

①樋口は周りの様子を気にするタイプ。(だと思う)

②「アイドル」に情熱を持っていないから涙を流さない。

③P(他人)からの期待を背負わない。(背負いたくない)

ここの情報をまとめると、なんか、親からの期待とかに冷めちゃった長女みたいな感じがある。実際放クラの果穂に「お姉さんみたい」と言われたらしいし、小糸の面倒をよく見ているし、割と腑に落ちる…落ちない?ごめんね。では共通コミュ編最後です。


心臓を握る

あなたは何故、私をアイドルにしたんですか?

さらにもっと?そこで知るのは?身の程って現実でしょう?

期待なんか背負いたくない、必死になんか生きたくない、自分のレベルなんか試されたくない。何度も……何度も……そんなの私は……怖い……。

(円香が望めば叶うんだ)そんな言葉に騙されない。

(円香はずっと全力だったんだから)本当に的外れ。でも………それ、誰にも言わないで。

それでも、何度チャレンジしても超えられないハードルがあったら?(円香が諦める勇気を持てるまでそばにいる。それで一緒に大泣きしよう)

どこまでも価値観が合いませんね。私……泣きませんので。

私、あなたには期待しません。代わりに行動で、無理矢理にでも信じさせてください。

何というかね……ここに樋口円香の全てが込められてんじゃないかなあと思う。本当に改めてじっくり見て返すとまだまだ樋口を分かってないんだろうなあと思う。

先に述べてきた通り、樋口の生き方はそこそこな人生を送りたいというものだったが、アイドルになって努力しているとハードルはどんどん上がっていった。当然(表向き)そこそこな努力ではどうにかならなくなってきた所で堰き止めてきた恐怖が溢れ出したのだろう。何度も何度も他人に評価されて、期待を背負わされて、その結果として、必死な努力をして結果を出さなさければならなくなった。安直な解決手段を取らず、厳しい道を進み続ける。周りの期待なんか無視して全部放り出せば楽だろうに、それができない不器用なお人好し、頼み事を断れないお姉ちゃん委員長かよ……。


セリフを読み解いていくまでもないなあと思う。ここには今まで明かされた情報の積み重ねがあるだけだから、言わば答え合わせのページなんだろう。私が出す回答は

①樋口は他人の期待を受けて頑張りたくないくせに、実際期待されると頑張ってしまう。

②仕事に対して涙を流すほど情熱を持たないようにしている。

今見返すと本当に色々辻褄が合っていてこれが本当に僕が書いた考察なのか?と思う。すごいのは僕ではなくてシナリオです。

読み解きこそしなかったものの、「あなたに期待しません〜」のセリフは個人的に気に入っている。自分は他人の期待を背負わされてしんどいのに、同じように人に期待をかけて重圧になりたくないから、行動によって「信頼」させて欲しい。と読み替えると分かりやすいと思う。いちいち読み替えねぇと気持ちも読み取れねぇのかよ。

3-3.W.I.N.G

数ヶ月の活動を経て無事W.I.N.Gに出場する樋口たち。準決勝前後、決勝前、敗退、決勝後の順番に考察し、しますよ……。

準決勝前

(円香が落ち着く所でゆっくりしておいで)〜ここでいいです。

書いたまんまじゃねーかよ……。いちいち考察書くのも野暮なくらいなんでこのセリフだけおいて終わり!


準決勝後

書き起こすセリフが文字にしにくい。状況を書きます。

準決勝を無事突破し、舞台袖にてPと話す樋口。相変わらず落ち着いていて、そういうところが樋口の強みなのかもな、というPに対して、飲み物を要求する樋口。

しかし冷静な態度から一転、飲み物が気管に詰まってむせる樋口。大丈夫と強がっている所でコミュは終わり。

まあーね、上っ面は平気そうにしてるけど内心やっぱり恐怖してたんやろうなって部分ですね、はい、終わり。


決勝前

これで最後なんですよ?(ま、これで最後じゃないからさ。)

(気楽に行こう、いつも通り)なにそれ、最低。

この頃にはあのつっけんどんな樋口も柔らかい表情で最低と言ってくれる。敵意からの暴言・罵倒ではなく、信頼からの言葉なんだろうなあ、と思う。

また、Pにとってここで樋口は終わる人間じゃないから最後じゃない。「気楽に行こう、いつも通り」は散々クールに振る舞われた軽いお返しとかだったら2人の信頼が確かなもののように見えますね。


敗退

飛べなかった……でも、飛ぼうとした……。

ああ、この感覚……この感覚……。

負けた場合。今まで無理な背伸び、飛び立とうとしなかった樋口の初めてつまづいたハードルなんじゃないかな。この感覚をどう思ったのか、明示こそされなかったが、悲しみや悔しさより、清々しさを感じる語調だった。


優勝

あ、はい。優勝です。

相変わらず淡々としているなあ、せっかく優勝したのに。そこが樋口の良さなんですけど。

今にも泣き出しそうなPに、「ハンカチ、使いますか」とのこと、樋口が使いなよというPに対して

私、泣きませんので

事ここに至って嬉し涙も流さないぞ、という意思表明だ。このセリフで優勝コミュは閉じられる。センスしかないと思って読んでたが、見返して思ったこととして、樋口って割と一貫性を重視するタイプなんじゃないか?と思う。最初に突っかかったPに対して突っかかり続ける。涙を流すほど仕事に情熱を持たないつもりだから、どんな事になっても涙を流さない。うーん、この女、やっぱり面倒。でもそれがいいし、かっこいいと思う。


3-4.エピローグ

優勝後と敗退後で2つエピローグがあるので、上と同じ流れで考察をする。


風穴

(大丈夫か?)大丈夫じゃない……

なんていうと思います?学ばない人ですね。

熱意があればいいわけでもない、技術があればいいわけでもない、勝ち上がった所で将来の保証があるわけでもない、なんでそんなものに挑んでいたんだか。

でも、冷静になるまで気づかなかったってことはつまり………ねぇ、どういうことだと思います?(……………再出発だ)本当に学ばない人ですね。

(円香!……….もう一度俺と一緒に)

……………はい。

W.I.N.G敗退後のコミュだがまあ、うん。これは本当に良くない。何というかねえ……本当に樋口らしいセリフを散々並べた後、もう一回飛ぶことを決めててねえ…。これ考察いる?あえて文章にするのも野暮だと思うし(2回目)つまりどういうことだと思うかはそれぞれの解釈でいいと思うよもう。


蛇足

何か用ですか?もう帰る所なんですが。

え?まさか泣いてくれなかったんですか?

わたしの実力ではここまで来ることはできませんでした。すべてあなたのおかげです。

本当に、ありがとうございました。

それでは、お先に。また明日もよろしくお願いします。

この考察を書くにあたって改めて見直したけどどうしようこれ。なんかねー、やっぱり捻くれてて素直じゃない人間が素直になる時以上に素晴らしい瞬間ってあるかなあと思う(性癖)。こうやって多くのPを沼に落としてPカップで激戦区と化したんかと思うと本当にアレって感じでした。詳しくは自分でやってみて。


さて長々と書いてきましたが、共通コミュやW.I.N.Gにおいては一貫して

①アイドルに情熱を持たない

②そこそこに生きていきたい

③期待されたら全力で応えなければならない

という樋口の方針・生き方が描かれてんじゃないかなあ、と思いました。ご意見等、お待ちしております。


つらつら書いてたらなんか凄い長い…長くない…?これもしかしてパート分けしないとやべーんじゃねぇか……PSSRのコミュ、感謝祭はパート分けして書きますので…どうしてこうなった……。







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