【去勢】獣医さんがおしえる犬の不妊手術について【避妊】
こんにちは、ゆうパパです。
息子の保育園の連絡帳に書くネタがなくなってきました。
誰かネタを提供してください。
さて、今日なんですが
今回は犬の不妊手術(去勢・避妊手術)について書きたいと思います。
動物病院で働いていると、必ずといっていいほど
こういった質問をされます。
「去勢手術はしたほうがいいですか?」
「痛いのがかわいそうだからうちの子は避妊手術はしなくても大丈夫?」
去勢避妊手術は賛否両論ありますが、
わたしの意見も踏まえて書いていこうと思います。
不妊手術について
不妊手術については賛否両論ありますが、
結論をいうとわたしは不妊手術を推奨します
理由は不妊手術をすることで得られるメリットの方が大きいためです。
まずは不妊手術のメリットでメリットをあげていきます。
◯犬の不妊手術のメリット
✅病気の予防ができる
✅望まない繁殖を抑えられる
✅問題行動を抑えられる可能性がある
◯犬の不妊手術のデメリット
✅麻酔をかける
✅太りやすくなる
これらの項目について説明していきます。
◯犬の不妊手術のメリット
✅病気の予防ができる
不妊手術によりこれらの病気の予防ができます。
いずれの病気も中〜高齢犬におこり、最悪の場合亡くなることもあります。
治療は同じ不妊手術になるのですが、
健康な若い時期にやる場合と病気になってからやる場合では
当然後者のほうがワンちゃんにかかるリスクが高くなります(疾患の重篤度、基礎疾患の有無により麻酔のリスクはあがります)。
また、犬で若いうちに避妊手術を行うと
乳腺腫瘍の予防効果があるとされており
・初回発情前での避妊手術で発生率が0.05%
・初回〜2回目発情までの避妊手術で8%
・2回目発情以降での避妊手術で26%
・4回目発情以降での避妊手術では予防効果なし
という報告があります。
つまり、より早期での避妊手術により乳腺腫瘍の発生を予防できます。
そのため若い時期に不妊手術をすることをオススメします。
✅望まない繁殖を抑えられる
とくに子どもを産ませようと考えていなければ
不妊手術することをオススメします。
また繁殖はとても大変な作業のため、気軽にすることはオススメしません。
もし愛犬に子どもを産ませたいとお考えの方は一度この記事を読んでみてください。
https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/001650/
✅問題行動を抑えられる可能性がある
不妊手術により抑えられる問題行動は
・マーキング
・放浪行動
・マスターベーション
・マウンティング
・攻撃性
があるといわれています。
が、実際にこれらの行動を矯正したいという際に
これらの行動を示していた期間が長いほど
学習的な要素も高くなるため
去勢手術が効果的でない場合もあります。
つまり問題行動をおこしたら、
または起こす前に不妊手術をしましょうということです。
また、攻撃性などは本人の元々の性格的な要素もあるため、
去勢をすることが必ずしも効果的であるとは限りません。
ただ、これを差し引いても病気を予防するというメリットが大きいので
問題行動を未然に防ぐという点で手術することは有効であると考えられます。
◯犬の不妊手術のデメリット
✅麻酔をかける
どの手術にもいえることですが、
手術の際にはかならず麻酔をかけます。
麻酔をかける際に
内臓機能や心肺機能が低下していると
麻酔のリスクがあがります。
簡単にいうと麻酔をかけたあと覚めなくなる可能性が上がります。
事前に術前検査で内臓や心肺機能の検査をして、リスクがないかを確認し、総合的に判断します。
が、それ以外に麻酔薬に対するアレルギー反応や拒絶反応を起こす子がごく稀にいます。
それは本人の体質によるもので、さらには術前検査でわかるものではないのです。
つまり、麻酔をかけてみないとわからないのです。
ただ、ごく稀な例なのでしょっちゅう起きるものではないのですが、
術前検査で特に問題がなくても100%安全とはいえないのが手術の油断できないところになります。
✅太りやすくなる
不妊手術をすると、代謝がおちるため太りやすくなります。
手術後もいつもと同じ量の食事を与えていると、間違いなく太ります。
ただ、食事量の調節を行うことでこの問題は起きにくくすることができます。
✅まとめ
以上、メリットとデメリットをあげました。
不妊手術において病気の予防をできるというメリットはデメリットを差し引いてもするべきだと考えています。
もし、飼ってるワンちゃんの不妊手術を考えている方はこの記事をぜひ参考にしてみてください!!
ではまた明日も更新します!
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