休みを休みとして休みたいから会社員。
「会社員」は、私にとって一番身近で、かつ平凡な職業だった。
大学を卒業したら、みんな当たり前のように企業に就職するものだと思っていたから、会社員以外でお金を稼ぐ人の話を聞くと羨ましくなる。
これからは、もっともっと色々な働き方ができるようになって、
会社員は私の「当たり前」でなくなるのだろう。
好きなことを仕事にする人、自分の技術で食べていく人。フリーランスと呼ばれる人の働き方は、働く時間や場所を自由に決められる上でも魅力的だ。
もちろん簡単に稼げるほど甘くはないし、会社員として働く方が安定した生活を送れるだろう。スキルを身につけるためには勉強しないとだし、自分で営業をかけて仕事を取ってくる必要もある。
不思議なことに、険しいとされる道を逞しく進む人が増えれば増えるほど、私はこのまま「会社員」を続けていて良いのだろうかと不安になる。
脱サラ、副業、フリーランスといった言葉を目にすると、「会社員」であり続けることは良くないのか。とさえ思う。
私もできることなら、会社に縛られずに働いてみたい。
そんな焦りを感じつつ、会社員を続けて早3年。きっとこれからも、暫くは会社員だろう。
何故、私は会社員を選ぶのか。会社員の何がいいのか。
「大きなプロジェクトに参加して、社会に貢献できる」とか、
「尊敬できる上司や同僚と接し、人として成長できる」とか、
私も言ってみたいけれど。
正直な話、「休みを休みとして休みたいから」である。全然かっこよくない。
月〜金曜日は出勤、土日祝は休み。子どもの頃から刻まれてきたこのリズムは崩したくなくて、今もなお、完全週休2日制の企業で働いている。
これ、フリーランスの仕事だとかなり難しいんじゃないかと思う。
自分で調整できればいいけれど、納期が決まっていたり、稼ぎが厳しかったりすると、休める日も段々無くなってくるのではないかと。
仕事をする時間、休む時間。メリハリをつけて働くことができるのは、
実は会社員が一番なんじゃないかって、最近気づいた。(ブラック企業じゃないことを前提として。)
自由に働く=沢山休める訳じゃない。
疲れた時にはしっかり休める今の会社員生活も、悪くないと私は思う。