「もしトラ」「ほぼトラ」で上がるかもなトランプ関連の米国株
「もしもトランプ氏が、再び米大統領に返り咲いたら」という言葉を縮めた「もしトラ」
最近では、トランプ氏の再選の確率が高まったとみて「ほぼトラ」なんて言葉も使われるようになりました。
24年7月3日時点ではトランプ氏がやや優勢か?なんて言われているのですが、では実際にトランプ氏が再選した場合に、その恩恵を受けて上がる可能性のある米国株を何なのか?
トランプ氏再選で上がる可能性のあるトランプ関連の米国株をまとめてみました。
銀行株
トランプ氏が再選した場合、銀行株が上がる可能性があります。
以前、トランプ氏が大統領だった時にドッド・フランク法の規制緩和を行いましたがバイデン氏は反対に規制を強化してきました。
▪ドッド・フランク法とは
リーマン・ショックの経験からオバマ政権時の2010年に導入された金融規制。
バイデン氏は銀行の資本要件をより厳格にする事を望んでいるのですが、トランプ氏はそうは考えていません。
再選した場合にはバーゼルIIIの資本要件引き上げを拒否すると述べています。
▪バーゼルIIIとは
世界的な金融危機の再発を防止する目的で、国際的な大手銀行に対して自己資本の強化を要求する規制の事。
トランプ氏の要望通りに進めば、銀行は融資残高に対する資産準備金の保有を減らす事が出来て利益を増やす事が出来ます。
更にトランプ氏は、FOXビジネス・ネットワークのインタビューで、パウエルFRB議長を再任するかとの質問に対し「再任しない」と答えています。
トランプ氏が再選すれば、パウエルFRB議長を任期満了となる2026年に交代させる可能性が高いです。
そうなれば、FRBはよりハト派的な金融政策を取る可能性があり、長期的には金利に低下圧力がかかり、それが銀行融資の需要を押し上げる要因となります。
そうした事からトランプ氏が再選すると銀行株が上がる可能性があります。
実際に、6月27日(木)に行われた公開討論会でトランプ氏の勝ちであると評価をされた翌日6月28日(金)には、S&P500は0.41%下落しましたが、大型銀行株で構成されるKBW銀行株指数は2.3%上昇、地銀株で構成されるKBW地方銀行株指数は2.8%上昇しました。
銀行関連株の本命銘柄
JPモルガン・チェース【JPM】
バンク・オブ・アメリカ【BAC】
ウェルズ・ファーゴ【WFC】
モルガン・スタンレー【MS】
シティグループ【C】
🟠JPモルガン・チェース【JPM】
商業銀行のJPモルガン・チェース銀行や、投資銀行のJPモルガンを子会社として有する銀行持株会社です。
個人やコミュニティバンキング、法人や投資銀行、商業銀行、資産およびウェルスマネジメントの4つのセグメントで事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、JPモルガンが2024年第3四半期の新興市場指数にインドの国債を組入れた事です。
指数への組み入れにより、数十億ドルの海外からの資金流入が期待されます。
🟠バンク・オブ・アメリカ【BAC】
世界中の個人消費者や中小企業、大企業に機関投資家、政府機関などに銀行および金融商品とサービスを提供している銀行持株会社及び金融持株会社です。
コンシューマーバンキング、グローバルウェルス&インベストメントマネジメント、グローバルバンキング、グローバルマーケットの4つのセグメントで事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、投資運用会社のクリアブリッジ・インベストメンツがBACに対して「23年初頭に直面した金融圧力が和らぎ預金流出に伴うリスクが緩和
それにより帳簿価額と資本成長を改善し、資本市場活動の回復の恩恵を受けるはずだ」と評価しています。
🟠ウェルズ・ファーゴ【WFC】
米国および国際的に銀行業務、投資、住宅ローン、消費者金融および商業金融の商品とサービスを提供している、米国で最も支店数が多い金融機関です。
個人向けの銀行業務や貸付業務、商業銀行業務、法人および投資銀行業務、資産や投資管理の4つのセグメントで事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、2024年上半期にS&P500を約9%上回り、これはJPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカの両方を上回っており、他の大手銀行株よりも好調です。
🟠モルガン・スタンレー【MS】
世界各国の個人や企業、金融機関、政府にさまざまな金融商品やサービスを提供している世界的な金融機関グループです。
各種投資銀行業務、機関投資家向けの証券、ウェルスマネジメント及び投資管理の3つのセグメントで事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、2024年第3四半期から期限を設けずに最大200億ドルの複数年にわたる普通株式買い戻しプログラムを再開すると発表しました。
🟠シティグループ【C】
世界中の消費者、企業、政府、金融機関にさまざまな金融商品とサービスを提供している金融関連事業の持株会社です。
サービス、市場、銀行、米国個人銀行、ウェルスの5つのセグメントで事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、アメリカの億万長者の投資家であり、ヘッジファンドマネージャーであるレオン・クーパーマン氏が2024年に選ぶベスト株式10のリストを最近公開し、シティグループが3位にランクされていました。
エネルギー株・石炭株
トランプ氏が再選した場合、エネルギー株・石炭株が上がる可能性があります。
トランプ氏は公約でエネルギー産業の保護を謳っており、バイデン政権で進められてきたEV(電気自動車)普及策や再生エネルギー振興策の中止を決めたり、パリ協定から離脱する可能性が高いです。
トランプ氏の公式HPにもエネルギー環境政策に対して以下のように記載されています。(邦訳)
つまり「エネルギードミナンス」を公約に掲げている訳ですね。
エネルギードミナンスとは
豊富、安価、安定なエネルギーを供給し、エネルギーに関する優勢(ドミナンス)を築くという概念
トランプ氏がやろうとしている事をとても簡単に言うと、
「無駄に費用もかかるし、いろいろ制限かけてきてウザイからパリ協定脱退するね。
脱退したらアメリカ国内のエネルギー資源の生産を開放するよ!そしたらアメリカはエネルギーで優位性を築けるよ!
アメリカと仲良くする国には安く、安定してエネルギーを供給するね!よろしく!」
て、感じです。
その為、トランプ氏再選となるとエネルギー株・石炭株が上がる可能性がある訳です。
ただ、生産量の増加させると商品価格に影響を及ぼす可能性があるので必ずしもエネルギーセクターの株価上昇に繋がるとは限りません。
なので注目しておきたいのはエネルギーインフラ関連企業や掘削サービスを手掛ける企業、パイプラインおよび貯蔵施設を所有する企業などです。
「金鉱よりもスコップ」という投資格言がありますが、エネルギーの生産量の開放により恩恵を受けそうな企業をいくつかピックアップします。
エネルギー関連株の本命銘柄
エクソン・モービル【XOM】
エナジー・トランスファー【ET】
シェブロン【CVX】
オクシデンタル・ペトロリウム【OXY】
SLB【SLB】
キンダー・モルガン【KMI】
🟠エクソン・モービル【XOM】
米国および海外で原油や天然ガスの探査と生産を行っている総合エネルギー企業です。
エネルギー製品、化学製品、アップストリーム、特殊製品の4つのセグメントで事業を展開しています。また、炭素回収・貯留や、水素・低排出燃料など低排出ビジネスにも取り組んでいます。
同社は配当利回り3~4%程度の水準で推移し、42年連続増配を達成する超優良の高配当銘柄としても大変人気があります。
🟠エナジー・トランスファー【ET】
主に米国とカナダで子会社を通じて天然ガス事業を行う会社です。テキサス州とオクラホマ州で天然ガス輸送パイプラインと天然ガス貯蔵施設を所有・運営しています。
また、処理プラント、処理・調整施設の所有・運営や石油パイプライン、石油安定化施設の所有・運営、天然ガス生産者に水を輸送、供給も行っています。
最近の気になるトピックは、増加する天然ガス液と天然ガスへのアクセスを強化することを目的にWTGミッドストリーム・ホールディングスを約32億5000万ドルで買収すると発表しました。
🟠シェブロン【CVX】
米国および海外で石油を始めとするエネルギー関連製品を扱う企業です。アップストリームとダウンストリームの2つのセグメントで事業を展開しています。
アップストリームセグメントは、原油および天然ガスの探査、開発、生産、輸送などを行い、ダウンストリームセグメントは原油を石油製品に精製し、原油、精製製品、潤滑油の販売などを行います。
最近の気になるトピックは、同社は7月にカザフスタンの国営ガス会社QazaqGazと重要な協力協定を締結しました。
カザフスタンのような天然資源が豊富な地域の国営会社との協力協定の締結で石油と商業用ガス資源基盤の強化が期待出来ます。
🟠オクシデンタル・ペトロリウム【OXY】
米国や中東、北アフリカで石油、天然ガス液、天然ガスの探鉱・開発・生産を行う会社です。石油およびガス、化学、ミッドストリームおよびマーケティングの3つのセグメントで事業を展開しています。
ミッドストリームおよびマーケティングセグメントで石油、NGL、天然ガス等の輸送や保管、販売などを行います。
最近の気になるトピックは、投資の神様ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが2024年6月だけで同社の株式を470万株以上買い増ししています。
6月17日、SEC(証券取引委員会)に提出した資料によるとバークシャー・ハサウェイが保有する同社の株式は2億5528万株となっています。
🟠SLB【SLB】
油田探査や各種油田探査用計測機器の開発・製造など世界中のエネルギー業界に技術を提供している会社です。
油田開発や統合型エネルギーシステム等のデジタルソリューション、貯留層の生産性最適化テクノロジーサービス、坑井設計・建設、その他の生産機器とサービスの4つのセグメントで事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、同社のジョイントベンチャーであるOneSubsea合弁会社がトタルエナジーズ(NYSE:TTE)から関連機器およびサービスを含む海底生産システム契約を受注したと発表しました。
🟠キンダー・モルガン【KMI】
主に北米で石油・天然ガスを中心とするパイプラインおよび貯蔵施設を所有・運用し、エネルギー中流事業を行っている会社です。
天然ガスパイプライン、製品パイプライン、ターミナル、CO2セグメントを通じて事業を展開しています。
同社は14年連続で配当金の支払いを続けており、過去6年間は増額しています。予想配当利回りは5.81%です。
安定した事業を基盤に支払われる配当金狙いでも人気の銘柄です。
自動車メーカー株
トランプ氏が再選した場合、自動車メーカーの株が上がる可能性があります。
トランプ氏は中国からの全ての輸入品に最大60%の関税を課す考えを示しており、その上で中国の自動車メーカーがメキシコで製造した自動車には100%の関税を課す意向も示しています。
また、エネルギー株・石炭株が上がる可能性がある理由でも触れましたが、トランプ氏はバイデン政権が注力するEV普及政策を大幅に修正する可能性が高いです。
そうした背景から、自動車メーカーの中でも特に恩恵を受けられそうなのがハイブリッド車(HV)やガソリン車、ディーゼル車への依存が大きいメーカーです。
またそれらの関連銘柄もいくつかピックアップしてみました。
ハイブリッド車(HV)関連株の本命銘柄
ゼネラル・モーターズ【GM】
フォード・モーター【F】
グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー【GT】
ボルグワーナー【BWA】
🟠ゼネラル・モーターズ【GM】
自動車や自動車部品の設計、製造、販売を世界中で行う自動車メーカーです。主にビュイック、キャデラック、シボレー、GMC、宝駿(バオジュン)、五菱(ウーリン)のブランド名で車両を販売しています。
同社は2023年10月にデトロイト郊外の工場におけるEVの生産開始を1年延期すると発表しました。ハイブリッド車のラインナップを拡充する方針です。
最近の気になるトピックは、2024年7月に調査の結果2012年から2018年モデルの車両が排出量超過で1億4600万ドルの罰金を課せられています。
トランプ氏再選でこうした排出量の規制も緩和される可能性もあります。
🟠フォード・モーター【F】
世界中で一般自動車、商用車、バン、トラック、高級車などを製造・販売を行う自動車メーカーです。フォードとリンカーンの車両や部品、アクセサリを販売代理店やディーラーを通じて販売を行います。
同社もGM同様に、カナダ・オンタリオ州やアメリカ南部のテネシー州の工場で新型のEVの生産を始める時期を延期する発表を行いました。
また2030年までに北米のガソリン車すべてにハイブリッド車(HV)を導入する方針を明らかにしました。今後5年間でHVの販売を4倍に増やす計画です。
🟠グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー【GT】
世界中でタイヤおよび関連製品とサービスを開発、製造、流通、販売している会社です。世界最大のタイヤ会社の1つであり、世界最大のゴム会社の1つでもあります。
グッドイヤー、クーパー、ダンロップ、ケリー、マスタークラフト、ロードマスターなどなど、様々なブランドで商品の提供を行っています。
最近の気になるトピックは、6月にあらゆる路面に対応する新型クーパー ディスカバラーストロングホールド 全地形タイヤを発表し好評を得ています。
🟠ボルグワーナー【BWA】
世界中のハイブリッド車、電気自動車向けに高効率な技術ソリューションを提供する会社です。乗用車、SUV、バン、軽トラック、軽自動車などをOEM中心に世界で製造・販売も行います。
同社は自動車の製造に使用される自動車機器部品の設計、製造、販売に携わる企業の中でも比較的堅調です。
トランプ氏再選によりアメリカ国内メーカーの自動車販売数が伸びれば恩恵を受ける可能性の高い銘柄の一つです。
防衛・軍需産業株
トランプ氏が再選した場合、防衛・軍需産業株が上がる可能性があります。
トランプ政権の時、国防部門に好意的で、主要軍事関連企業の株価はS&P500を40%以上上回る上昇を見せていました。
イスラエルでの戦争勃発やウクライナでの紛争、そして中国との緊張状態も継続している中、防衛・軍需産業に力を入れる可能性が高いです。
またトランプのように相手国に対して強気の姿勢に出るには自国の軍事力・防衛力を高める必要もあります。
それらの関連株をいくつかピックアップしました。
防衛関連株の本命銘柄
ボーイング【BA】
ロッキード・マーチン【LMT】
ゼネラル・ダイナミックス【GD】
ノースロップ・グラマン【NOC】
RTX【RTX】
🟠ボーイング【BA】
民間ジェット旅客機や軍用機、衛星、ミサイル防衛、有人宇宙飛行および打ち上げシステムなどの開発、設計、製造、販売などを行う世界最大の航空宇宙機器開発製造会社です。
民間航空機、防衛・軍需、宇宙および安全保障、グローバルサービスの4つのセグメントで事業を展開しています。
防衛・軍需では戦闘機や爆撃機、有人・無人の兵器システム、輸送機の他、諜報システムを含む戦略防衛および諜報システムの開発・製造も行います。
🟠ロッキード・マーチン【LMT】
戦闘機や空中機動機、無人航空機および人工衛星や宇宙輸送システムの研究・開発・設計・生産などを行う航空機・宇宙船の開発製造会社です。
航空、ミサイルおよび火器管制、回転翼およびミッションシステム、宇宙の4セグメントで事業を展開しています。
関連技術の提供やミッション運用サポート、エンジニアリングサポート、トレーニングソリューションの提供なども行い、主な顧客は米国政府と米国政府を通じて契約された外国軍です。
🟠ゼネラル・ダイナミックス【GD】
祖業は潜水艦メーカーですが、今は異業種の会社まで合併などで吸収し多種類の事業を営む複合企業(コングロマリット)です。
大きく分けると航空宇宙、海洋システム、戦闘システム、テクノロジーの4つのセグメントで事業を展開しています。
海洋システムセグメントでは米国海軍の原子力潜水艦、水上戦闘艦、補助艦の設計と建造、建造プログラムのプログラム管理などを行います。
中国との緊張が継続している為、海軍および潜水艦の増強に特に注力するのではないか、との声がありそうなるとGDは大きな恩恵を受ける可能性が高いです。
🟠ノースロップ・グラマン【NOC】
主に戦闘機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・軍艦などを製造している軍需メーカーです。
航空システム、防衛システム、ミッションシステム、宇宙システムの4つのセグメントで事業を展開しています。
ミサイル攻撃の脅威が世界中で高まっていますが、侵入する脅威を撃退する上で優れた効果を発揮する電子攻撃(EA)システムの需要が高まっています。
同社は脅威を早期検知、信号分析、水上艦を対艦ミサイルから守るシステムが好評で電子戦技術に定評があるようです。
🟠RTX【RTX】
米国の軍需製品メーカー大手のレイセオンと航空機のエンジンや宇宙産業を行うユナイテッド・テクノロジーズが統合して発足した会社です。
米国や海外の政府機関、軍に防衛・航空宇宙事業に関するシステムとサービスの提供を行い、コリンズエアロスペース、プラット&ホイットニー、レイセオンの3つの部門で事業を展開しています。
最近の気になるトピックは、RTXの子会社であるコリンズ・エアロスペースが国際宇宙ステーション用の新しい宇宙服を開発する契約から撤退する協議をNISAと行っていると報じられました。
まとめ
以上が「もしトラ」「ほぼトラ」で上がるかもなトランプ関連の米国株です。
最後にもう1度、ご紹介した銘柄をまとめておきます。
◾銀行関連株
JPモルガン・チェース【JPM】
バンク・オブ・アメリカ【BAC】
ウェルズ・ファーゴ【WFC】
モルガン・スタンレー【MS】
シティグループ【C】
◾エネルギー関連株
エクソン・モービル【XOM】
エナジー・トランスファー【ET】
シェブロン【CVX】
オクシデンタル・ペトロリウム【OXY】
SLB【SLB】
キンダー・モルガン【KMI】
◾ハイブリッド車(HV)関連株
ゼネラル・モーターズ【GM】
フォード・モーター【F】
グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー【GT】
ボルグワーナー【BWA】
◾防衛関連株
ボーイング【BA】
ロッキード・マーチン【LMT】
ゼネラル・ダイナミックス【GD】
ノースロップ・グラマン【NOC】
RTX【RTX】
あくまで私が思うトランプ関連の米国株なので、他にも恩恵を受けそうなセクターや銘柄もあると思います。
「これも熱いのでは?」みたいなのがあればコメントとかで教えて欲しいです。
米国大統領選挙は2024年11月5日(火)
それまでにまだ時間もあるので、他にも良さそうな銘柄などあれば随時追加していくかもしれません。
ではでは、またねー 😊👋