米国と日本における決算の発表日程の違いや発表後の注意点!
決算の内容によって株価が大きく増減する事があるので決算発表時は注意が必要です。
ただ、米国と日本で発表日程の違いや発表後の値動きで気を付けておきたいポイントなどがあるので説明していきます。
と言っても、大きな違いは3つしかないのでサクッと読める記事になってます。
違い1.米国企業は12月本決算が多い
日本企業の場合は4月1日~3月末日までを一区切りとして3月本決算の企業が多いのに対して、米国企業は1月1日~12月末日を一区切りとして12月本決算の企業が多いです。
上場企業は四半期ごとに業績を開示する事が義務付けられています。
その為、一区切りの期間を3ヶ月毎に分けて第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期とし、それぞれのタイミングで決算を行います。
その時に第2四半期の決算を「中間決算」、第4四半期の決算を「本決算」と呼びます。
ちなみに米国では四半期決算をクォターと呼ぶので第1四半期を1Q、以降2Q,3Q,4Qと記載したりします。日本でもそのように記載する企業もあります。
◦日本企業
4月~6月:第1四半期
7月~9月:第2四半期
10月~12月:第3四半期
1月~3月:第4四半期
◦米国企業
1月~3月:第1四半期
4月~6月:第2四半期
7月~9月:第3四半期
10月~12月:第4四半期
(※決算月は企業が自由に決めて良いので異なる企業もあります。ただ多くの企業は上記の通りです。)
違い2.決算発表のタイミングは米国企業の方がやや早い
日本の場合は決算から3週間から1ヶ月半後に決算発表が行われる事が多いのに対して、米国の場合は決算から2週間から1ヶ月後に決算発表が行われることが多いです。
日本株の感覚でいると、「え、もう決算発表日なの!?」となる事があります。
決算から発表までの期間は日本より早いですが、米国は発表日が数日前まで決まらない事も多いです。
発表までは遅いけど割と早い段階で発表日を決める日本と、発表までは早いけど直前まで日にちは決まっていない米国。
何か決算の発表の仕方でもお国柄が出ますね。
数日前まで分からない事も多いので証券会社の決算発表スケジュールのページをこまめにチェックするのが良いです。
⛔発表時刻は現地時間なので注意
SBIやマネックスの決算発表スケジュールには発表時刻も乗っていますが、この時間は米国の現地時間です。
日本と米国の時差は13時間なので、例えば2024年4月19日6:00予定となっている場合は13時間をプラスすればOKです。
つまり、日本時間だと2024年4月19日19:00予定となります。
わたしのXでも、平日は毎日「本日決算予定の銘柄」として”日本時間”入りでポストしているので、私のXで確認してくれても良いですよ。(コッソリ宣伝 笑)
ゆうな@米国株 (ゆうなのXアカウント)
違い3.米国株にはストップ高・ストップ安がない
日本株の場合は1日に動ける価格の幅を決める「値幅制限」というのがあり、値幅制限の上限まで行くとストップ高、下限まで行くとストップ安になり株価の上下に限度があります。
米国株には値幅制限はありません。
決算によって一晩で大きく下げる可能性もあります。反対に大きく上げる可能性もあります。
決算前のタイミングで、好決算を期待して株を購入する「決算ギャンブル」なんて呼ばれる投資法もありますが、米国株の場合はよりハイリスク・ハイリターンとなります。
ただ、好決算だったからと行って株価が上がるとは限らないのが株の難しいところです。
好決算だとしても市場予想より上振れしていなければ反応はあまり無いですし、場合によっては好決算でも材料出尽くしと受け止められて株価が下がる事もあります。
なので、日本株よりも米国株の決算跨ぎはヒリつきます。
「決算ギャンブル」は、個人的にはあまりおすすめ出来る手法では無いと思っています。
インデックス投資でドルコスト平均法でコツコツ投資の方が手堅く勝てると思ってます。
そう思ってるのに、私はちょこちょこ決算前にあえて買う事もしてしまいます。笑
狙い通りに上がった時の快感が忘れられず...
👍決算跨ぎが怖い場合はリスクの少ない銘柄もアリ
決算の良し悪しにあまり動じない銘柄もあります。
例えば、アップルやアマゾン、テスラ、エヌビディアなどIT関連企業や最新のテクノロジーを扱う業界は決算時に株価が大きく動きやすいです。
反対にプロクター・アンド・ギャンブル(PG)とかジョンソン&ジョンソンとかコカ コーラとか、生活必需品、食品、あと社会インフラ系の業界などは業績が安定していて先の動向も予想しやすいので上に挙げた業界に比べると動きづらいです。
こうした景気動向に業績が左右されにくく、業績が安定している銘柄をディフェンシブ銘柄と言います。
慣れる内は、こうしたディフェンシブ銘柄にコツコツ投資も良いかもしれませんね。
まとめ
日米の決算や決算後の違いは以下の通りです。
◦米国企業は12月本決算が多い
◦決算発表のタイミングは米国企業の方がやや早い
┗発表時刻は現地時間なので注意
◦米国株にはストップ高・ストップ安がない
┗決算跨ぎが怖い時はディフェンシブ銘柄
以上、「米国と日本における決算の発表日程の違いや発表後の注意点!」でした。
どこかのタイミングで決算で見るべきポイントなども記事にして纏めておきたいと思います。
あ、それとかなーり気軽にコメントとか絡んでくれるとめっちゃ嬉しいです。
私も、気になる記事あれば積極的に絡みいきます、輪がひろがるとうれしいです。宜しくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?