金(ゴールド)ETFのおすすめ銘柄は?国内で購入可能な7商品を比較
近年、金ETFが以前にも増して注目を集めていますので、複数ある商品を比較しながら、個人的に思う金ETFのおすすめ銘柄を紹介していきます。
っと、その前に、近年で金ETFがとても注目を集めている理由を簡単に説明します。
以下の図は国内の金価格の推移を表したものです。
見ての通り、2000年以降は金の価格は上がり続けている状態です。
金の価格が上がり続けている事に加えて、今後10年~20年と長期的に見た時さらに上昇し続ける可能性が高いとの見通しで金ETFは注目を集めています。
この辺りのより詳細は別記事でまとめてあるので気になる方はこちらもご覧ください。
では、金ETFの商品比較をしていきたいと思います。
金ETFの商品比較
金の相場に価格が連動するように運用される国内で購入可能なETFは7商品あります。(国内ETF:4商品 海外ETF:3商品)
それぞれどのようなETFなのか見ていきましょう。
🟠国内ETF
【1326】SPDRゴールド・シェア
【1328】NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信
【1540】純金上場信託(現物国内保管型)
【1672】WisdomTree 金上場投資信託
🟠【1326】SPDRゴールド・シェアの基本情報
円換算した「金地金価格(ロンドン金値決め)」との連動を目指すETFです。世界最大級のアメリカ系金融機関ステート・ストリート社が提供しています。
対象指標の「金地金価格」とは、いわゆるインゴット、金塊の事です。地金価格と連動した値動きをします。
最も歴史のある金ETFです。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:19.79%
5年トータルリターン:19.66%
🟠【1328】NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信の基本情報
ロンドンにおけるロンドン渡し金価格の円換算値との連動を目指すETFです。資産運用会社の野村アセット・マネジメントが提供しています。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:18.81%
5年トータルリターン:18.71%
🟠【1672】WisdomTree 金上場投資信託の基本情報
金地金の現物に投資し、金の価格との連動を目指すETFです。資産管理会社のウィズダムツリーが提供しています。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:19.90%
5年トータルリターン:19.14%
🟠【1540】純金上場信託(現物国内保管型)の基本情報
「グラム・円」単位の金の理論価格との連動を目指すETFです。信託銀行である三菱UFJ信託銀行が提供しています。
面白い特徴としては、一定の受益権口数を持てば金現物との交換が可能な点です。
「金の果実シリーズ」の愛称で呼ばれ、金ETF以外にも「プラチナの果実」として純プラチナ上場信託、「銀の果実」として純銀上場信託、「パラジウムの果実」とかして純パラジウム上場信託など貴金属を裏付けした上場信託(ETF)のシリーズがあります。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:20.09%
5年トータルリターン:19.71%
🟠海外ETF
【GLD】SPDRゴールド・シェア
【IAU】iシェアーズ・ゴールド・トラスト
【GLDM】SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
🟠【GLD】SPDRゴールド・シェアの基本情報
「金地金価格(ロンドン金値決め)」との連動を目指すETFです。世界最大級のアメリカ系金融機関ステート・ストリート社が提供しています。
国内ETF「【1326】SPDRゴールド・シェア」の海外版です。
金ETFの中で最も歴史が深く、純資産総額も最も多いETFです。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:6.30%
5年トータルリターン:11.23%
🟠【IAU】iシェアーズ・ゴールド・トラストの基本情報
金先物価格との連動を目指すETFです。世界有数の資産運用会社ブラックロック社が提供しています。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:6.30%
5年トータルリターン:11.23%
🟠【GLDM】SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラストの基本情報
「SPDRゴールド・シェア」(国内ETF/海外ETF)と基本的に中身は同じです。SPDRゴールド・シェアの信託報酬を抑えた版です。
金ETFの中で最も信託報酬の安いETFです。
ちなみに銘柄の頭に付く"SPDR"とはステート・ストリート社が提供するETFのブランド名です。
過去5年間のパフォーマンス
3年トータルリターン:7.11%
5年トータルリターン:11.61%
金(ゴールド)ETFの比較表
金ETFの銘柄名・対象指標・信託報酬のみを抜粋した簡易的な比較表です。
金ETFのおすすめ銘柄
個人的に思う金ETFのおすすめ銘柄をご紹介したいと思います。
おすすめ◎:【GLDM】SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
国内ETFにこだわらないのであれば『【GLDM】SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト』がおすすめです。
理由は信託報酬が1番安いからです。
以下のチャート比較図を御覧ください。
国内ETF・海外ETFを合わせた全7商品のチャート比較です。
5年前の地点を0とした時の5年後の各ETFの暴騰率は以下の通りです。
【1326】:144.41%
【1328】:134.81%
【1672】:141.38%
【1540】:144.83%
【GLD】:145.19%
【IAU】:141.17%
【GLDM】:148.31%
金ETFは基本的にどれも金価格と連動するように動くので値動きに殆ど差が出ません。
期待出来るリターンがほぼ同じなのであれば信託報酬が安いETFが1番お得です。
それに金ETFは短期での値上がりを期待する商品ではなく、中長期保有が前提の金融商品なので信託報酬の差が特に大事になってきます。
その為、信託報酬の1番安い【GLDM】SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラストがおすすめの銘柄です。
おすすめ○:【1326】SPDRゴールド・シェア
東証上場の国内ETFが良く、且つNISA枠での運用を考えている方には【1326】SPDRゴールド・シェアがおすすめです。
こちらのETFはNISAの成長投資枠対象商品です。
NISA対象の国内ETFの中で1番信託報酬が安いのでおすすめできます。
歴史も1番古く、純資産総額も潤沢なので安心です。
ただ基準価額が33,449円となっており最低投資額がやや高いのが気になる点です。
おすすめ△:【1672】WisdomTree 金上場投資信託
NISA枠を使わない場合は【1672】WisdomTree 金上場投資信託も選択肢に加えて良いと思います。
こちらのETFはNISAの対象ではないのでNISA枠では購入出来ませんが、信託報酬が【1326】より0.01%だけ安いです。
ただし注意が必要なのは、【1326】の方はNISA対象商品なので買付手数料を無料にしている証券会社が多くあります。
【1672】は証券会社によっては買付手数料がかかる事があります。
買付手数料がかかる場合、【1326】の方がお得となるのでこちらのETFは特定の条件下ではおすすめといった感じです。
🟠金ETFの注意点
株式投資であれば、株主に利益の還元を配当金という形で支払う企業もあります。
株ETFであれば投資信託の収益から投資家に分配金として還元する事があります。
金ETFには分配金はありません。
利益を得られるのはキャピタルゲインのみです。その為、配当金・分配金目当ての投資としては向かない商品です。
それともう1点。
金ETFは中長期向きの金融商品です。短期売買で利益を狙うような商品ではないので5年後や10年後の資産形成として投資を考えている方におすすめの商品です。
まとめ
最後に金ETFのおすすめ銘柄をパターン別にまとめておきます。
✅「東証上場の国内ETFが絶対良い!」という人以外は【GLDM】SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
・信託報酬最安値
・最低取引額も日本円で約7,230円と手軽
・NISA対応
✅「国内ETFでNISA枠を使いたい」という人は【1326】SPDRゴールド・シェア
・国内ETFでは信託報酬最安値水準(トップと0.01%の差)
・NISA対応
・NISA枠であれば買付手数料無料な証券会社が多い
・1番歴が古い
・最低取引額が33,449円とやや高額なのがネック
✅「国内ETFが良いけどNISA枠は使わない」という人は【1672】WisdomTree 金上場投資信託
・国内ETFで信託報酬最安値
・NISA非対応
・買付手数料がかかる場合あり
・買付手数料がかかる場合は【1326】の方がお得
以上となります。
ではでは、またねー🥰👋
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