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【物流改善】 本当は誰もEC物流改善なんて興味がない
木曜日は現在の仕事である物流改善ついて書いてきます
近いうちに有料noteに移行します。
EC物流の改善をしようといっても、誰も改善に興味なんて示してくれません。何故でしょうか。
答えは簡単です。経営者にとって物流を改善することというのはコストというKPIしかもってないからです。そしてコストを下げるために外部からコンサルタントをよんだり、ASPのサービスを導入して「高いお金かけたのになにも効果がない」と数ヶ月後に契約を打ち切ります。これは、そもそもなにをゴールがない中で、「お金を払ったから良いサービスを受けられるはず」という、行動経済学の用語でいえば「公正さと労力を過大評価」しているのです。
そのような状態でEC物流の改善のコンサルティングの提案をしても無駄です。なぜならほとんどの事業者が「ヤマトや佐川の送料が高い」ということ以外に困ってないからです。しかし送料が高いとおもうのは、何と比べているのでしょうか。それは以前の価格です。以前の価格はどうやってもいまはないので、比べても無駄です。なのに比べてしまうのがやはり「公正さと労力の過大評価」の問題といえてきます。
物流に困っていると感じているのは以下の3つに分類されます。
1. コストが高いと「感じている」
2. 配送が遅延していると「感じている」
3. 誤出荷が多いと「感じている」
いままで話をしてきたのは主に1の話です。しかし2と3についてもすべて感じ方の問題になってきます。現実的に配送遅延が何日で、誤出荷が月に何件と把握している荷主さんはほんどいません。単に「たまたまセールで通常の10倍の注文がはいったので5日ほど遅れた(実は1日あたりでみると倍の件数出荷してる)」とか「モンスタークレーマーのせいで1ヶ月悩まされた」という記憶に残りやすいトラブルのケースかもしれません。そうでないとおもうのなら、毎日何件出荷して、月何件誤出荷があるか記録してみましょう。
それをしたくないと言うならたぶんいまのままでいいんです。物流で困っていることにして、他の問題を見たくないだけです。本当に困っているならたった二つの数字をつけることぐらいのことはするはずです。しない理由をさがして、物流にすべて責任を押しつけるということをしている限りたぶん相対的には幸せなのでそのままでいいとおもいます。
では数字を付ける気になったらどうしましょう。また次回以降です。