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共感的コミュニケーション〔実践編〕

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2016年5月の記事一覧

子どもや恋人に甘えられるとムカつくことがある

自分の子どもが道で転んで、泣きだしたとき、親は怪我がないか心配になります。
傷がないか、痛みはどうなのか、最初は心配して子どもをいたわりますが、たいしたことないと判断するとあとはあまりかまいたくなくなります。
それなのに、子どもは相変わらず「いたいよーいたいよー」と訴えつづけることがあります。
明らかに甘えている、という判断をして、その甘えがとてもわずらわしく感じて、冷たく突きはなすこともあります

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短時間での共感勉強へのチャレンジ

NVC(=Nonviolent Communication/非暴力コミュニケーション)をベースとする共感的コミュニケーションは、じっくりと学ぶことが推奨されることが多いし、私もそう思います。
時間をかけて基本的プロセスを学び、練習し、またじっくりと時間と余裕をもって自分自身につながる(自己共感)ことが必要です。
そうはいっても、そのような時間的・精神的余裕がない人にかぎって共感的コミュニケーション

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暖かな時間がながれたオンライン共感カフェ

私にもよく起きることですが、
「自分のいまのニーズはこれだ」
と思っていても、じつは違っていたということがあります。
そんなとき、自分が本当にニーズにつながっているかどうかをチェックする方法はいくつかあります。

先日のオンライン共感カフェで、貢献のニーズから自分が協力していると思っていたのに、仕事がどんどん多くなり、また複雑になって、つらくなっている、という人がいました。

自分のニーズは「貢献

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人生後悔ばかりと思ったらそれは宝物です

自分がしでかしたことを後悔したことがない、という人はいないでしょう。
だれもが多かれすくなかれ、
「しまった、あんなことをしなければよかった」
とか、
「失敗してしまった」
という経験を持っているものです。

そういう私などはだれにも負けない後悔の宝庫で、なにをしてもなにかを思いだしては、ひええーと首をすくめている毎日です。

自慢にはなりませんが。

いつまでも忘れられない後悔の念に向かう道はみ

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メンタルが強いとはどういうことか

親はだれもが、自分の子どもがこのシビアな現代社会のなかで強く生きぬける自立した人間になってほしい、と望んでいます。
競争においては、心が折れない、くじけない、強いメンタルを持つものが優位です。
本番に強い、という人間もたしかにいます。

スポーツなどでは競争の上位になればなるほど、強いメンタルが必要であり、いざ本番で心がくじけてしまう人間は勝ち残ることができません。

勉強でも、芸術でも、人に優劣

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「遊び」という深遠なるニーズ

私は子どもが大好きで、赤ちゃんをはじめ、ずっと大きい子どもたちといっしょにいると幸せな気持ちになります。
先日も飛行機のなかで、隣席にいた女の子(もうすぐ2歳だという)に窓の外を見せてあげようと私の膝の上に抱っこしていたら、安心しきって眠りそうになっているのを見たとき、本当に幸せな気分でした。
初めて会った子で、お母さんはとても遠慮したり恐縮していましたが。

長年の付き合いがある知り合いの場合、

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つい人の顔色をうかがってしまう

なにごとをするにも他人の顔色など気にならない、という人はこの項を読む必要はありません。
私もそうですが、自分ひとりではなく、だれか相手がいたり、あるいは何人かが集まっていたり、もっと多くの集団のなかにいたりするとき、つい人の顔色をうかがってしまうことがあります。
「この人の機嫌をそこなわないようにしよう」
「いまいったことで怒らせちゃったかな」
「この人は私のことを気にいってくれたみたいだ」

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