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ブルースの真似事

散々な日々だからこそ
書ける言葉を書いてみよう

こんな日にでも
太陽は燦燦
だったらいいけど
弱ってる僕は
天気予報見る元気もないから
出先で傘もなく雨に打たれてる

ただ 思い出に逃げて
ただ 未来を憂いて
ただ 息を殺して今をやり過ごす
そんな日もあるよ

調子いいときには
今を生きるんだとか言っときながら
今よどうかはやく過ぎてくれと
祈るように身を縮める夜

今から目を逸らして
くだらない画面のなかを彷徨って
時間を早送りするために
逃げ込むように眠りに落ちる

毎日がbrand new dayだなんて嘘だな
昨日の僕が押しつけてきた問題は
今日もホラしっかりここにあるよ

上と下ばっか見ちゃう僕に
誰か目隠しをしてよ

前はまだ見れそうにないから
目を瞑るくらいが丁度いいな

いまの自分は
過去の僕があれほど願ったラッキーボーイ
ないものねだりも大概に

わかっちゃいるけど救われない
報われない以前に努力ができない

全くお粗末
ブルースの真似事
ブルースにもならない戯れ言

***

最近はなんだか精神的に余裕がない日々が続いていて、そんななか今日はyonawo、鈴木真海子、Skaaiのスリーマンライブだった。ライブに行くのが面倒臭いと感じてしまう程度には心がぱつぱつしていたが、行ってみたら(わかっていたけど)本当に最高だった。

「俺は昔から大会に出ることが多かった。水泳、空手、書道、ソロバン。どれも2位や3位や6位だったけど、悔しくはなかった。それなりに上の方にいられたらいいと思ってた。でも、音楽では、世界で一番俺がかましてるって思える。音楽をやってるとき、生きてるって思える。だからみんなも今日、一緒に生きてるって思える時間を過ごしてください」

みたいなことをSkaaiが言っていて、心が震えすぎてちょっと泣いた。実際Skaaiのパフォーマンスは、命をぶっつけて「生きてる」って感じがすごくするもので、実はわたしはyonawo目当てだったのでSkaaiの曲はこれまでほとんど聴いたことがなかったのだけど、今日でSkaaiのことがすっかり大好きになってしまった。

さて、じゃあ私が「世界で一番、自分こそがかましてるぜ!」って思えることって、一体なんだろう?Skaaiのパフォーマンスを見ながらそう考えて、それはやっぱり言葉を書くってことだなと、身の程知らずも甚だしいけど、思った(思ってしまった)。

だからやっぱり、私は何にも代えて、言葉を書かなくてはならない。たとえそれがブルースにさえならない戯れ言であっても。それがどんなにお粗末だって、「世界で一番自分がかましてるって思えること」が迷わず思いついたってだけで、きっと相当な幸せ者だ。

生きてるって思える時間を過ごすために、これからも言葉を書こう。

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