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サウジアラビア「eスポーツワールドカップ」渡航雑記①

サウジアラビアに行ってきました。

サウジというと「石油・砂漠・イスラム教」の印象が強いですが、この国が2019年に一部の国に対して観光を解禁したこと、アニメやゲームといったエンタメに国として力を入れている事に大きな興味を抱いていました。
砂漠の中に紀元前に作られた都市も存在し、砂漠の中にどうやって王宮を含む都市をメソポタミア時代に作ったのか、今も謎だそうです。とても神秘的ですよね。
そんな興味深い国で初めてとなる「eスポーツワールドカップが開催される」と聞いて行かないわけにはいきません。
2024年7月29日より8月6日まで、個人で渡航してきました。
観光地としてはまだ伸びしろがありそうと感じたものの、サウジアラビアという国は今後5年、10年で飛躍的に変化していきそう、という感触も得ました。

今回の渡航には2つの目的がありました。一つ目は、初めて開催される「第一回eスポーツワールドカップ」をこの目で見てみたい、というもの。もちろんそこには7月まで在籍していた「NORTHEPTION APEX部門の応援」も含まれていました。選手やマネージャーの頑張りをずっと見てきましたので、雄姿をこの目で見たい!という思いがありました。また、ワールドカップそのものを体感しておきたいという思いもありました。果たしてどのくらいの規模なのか?

二つ目は、個人が観光目的で行く希少なチャンスであるということでした。冒頭で記述した通り、サウジが一部の国に対して観光受け入れを解禁したのは2019年と最近で、その後コロナ禍があったことも影響して本格的に観光客が増えたのはこの1、2年のようです。
冬は過ごしやすい気温のようですが、5月から気温は40度を超え、私が渡航していた期間も昼間は40度超え、夜になっても35度を超えている日が多く、高温の影響で屋外での長時間活動は難しい状況でした。夕方から夜にかけて活動する方が多いからか深夜2時くらいまでお店が空いており、夜の観光も特に治安の心配はありませんでした。
サウジの治安が案外良いということはあまり知られておらず、周囲に「観光で行ってきた」という方も多くないからか、渡航前、妹からは「治安は大丈夫なの?」と質問されました。私が体験した範囲では、大変治安の良い国という印象でした。人々も親切でした。

体験したいくつかの場所を写真とともに振り返ります。

★サウジアラビア国立博物館

サウジ人のガイドさんと博物館をまわりました。歴史、文化、地理と網羅的に紹介されており、紀元前からの出土品もありました。かなり広い博物館で、1時間では回り切れない大きさとなっています。暑くて外を歩き回れない日中に見学するのは有効に時間が使えて良かったです。

★アル・ラジヒ・グランド・モスク

アル・ラジヒ・グランド・モスクはリヤド市内最大規模のモスクで、伝統的でありつつも現代的な要素を融合させたデザインが特徴的な建築物です。 メインホールには18,000人を収容でき、天井からは巨大なシャンデリアが。床には美しい絨毯が敷き詰められていました。 ここもサウジ人ガイドさんと一緒に伺ったのですが、モスクに到着すると日本語堪能なガイドさんがいらして、VIPと書かれたお部屋にて丁寧なご説明とアラビアンコーヒーとデーツ、お菓子などの歓迎を受けました。 2階から1階でのお祈りの風景を撮影しても良いとのことで、撮影もさせていただきました。荘厳で貴重な経験でした。帰りには貴重な織物で出来たバッグや置物、刺繍の入ったヒジャブまでもお土産として下さり、大変手厚い歓迎を受けたことが印象的でした。(ちなみに私自身は特定の宗教を信仰しておりません。)

★マスマク城塞とスーク

残念ながら、ちょうど補修工事中で城塞には幕がかけられており、
その全貌を見ることはできませんでした。
広場ではフリーマーケットが開催されていて、地元の方との交流が楽しめました。日本の古いオーディオ製品やゲーム機、電話機、音楽カセットテープ、軍事用品、食器、絵、調度品やコイン、アクセサリーと多岐にわたる品ぞろえで、オークションも行われていました。
マーケット横にはスークが広がっていて、伝統的な衣類、香料、絨毯、数珠などの店舗が並んでいました。アバヤやトーブを購入するならお安く買えるのでよさそうです。

★タイバ市場

これぞ中東!というディープな雰囲気のマーケットでした。 この市場にはリヤド在住の日本人の方に案内していただきました。暑さが和らぐ夜20時くらいから22時くらいまでの時間帯で見て回りましたがその時間帯でもかなり暑かったです。
リヤドで最も古い市場のひとつとのことで、衣料品や食品、アバヤや香料、金・アクセサリーなどのお店がひしめきあっていました。金のアクセサリーはどこもグラム売りで、アクセサリーという要素もありながら資産という印象です。

★ブルバードリヤドシティ

今回eスポーツワールドカップが開催された「ブルバードリヤドシティ」は、9つのエリアを擁する90万平方メートルもの巨大なスペースで、レストラン、カフェ、映画館、イベントスペース、ショップと幅広い年齢層に楽しめるスペース。
このエリアに入るには厳重なセキュリティチェックが行われることもあって、治安の良さから子ども連れのファミリーが夜遅くまで遊んでいる風景が見られました。

※長くなってしまったので、次回②に続きます!

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