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Mリーグ23-24シーズンを振り返る②

第二回、Mリーグ23-24シーズンを振り返り


みなさんこんにちは、魚谷侑未です。
Mリーグ23-24シーズンふり返りnote第2回目です。

前回の第1回目では、23-24シーズンの所感と、note執筆に至る過程などをお話させていただきました。
また、実際のzoomでのふり返りを会話形式での実録としてご覧いただき、読者のみなさんにも「こんな感じでふり返りをしているんだなぁ」といった雰囲気も感じていただけたかなと思っています。

さて、前回note最後のご挨拶にて、

今後はさらに、このふり返りを『レポート』という形でより深く考察したものをみなさんにもお届けします。

とお伝えしていたことを覚えていますか?

第2回目は、前回取り上げた2023年9月19日(火) 第2回戦の『レポート』編となります。
前回よりも内容が濃くなる分、難しくもなりますが、一緒にレベルアップしていきましょう!

第2回目の今回の文量は前回の3倍程度あります。覚悟してご覧ください。
ただし、中級者~上級者の方のスキルアップに繋がるのは間違いないです。
是非、無料部分だけでも読んでいってください!

鉄強オーナーとふり返り レポート編

今回レポートとしてピックアップするのは、

2023年9月19日(火) 第2回戦より、東1局と、東1局1本場、
対局者は、
東家 セガサミーフェニックス 魚谷 侑未
南家 KADOKAWAサクラナイツ  堀 慎吾
西家 U-NEXT Pirates     小林 剛
北家 赤坂ドリブンズ     渡辺 太
です。

東1局
この局は、私のリーチに対して2フーロしていた小林さんが放銃、という結果でした。

僥倖の裏裏!


裏裏ラッキー!と浮かれてしまいそうになるところかもしれませんが、実は、この局では特に太さんからのプレッシャーをビリビリ感じていました。

役牌のトイツ落としに注目。

というのも、太さんは、小林さんの西ポンの後、場風の東をトイツ落とししています。もちろんこれだけでも怖いのですが、「太さんが勝負にくる!」という決定打になったのは、この次の手出しの牌です。

鉄強オーナーのセオリー 其の一

【鳴いたときに切った牌(=ポン出し・チー出し)がターツ外し完了の牌だとテンパイ率が上がる!!】


さて、ここでオーナーからの格言をいただきました。
このnoteでは、オーナーの鉄強セオリー・鉄強ロジックを、格言にしてみなさんとシェアしていきたいと思っています。
noteの途中で「だんだん難しくなってきたよ~汗」という方も、この格言だけでも頭の片隅に置いておけば、どこかで役に立つときが来るはずです。

話を戻します。
東のトイツ落としをした太さんの次の手出しは、4sです。

東トイツ落としからの4sの意味とは・・・?

この4sだけをぱっと見ると、まだ太さんの怖さは伝わりづらいかもしれません。
1手戻って、小林さんの動きを見てみましょう。

3s→4m→1sの意味とは?

小林さんは、堀さんが切った6pをチーして打1sとしています。

岡部「
① 2フーロしている
② 31sのターツ外しの間に4mの手出しもあり、河の濃度が上がっている
以上より、小林プロはテンパイ濃厚です。

待ちは、47s・58sが本線で、次点が69m、たまに36m・カン8m・69pですね。
あとは、シャンポンの候補が、北・7m・8m・5p・6s・(發)・(中)となります。」

オーナーは、小林さんの鳴きと手出しの牌からテンパイの気配を察知・待ちの形のイメージまでしていますが、

みなさんに注目してほしいのは、
小林さんの河の3s、そして6pチーからの打1sです。

ここで思い出してほしいのは、鉄強オーナーのセオリー 其の一
【鳴いたときに切った牌(=ポン出し・チー出し)がターツ外し完了の牌だとテンパイ率が上がる!!】です。

ざっくり図にすると、小林さんの手牌は、↓のような手順を追っていると考えられます。

ここから3sを切る

何かを引き入れて4mを切る

6pをチーして1sを切る

6pをチーして1sを切ったところで、手牌の中にあった13sというターツ外しが完了している=テンパイ率が上がっている!!ということになります。

以上をまとめると、↓のようになります。

太さんは、テンパイしていそうな小林さんに対して4sを勝負している

太さんの手牌は、形が良いor点数が高いorその両方、であることを察することができる

であれば、この後、太さんへのケアを怠ることはできない=プレッシャーがビリビリ!!!!

ここで、読者のみなさんの中には、「2フーロしてテンパイしていそうな小林さんより、4sを切った太さんの方が怖いのはなぜ?」と感じた方もいるかもしれません。

先程オーナーが、小林さんの待ちを

岡部「47s・58sが本線で、次点が69m、たまに36m・カン8m・69pですね。」

と言っていたように、小林さんの待ちは、鳴きと手出しの牌をもとに、47s・58sが本線と絞ることができます。
そのため、 小林さんの手牌は、ある意味ケアしやすいといえます。

そしてもちろん、太さんほどの実力者がそれに気づかないわけがありません。
その上で、小林さんの本線を勝負してきている、だからこそ大きなプレッシャーを感じていた、ということになります。

岡部「仮に、東のトイツ落としをしていなかったとしても、この4sだけで太プロの手牌に対する本気度が伝わってきます。」

たこらぼ「私だったら、4sの危険度を把握できていないままふんわり切っていそうです・・・
     同じ打牌でも、座っている人によって読みを変えることが大切ですね・・・」

さて、ここからは、鉄強ロジックで小林さんの手牌をさらに深堀していきます。
ズバリ、【2フーロしてかなりテンパイ濃厚な小林さんは何待ちなのか?】を考えてみましょう。

少し難しくなりますが、想像力をフル稼働させてチャレンジしてみてください!

鉄強オーナーのセオリー 其の二

【ターツ外しが入ったときは、食い伸ばしはほとんどない!!】


6pをチーして1sを切る小林さん


これからのお話は、いわゆる【鳴き読み】というものです。
鳴き読みは主に、鳴いた形・鳴いたときに切った牌(=ポン出し・チー出し)とを手がかりに行います。

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