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パパのおなか、トトロみたい~私がダイエットを決意した我が子の一言~
痩せようと思ったあの一言
痩せよう。
そう思いました。
ある日いつものように娘をお風呂に入れていると「パパのおなか、トトロみたい」とそう言われました。
確かに最近お腹がぷよぷよしてきたなと感じていました。
忙しさにかまけて見て見ぬふりをしていたのも事実です。
子どもは正直なもので、なんの悪気もなく、むしろかわいいものを見たかのような口調で娘はそう言いました。
私はもともと痩せていたんです。
身長は176cm、結婚前の体重は58kgとむしろガリガリなことが悩みなくらいでした。
それが年を重ね代謝が落ち、それでも食べる量は変わらず…
その結果太りました。
娘にそう言われた2か月前の体重は82kg、体脂肪率は20%でした。
これは…いかん…
その日からダイエット計画が始まりました。
2か月で体重7kg減!!その秘訣
結論、ダイエットは成功しました。2025年1月11日の朝時点での体重は75kg、体脂肪率は16.6%でした。
昨日娘に聞きました。恐る恐る。「パパのおなか、いまもまだトトロみたい?」と。
「ううん。トトロじゃない」
娘は答えました。
心の中でガッツポーズですよ。
パパは娘にとってカッコいいパパでいたいんです。
トトロだと愛らしさはありますがカッコよさに欠けます。
成果が出ると嬉しいものですね。
ここまで体重と体脂肪率を落とせたダイエット法ですが、そんなに特別なことはしていません。
食事に関しての1つのルールを決めただけです。
それは【朝と昼の食事を固定する】ということです。
我が家は夕飯を妻が作ってくれているので、そこを変えることはなかなか難しい状況でした。
娘たちが好きな食べ物、食べられるものを作ってそれに親が合わせる形ですので。
なので、自分でコントロールできる朝食と職場で食べるお弁当を固定してしまうことで一日のカロリーをコントロールしました。
朝ごはんはきな粉餅とバターコーヒー、お昼は鶏むねミンチで作った野菜たっぷりの無水キーマカレーです。
バターコーヒーはAmazonで買ったMCTバタークリーム(ステマじゃないです笑)
無水キーマカレーはYouTubeでダイエットレシピを検索して出てきました。
カレーは大好きなのですが、脂質が多いのでダイエットには向かないと思っていました。
でもこれなら脂質もかなり抑えられますし、タンパク質も確保できて美味しく食べられます。
週末に1週間分作って置いて、それをサーモスの保温スープジャーに入れてお弁当として持っていっていました。
食事を固定して2か月間、スクワットなどの軽い筋トレもやりつつ生活していたらみるみる痩せていきました。
少し筋肉も落ちたかもしれませんが、見た目がかなり変わったので良しとします!
痩せるメカニズム
一応理学療法士なので、痩せていくためのメカニズムを説明しておこうと思います。
痩せるメカニズムはただ1つです。それは【消費カロリー>摂取カロリーの状態を継続する】ということです。
消費カロリーが摂取カロリーを上回ったときに人は痩せます。
人間は生きているだけでカロリーを消費しています。
それが「基礎代謝」と呼ばれるもので、ネットで基礎代謝計算と検索し数値を入力すればその人の基礎代謝レベルが分かります。
これが何もしなくても、つまり丸一日寝ていても消費するカロリーです。
そこに日常生活を送っている中で歩いたり階段を上ったり、洗濯をしたり子どもと遊んだりすることで消費カロリーが上乗せされていきます。
運動をすれば痩せる、腹筋をすればお腹がスッキリすると思われている方が多いようですが、実は腹筋のカロリー消費量ってそんなに多くないんですよね…
腹筋は比較的小さく薄い筋肉なので、腹筋を使ってもカロリー消費はそこまで増えません。
それよりもより大きな下半身の筋肉を使った方が痩せます。
身体の6割の筋肉は下肢にあるので。
膝が悪くない人はスクワットが最適ですね。あとは背中の筋肉を鍛えることで姿勢が良くなって見た目が変わります。
腹筋はむしろ身体を曲げる方向にいくので、腹筋ばかりやって背筋を鍛えなければ悲しいことに猫背が加速します。。。
猫背になると循環が悪くなり呼吸が浅くなり見た目が悪くなり痩せづらくなります。悲しいですね。
食べて痩せるということ
話が脱線しましたが、痩せるためにはカロリーコントロールが必要です。
それは食事を改善しなければ運動だけで痩せることは難しいです。
食事においては脂質を制限することがカロリーを抑えることにつながりやすいです。
三大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物(糖質+食物繊維)はそれぞれ1gあたりのカロリー量が決まっています。
タンパク質と炭水化物は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalです。
その差は2.5倍。揚げ物が太りやすいのは少量でもカロリーの総量が増えてしまうからということなんですね。
脂質を増やす原因のドーナツや揚げ物、ポテチはダイエットの天敵です。
まあ、美味しいので食べたくなるんですけどね…
じゃあ痩せるためには何も食べなければいいのか。そういうわけじゃありません。
食べなければ確かに痩せますが、外からエネルギーが入ってこないので身体の中からエネルギーを取り出します。
そのエネルギー貯蔵庫が筋肉です。食べなければ筋肉量が落ちます。筋肉量が落ちると基礎代謝が下がりるためより痩せづらくリバウンドしやすい身体の出来上がりです。筋肉はタンパク質で作られています。現代人はタンパク質量が足りない傾向にあるため、タンパク質量を増やし、脂質を落とすことで筋肉を減らさず痩せていくことができます。
食べて痩せること、食べるものの栄養素を見直すことが大事です。
どうしても甘いものが食べたい場合、脂質の少ないものを食べましょう。
個人的なオススメは和菓子です。あとはグミですね。私は口さみしいときにはハリボーを食べていました。歯ごたえがあるので口さみしさがまぎれます。
強い意志は必要ない
別にダイエットをするときに強い意志は必要ないと私は考えています。
クライアントに減量指導をすることも多いのですが、そのときにも同様のことを伝えます。
減量指導のときは、ただ一つの決まり事をしてもらいます。
「この決まり事だけは守りましょう。」そう言って一つ約束していただきます。
対象者はもともと生活習慣に問題のある方ばかりではあるので、成功率はあまり高くなく5割といったところでしょうか…
それでも結果は出ていますし、意気込んで「2か月で10キロ落とす!!」みたいに意気込んでた方のほうが2週間ほどで挫折している傾向にあります。
最初の熱はそこまで続かないんですよね。最初から強火でガンガン燃やすと、常に薪をくべつつけなければいけないです。そして薪も大量に必要になります。薪がなくなるとシュン…と火が消えダイエット失敗という形で終わります。
なんとなくゆるく始めてとろ火くらいの情熱で続けるのが一番だと思います。続けていくことがなにより大事です。
自分にしたゆるい決まり事を守り続ける。それだけでここまで成果が出ました。
ダイエットで悩まれている方の参考に少しでもなれば幸いです。