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クラスじまいについて②〜学級のルールをほどく〜
「えーなんでダメなんですか?前の先生はいいっていってましたーー。」
前回から
クラスじまいについて自分の考えを言語化してきました
今回は「学級のルールをほどく」
という題で書いてみようと思います
1 学級には無数のルールがある
2 どうしても「揃えられないルール」はある
3 これが全てでも絶対でもない
4 終わりに
1 学級には無数のルールがある
生活の場である学級には様々なルールや指標があります
学習で言えば発言の仕方、ノートの取り方、、
生活で言えば
掃除、帰りの会、おかわりの仕方、着替え方、、
本当に無数にあります
学校や学年によっては決められているルールもあるでしょう
ただそのクラスにとってより良いルールに最適化され設定されたルールならば
「そのクラス独自」のものも出てきます
2 どうしても「揃えられないルール」はある
先ほど
「そのクラス独自」のルールがある
と書きました
言い換えるなら
これは
学年や学校で揃えていないルールということになります
これが厄介になることがあります
学年が上がり、学級が再編成されて新たなスタートを切った時に
「この学級のルールが前と違う」
「前の方が良かった」
というふうになることがあるのです
もちろん、
それまで子どもたちが経験しているやり方があって、新しいクラスにもそのまま適用することができるのであれば、むしろ取り入れるのも良いことだと思います
ですが、
「少しでも楽をしたい」
「自由がいい」
「楽しいのがいい」
というふうに流れてしまうのが人間
それは子どもも例外ではなく、
担任が望まない方向にルールを設定しようとする子もいます
新年度、クラスが始動して早々、信頼関係ができる前に
担任と子どもとの間に溝ができてしまうこともある
3 これが全てでも絶対でもない
こうした状況をつくり出さないようにするために必要なこと
それは
クラスじまいの時に
このクラスのルールが全てではないこと、絶対ではないこと
しっかりと伝えることだと思います
もちろん、
どうしてそういったルールがどうしてあるのか
その趣旨を理解している子どもたちならば
さっき述べたような状況にはならないと思います
ただ、どうしても一定数はそのルールの美味しい部分にしか目がいかず、不満を抱いてしまう子が出てくることも考えられます
そのために
クラスのルールからほどくことが必要になると思うのです
僕はよく
「このクラスのやり方は、このクラスのメンバーが一人一人、‘みんな’が過ごしやすくなるために考えて作ってきたものです。新しいクラスでは、そのメンバーみんなでより良いクラスにするためのやり方を見つけていってください」
といったような話をしています
4 終わりに
今回は学級のルールについて着目し、学級じまいについて考えてきました
今年の学びを胸に
新しい環境でも頑張れる子どもたちに育てていきたいものですね
今日はこれでおしまい