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クラスじまいについて①〜成長の自覚化

『あと〇日、、、』

年度末ですね。

6年生の教室には卒業までのカウントダウンカレンダーが張られているところもあるかもしれません

今の子どもたち、クラスももうすぐでさようなら、、、

みなさんはこの時期、どんなことを意識していますか?

今回は「学級じまい」について、シリーズで考えてみようと思います


1 自分たちの努力・成果を自覚化
 ①自分の成長
 ②クラスの成長  
2 振り返りの場を設定する
3 教師が価値づけていく
4 終わりに




1 自分たちの努力・成果を自覚化

「この1年間、どんな変化がありましたか?」

そうクラスの子どもに問うとどんな答えが返ってくるでしょうか。

クラスにも子どもにもよるかもしれませんか

私が大事は二つの観点で子どもが答えてくれると嬉しいなと思っています





①自分の成長

一つは

『自分の成長』について

「発言できるようになった」「文章がたくさん書けるようになった」「字がきれいに書けるようになった」

このような

具体性のある成長でもいいですし

「積極性がついた」「粘り強くなった」「色々な人と関われるようになった」

など、人間性に関わるような成長でもいいです

とかく

‘’自分がこんなふうに成長した”


と、感じられているといいなぁと思っています



②学級の成長


もう一つは




『学級の成長について』



以前、「学級目標」について書いてみました



ただ、同じ地域、同じ年齢で集団を形成した僕らが、チームなるためには目標が必要で

その目標を達成するために、知恵を絞ったり、時にはぶつかったりしながらこの1年間を過ごしてきたと思います

その目標をどこまで達成したか、あるいは、達成を目指したきた過程で

どんなふうに変容していったか、、、

そこについて子どもたちが言えるといいなぁと思っています

「仲が深まった」「たくさん思い出ができた」「一緒に集会を企画して楽しめるようになった」

なんでもいいです

この達成感は「一人」では決して感じることのできないものです

「人と過ごしたからこそ、感じることのできた喜び」ですね


そこを感じる瞬間を作っていくことが

異なる他者と協働していく力を養っていくことにつながると思います


では、

『自分の成長』『学級の成長』

この二つをどのように自覚化していけばいいのでしょうか



2 振り返りの場を設定する

一つは振り返りの場を設けることです

特別活動には(3)「一人一人のキャリア形成と自己実現」という内容があります

「どんな新学年になりたいですか」

と、考えさせる場面を設けることがある思いますが

その中でこの1年間をじっくりと振り返る機会を設けることで、自己の変容の自覚化を促すことができます


また、

ぼくの場合は、年間を通して、学期の始まりと終わり、大きな行事の前後に作文を書く活動を設けているので

その資料をもとに1年間振り返ることができるようにしています

子どもは1年間という長いスパンで振り返ることが難しいので

そういった「自分の言葉」で

その時々を振り返り、資料として残しておくと有効ですね

他にも
・集会ごとの写真  ・学級目標について、皆で話し合う活動とその時の写真、資料

なども、振り返る視点をもたせる際に

重要な資料となります




3 教師が価値づけていく

先ほど、子どもは1年間という長いスパンで振り返ることが難しいと書きました

特に、低学年ほど、そういったことは難しいですし、

高学年も具体性のある成長を感じることはできても

いわゆる人間性に関わるような事柄に対して成長を自覚化することは難しいです

そんな時どうするか

ぼくは

教師が価値づけてしまえばいいと思っています

確かに、いくら担任とはいえ、ずっとその子のことを見ているわけではありません

その成長を指摘したところで

「そんなことない!!」

と思う子もいるかもしれません

でも

この1年間、多くの時間を共に過ごし、かかわってきた

そんな大人が一人

「〇〇さんこんなところが成長したよね」

って伝えることって

すごいこと

だと思うんです

一人

「君はこんなに素敵に成長していると感じている人が、ここにいるよ」
「まあ、あくまで僕の感想だけどね」

そんな気持ちでどんどん価値づけよう

僕はそう思っています





4終わりに

今回は「成長の自覚化」について書いてみました

次回は「ルールをほどく」

について書いていきます

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