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クラスじまいについて③〜砂の城を壊す〜

前回まで、「クラスじまいシリーズ」ということで

第1回 成長の自覚化



第2回 学級のルールをほどく


とクラスじまいについての自分の考えを言語化してきました。

今回は、「砂の城をぶっ壊す」

と題して言語化していこうと思います


1 クラスをぶっこわす
2 未来への希望を語る
3 終わりに


1 クラスをぶっこわす


「前の先生が良かった〜〜」
 「前のクラスの方が良かった〜〜」

皆さんは担任をしていてこんなふうに子どもたちに言われてしまったことはありませんか

ある意味、前のクラスがそれだけ充実していたということの現れかもしれませんが、

新しいクラスに対して所属意識が低く、前向きになれない

そんな気持ちからくる言葉だと思います

もちろん、今の担任である自分が、十分な手立てを打てていないこともあるかもしれません。

ただ、前の担任ができることはないのか

自分の今受け持っているクラスの子ども達が、来年度新しいクラス、新しい担任の先生になった時に、こんな言葉を言っていたとしたらどうでしょうか。

僕はそんなふうにならないように

最後に

クラスをぶっ壊します

具体的にいうとこんな話をします


「みんなと一緒にこのクラス、例えるなら砂の城を作ってきました。私はとっても楽しかったです。皆さんの様子を見ていて、充実した時間を過ごすことができたのではないかなぁと思っています。さて、今波がきて、この砂の城は綺麗さっぱり崩れ去ります。だけど、みんなでこの砂の城を作ったという思い出も、学びもなくなりはしません。また新しい仲間と楽しく砂の城を作ってください。」


この話のポイントをまとめると

1 もうこのクラスはなくなる
2 ここでの思い出も学びもなくなりはしない
3 新しい仲間と新たにクラスを形成してほしい


このクラスはなくなる

と聞くと、ギョッとする人もいると思います

同窓会などがあるように、その関係性はすぐになくなるものではないし、変にそんなことをいう必要はないのかもしれません

ただ、ここで

「もうこのクラスはないよ」

と伝えることで、過度な所属意識から脱することができると思っています

クラスがうまくいく

ということは、ある意味、そのクラスへの所属意識が高まり、豊かな文化があるということです

次に繋げるためにも一度店じまいをすることも必要だと僕は思います

(まあ、まずそんなクラスをつくることが難しいんですけどね、、、)




2 未来への希望を語る


僕は特に

3の新しい仲間と新たにクラスを形成してほしい

という思いをしっかりと伝えたいなと思っています

以前の記事↓


でも書きましたが、

公立小学校における子ども達の有り様は本当に多様です

だからこそ、

他者と共同する力をつけることができると僕は思っています

「新しい仲間とまたいいクラスをつくるぞ!!」

集団形成の過程やその意義、楽しさに気づき、

それを実践しようとする意欲をもってほしいなと思っています

そして、そういう意識があるからこそ、社会に出ていっても豊かな人間関係を紡ぎ出していける人になるのではないでしょうか



3 終わりに

年度末ということで

今回はクラスじまいについてシリーズで言語化してきました。


皆さんはどのようにクラスじまいをしますか??


今日はこれでおしまい。

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