板書の効果
「ゆーしさんの強みは板書だね」
先日、尊敬する先輩から言っていただいた言葉です。
そこからの先輩の話と板書の効果について言語化していこうと思います。
1 板書がうまいとは
皆さんは「いい板書」とはどんな板書だと思いますか?
X(旧Twitter)で聞いてみると
・「私は子どもの思考の流れが板書と一致するもの」
・「導入とめあてからまとめまでの流れが見るだけでわかる板書」
・「子どもの問題意識や困り感が描かれている板書」
・「思考していることがパッと見ただけで分かる板書」
というような意見をいただくことができました。
ちなみにその先輩は
「子どもの思考が板書に表れているものが良い板書」だとおっしゃっていました。
そして
「ゆーしさんの板書は速い。子どもの思考の流れにタイムラグなくついていっている。子どもの思いが板書になっていく。あと、構造化。ファシリテーショングラフィックって知っているかい?子どもの意見が整理されて表れている。もっとその強み生かしていけると、もっとゆーしさんとっての武器になると思うよ」
と言ってくださいました。
自分は板書が強みとは思ったことはありませんが、
若手の頃から、板書を写真に残し、構造化を目指してきました。だからこそ、今までの努力が積み上がっていたのだと思い、嬉しくなりました。
2 板書の効果とは
さらに先輩はこう続けました。
「ゆーしさんの板書がいいのは筆圧の濃さもいいよね。力強い。教師の熱量が感じられる。その熱量は子どもにも伝わるんだ。教師ってのは一番大きな学習環境。教師が定規を使わずにかいていれば、子どももフリーハンドで書くよ。」
ああ、板書にはそんな効果があるんだなあと思いました。確かに、僕は筆圧が濃いし、
「ゆーし先生の授業は迫力があります!」
と、子どもに言われたことがあります笑
何気ない板書にもそうした教師のメッセージが意図せず入っているんだと思いました。
さらに先輩は続けます
「さらに言うと、板書は速い方がいいけれど、板書は授業自体のリズムになりやすい。板書は早いけれど、問い方はゆっくりと。それによって子どもたちに深く考えさせることができる。そんなふうに調節できるといいね。」
「教師の一挙手一投足には意味を持たせなければいけない。教師がどれだけ球種を持っているか、それが大事だよ。」
改めて、自分の技量を高めていきたい
先輩のお話を聞いてそう思いました。
3 終わりに
今回は板書の効果と題して、言語化をしてきました。
今まで単純な板書自体が子どもにどう影響するのかという軸で考えていましたが、先輩の話を受けて
板書をしている教師の在り方自体も大事だなと改めて感じました。
板書をしているときの速さ、見ている方向、書いているときに感じる子どもの熱量、、、
もっともっと授業にむかう自身の解像度を上げていきたいなと思います。
今日はこれでおしまい。