見出し画像

オエステ会限定万年筆:LIGHTIVE Langage des fleurs

2024/4/6発売、オエステ会限定ライティブ!
あまりレビューを見かけない気がするので、購入を迷われてる方向けに紹介してみます。
デザイン以外は通常版ライティブと同じはずなので、通常版ライティブを検討されてる方も、よかったら参考にどうぞ。


オエステ会限定LIGHTIVEとは?

西日本の文房具専門店が集まる「オエステ会」のオリジナル万年筆。
過去にはキャップレスやカスタム74などが発売されているようですが、今回は気軽に手に入れやすい鉄ペンのライティブをベースに、クリアカラー2色が発売されました。
以下はリンク先の説明文からの抜粋ですが、コンセプトや色名も素敵です。

「花言葉を添えて、大切な人に手紙を書く」というコンセプトをプラスし、より身近にオシャレに持ち歩けるカラーに仕上げました。
(中略)
シリーズ名となるフランス語の「Langage des fleurs」は花言葉を意味し、第一弾は「Cattleya(カトレア):大人の魅力」と「Delphinium(デルフィニウム):幸福をもたらす」の2色を揃えました。

https://oeste.jp/news/lightive-press/

レビュー

パッケージも限定デザイン

私が購入したのはクリアな青、「デルフィニウム」の字幅Fです。
西日本在住なので店舗で購入しましたが、ネットショップに並べているお店も多くあるので、在庫があるうちはどの地域からでも手に入ると思います。

デザイン

通常版と違うポイントは軸の色とペン先。

白い紙の上
クラフト紙の上

まず軸ですが、実物は写真の印象よりも青みを感じません。
白い紙の上に置くと色がわかりますが、置く場所や光の加減によってはほんのりグレーかな?とも感じるような、かなり薄っすらとしたブルー。
ここは好みが分かれそうなところで、「青い万年筆!」というつもりで買うには色味が薄いかなと思うのですが、「インクの色と喧嘩しない」というのはメリットでもあります。
クリア軸なので中のインク色がよく見えますが、青系ではないインクを入れても違和感がなさそう。

ロゴマーク入りのニブ

そしてペン先。
通常版ライティブは文字のみのシンプルデザイン(おそらくプレラと同じ)ですが、こちらの限定品にはオエステ会のロゴマークが入っています。
ここは個人的に好きなポイントです!
シンプルさはそのままに、特別感があって素敵。

その他、基本的なデザインはおそらく通常版ライティブのノンカラーと同じです。
ちなみに透明軸の万年筆が大好きな私としては、インナーキャップが黒でペン先が見えないのは少し残念なところ。
とはいえ、キャップ内側はインクで汚れやすいので見えないほうがいい、という方も多いようですし、気密性の確保など色々と考えてデザインされたんだろうな、と思っています。

書き心地

ライティブで書いた文字
(インクはパイロット純正ブルーブラック)

筆記具としては最重要ポイント、書き心地。
ライティブの書き心地はとにかくなめらかです。
字幅Fはだいたい0.5のボールペンくらいの細さで書けますが、細くてもカリカリ感や紙への引っ掛かりはなく、滑るようにスルスル書けます。
ぱっとメモをとる用途からじっくり手紙やノートを書く用途まで、手元に1本置いておくと幅広く使える書きやすさだと思います。
ちなみにパイロットの鉄ペン(ライティブの他にカクノやコクーン、プレラなど)のペン先はデザイン以外は同じものだと言われていて、個人的には書き心地だけでいうなら鉄ペンの中でパイロットがいちばん好きです。
重心やデザインなどがもっと好きな万年筆もたくさんあるんですが、パイロットのペン先は

  • 紙との摩擦を感じないなめらかさ

  • 書き始めからかすれない

  • 基本的に何のインクを入れてもフローが安定する

など、全体としてストレスがなさすぎる書き心地なのです。
これからライティブも一軍万年筆に加わりそう。

名前通りの軽さ!

ここも好みが分かれるポイントだと思いますが、LIGHT+ACTIVEが名前の由来というだけあって、とにかく軽い。
重さを量ってみたら14gで、手持ちのペンだとユニボールワンPと同じ重さでした。
私は少し重めの万年筆が好きなので、ちょっと軽すぎて持ってる感がなく、筆圧のかけ方が難しいなと思ってしまったのですが、普段ボールペンや軽めの万年筆を使われてる方は全く問題なく使えるはず。
重心はキャップポストした状態でちょうど真ん中あたりで、キャップポストなしだともう少しだけペン先寄りになります。
そもそもが軽いのであまり重心の位置を感じないかもしれませんが、カクノと比べると少しだけペン先周辺に安定感があるようにも感じます。

気密性?

クリアなキャップの中に黒いインナーキャップ。

公式にライティブの特徴としてクローズアップされているのは気密性。
こちらは使い始めたばかりのためちょっと検証不足なのですが、今のところ1週間程度放置してもペン先が乾いたりかすれたりはせず、問題なく書けています。(今後また気づいたことがあれば追記します)
インナーキャップの構造によって気密性を上げているとのことで、たしかにライティブはキャップを閉じるときに少しだけ抵抗感があります。
気密性に定評があるプラチナのキャップほどではありませんが、それに近い仕組みでぎゅっと密閉しているのかも。
ちなみに私の手持ちのカクノFは気密性になかなか難があって、1週間使わないとペン先が乾いて書けなくなり、1ヶ月使わないとインクが蒸発してCON-40がほぼ空になります……。
他の方の口コミでも「カクノの弱点は気密性」というのはよく見かけるので、後発モデルのライティブで「そこを改良したよ」と明記してくれるのはとてもありがたいな、と思っています。

おわりに

元々気になっていたライティブに限定モデルが出た!ということで勢いで購入したのですが、買ってよかった万年筆です。
オエステ会のモデルは数量に限りがあるようなので、気になる方はお早めに探してみてください。
そして、限定でなくてもライティブはとてもいい万年筆なので、初心者の方から万年筆好きの方まで幅広くおすすめ。
迷っている方の参考になれば嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!