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お酒を飲めなくて良かったよ、本当に。
「酒を飲まないとやってらないわ」
「酒が飲めないなんて、人生の半分損してるぞ」
サラリーマン時代、直属の上司にいつも言われていた言葉です。
お酒を飲めないことをコンプレックスに思っている人は多いと思いますが、僕にいたってはまさに”下戸”でした。
アルコールのパッチテストは数秒で肌が真っ赤になり、ほろよい缶を1/3も飲めば頭が痛くなり、数時間後には居酒屋のすみっこで眠ってしまう。
自分よりお酒が弱い人と会ったことがないくらいに、酒ヒエラルキーの底辺のような男です。
お酒を飲めないことの弊害は大きいと思います。
仕事でツラいことがあってもお酒を飲んで、気持ちよくなって同僚と仕事の愚痴を言い合ったりすることもできないし。
お酒の席での立ち振舞いができないから上司からは「飲めないなんて、つまらん奴」と認定されるし、「あいつは飲めないから誘ってもな…」という余計な心配をされて人間関係を親密にしづらかったりする。
特に男として生まれたのであれば、遊びの要素としても弱くなってしまう。
合コン、クラブ、サシ飲み、パーティーなど、お酒は適量飲めたほうが有利に働くことは間違いのない事実でしょう。(ここに異論は認めない)
「少量で酔えるならコスパいいね」
という慰めの言葉もあるけど、全然うれしくないわ…!苦笑
お酒を適量を飲めるメリットと、お酒を適量すら飲めないデメリット考えたら…
お酒飲める >>>>>>>>>>> お酒飲めない
こんなことを気にしているのはお酒を飲めない人だけですが、世の中の仕組みはこう成り立ってると思う。
僕も今年で32歳になりますが、ずっとお酒の問題には苦しめられてきました。
しかし、今となってはお酒を飲めなくて本当に良かったと思っています。
会社員時代の上司・同僚は「酒を飲まないとやってられない」と言って、彼らはお酒に”逃げる”ことができた。
そうやって苦しいと思いながらもサラリーマンを続ける原動力をもらっていたり、適度な発散をしているから窮屈な働き方にだって耐えることができるのだろう。
僕に至ってはお酒に逃げることはできない。
お酒を飲むことに快楽がないからこそ、会社員としての働き方への疑問にずっとシラフで向き合ってきた。
・月40〜60時間のサービス残業
・苦手な上司と取引先との板挟み
・ディズニーの行列かと思う仕事の量
・単身赴任でどこに住めるか分からない生活
・毎朝7時に起きて、同じところに出社すること
どれも会社員をやっていれば当たり前かと思うかもですが、こんなもんシラフで向き合ってたら気が狂うわ!笑
シラフでいれたからこそ、自分の働き方を見つめ直して、今ではひとりで起業し自分で会社をやってる。
結果的には、自分のペースで働けるライフスタイルになっていったし、会社員のときより自分らしく働けている今の生活が好きだ。
お酒を現実逃避に使わなかったことが、自分の生き方を変えてくれたと思っているし、今では感謝をするようにしてる。
また、起業してからもお酒を飲めないことは有利に働いている。
周りの起業家さんに聞いてみたら、ちょくちょく飲みに出かけるらしいし、やっぱり起業をしても飲みケーションを謳歌してる人は多い。
つまり、日常の生活の中に「お酒を飲む」という選択肢がチラチラするらしい。
だがっ…!
自慢じゃないが、僕にはその選択肢がない。
『よくそんなに膨大な作業量をこなせるよね』
『1日中、仕事ができる集中力があるのは羨ましい』
という風に言われますが、僕は1週間ずっとシラフでいることが多いし、他の人と比べて人生の選択肢が少ないのが功を奏してるだと思う。
よく言われる言葉ですが、
「何をやるかより、何をやらないかを決めるほうが大事」
という意味では、下戸である僕のほうが一歩前をいってるのです。
その他にも便利なことはあって、、
「お酒を飲まないと会話が盛り上げれない」
↓
僕「シラフでもぶち上げていくぜ」
「お酒の勢いがないと女性にアタックできない」
↓
僕「烏龍茶でも熱量こめてアタックできるぜ」
「お酒を飲まないとやってられない…!」
↓
僕「常にシラフで問題解決するぜ、一歩先へ。」
シラフ力(しらふりょく)さえあれば、何とかなっちゃうもの。
もちろん、僕だってずっとお酒の悩みは根深かったし、今でも「もうちょい飲めたら…」と思うことはあります。
ですが、自分のチカラで変えられないことにエネルギーを奪われるより、自分のチカラで変えられることに全力でコミットすべきだと思う。
僕はお酒弱かったからこそ、今のシラフ力を伸ばすきっかけがあったんでしょう。
ドラクエで言えば装備なし(お酒なし)でラスボスと戦うのようなもので、すごく厳しい世界ではありますが・・・それはそれでカッコいいかなと。
結局、全てのモノゴトには裏表があって、お酒を飲めない奴には飲めないなりの戦い方があるわけです。
そういえば宮城リョータもこんなこと言ってましたね。
身長が高いバスケ選手はリーチが長く有利でもあり、小回りが効かない不利さもある。
モンハンでも弓矢使いは長距離攻撃は得意だけど、接近戦にはめっぽう弱い。
逆にいえば、お酒を飲める人だって「今日は飲みたくない日なのに飲まされる…」とか「今日は仕事頑張ろうと思ったのに、ついつい飲んでしまった…」という悩みだってある。
大事なのは今の自分でどう戦っていくのか?
ここだけに集中をしていけば、人生をしなやかに生きていくことは可能だと思っています。
僕にとって「お酒」は埋めることができないコンプレックスであることは今でも変わりません。
でも、お酒を飲めていたら多分サラリーマンを続けて、起業なんてしていなかったと思うと、まぁ・・・良かったのかなと今では思っていますね。
大切なのは自分の性質・体質を把握した上で、どう人生を立ち振舞っていくかなのかなと。
PS
あ、飲みの場が嫌いなわけではありません。
誘ってくれたら漏れなく喜びます。