利益VS売上高:個人事業主と法人で違う「重視する指標」の話
僕は個人事業主として活動しているので、毎年税務署に確定申告をしています。この確定申告という作業の中で感じるのは、個人事業主にとって一番大事なのは利益であるということ。一方で、法人の場合、銀行や株主との関係を考えると売上高が重視される傾向にあるのです。
では、なぜこうした違いが生じるのか。その理由を掘り下げてみましょう。
1. 個人事業主は「税務署」や「融資審査」が相手
個人事業主が税務署に提出する確定申告は、主に「所得税」の計算が目的です。このとき大事になるのが、収入から経費を差し引いた利益、つまり課税対象となる金額です。
例えば、収入が1000万円あっても経費が800万円かかった場合、利益は200万円。この200万円に応じて税金が課されるため、いかに経費を適切に計上して利益をコントロールするかがポイントになります。
さらに、個人事業主が銀行や金融機関から融資を受ける際、確定申告書に記載された利益が重要な指標となります。金融機関は、利益を見て事業の安定性や返済能力を判断するため、利益が低すぎる場合、融資が受けにくくなることもあります。
つまり、個人事業主の視点では「利益をいかに最適化するか」が、税務面だけでなく、資金調達や事業の信頼性にも直結するのです。
2. 法人は「銀行や株主」が相手
一方、法人の場合、取引先や金融機関、さらには株主との関係を維持するために、財務指標が重要視されます。その中でも特に見られるのが売上高。
たとえば、銀行から融資を受ける際、売上高が大きければ「この会社は多くの取引をしていて安定している」と見られ、信用を得やすくなります。また、株主にとっても売上が増加している会社は成長性が高いと評価されるため、株価にもプラスに働きます。
そのため、法人経営者にとっては売上高が重要な指標となり、利益よりもまずは売上を最大化する戦略を取る場合が多いのです。
3. 利益と売上のバランスの違い
個人事業主は、利益を最大化することが自分の収入や生活に直結します。一方で、法人は売上を増やすことで事業の規模を拡大し、その先の利益成長を狙うケースが多いです。
この違いを考えると、どちらの立場にいるかによってビジネスの方向性や優先順位が変わるのは当然のことです。
根拠としての税制や経営観点
税制面
個人事業主の場合、累進課税の所得税が適用されるため、利益を一定範囲内に抑えることが節税の鍵です。経費計上の工夫が収入に直結します。一方、法人は法人税が適用され、売上や利益以外にも税金が発生します。経営面
個人事業主は、規模の小さい経営が一般的で、直接的な利益が生活の糧となります。法人の場合、事業規模が大きくなりがちで、外部との信頼関係が必要です。そのため、売上高という見栄えの良い数字が重要視されます。
結論:自分にとっての「数字」を意識する
個人事業主である僕にとって、税務署との付き合いを意識した利益の最適化が最重要。一方で、法人の場合は銀行や株主といった外部ステークホルダーを意識し、売上高を伸ばすことが重要になります。
どちらが良い悪いではなく、自分の状況に応じた数字の見方や優先順位を理解することが大事。これを押さえるだけで、経営の考え方もずいぶん変わるはずです。
あなたがどちらの立場であれ、自分にとって必要な「指標」を意識してみてはいかがでしょうか?
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