相談力

 みなさんごきげんよう。

 僕はいわゆる駅弁大学を卒業しました。揶揄されることの多い駅弁大学ですが、腐っても国立大学です。
 それがなぜか、十何年も農業をして暮らしています。しかも、全然スゴくない農家です。月収7万円くらいですかね。先月まで8万円くらいあったのですが、副業をクビになりました。人生キビしいですね。
 まあ、国立大卒とはいえ、留年したんですがね。徹夜で「○イジオブエンパイア2」に熱を上げていたのがいけなかったのでしょうか…いや、この話はやめよう。

 ダラダラと述べましたが、要約するとダメな中年男だということです。

 さて記念すべきnote第一回、何を書きましょうか(考え中)。

 そうそう、僕は発達障害で、精神手帳3級持ってます。子どもの頃からいじめられがちで、就活もうまくいかなかったのですが、これが原因だったのかもしれませんね。発覚したのは30代後半です。もっと早くに分かっていれば、少しはマシな人生でしたかね。

 なんでこれが発覚したかというと、心療内科クリニックに行って、精神科医に診てもらったからなんですね。
 これはちょっと普通じゃありません。なぜなら、僕は心療内科クリニックの門をたたき、医者に相談をしたからです。めんどくさがったり、逆に自分がおかしいんじゃないか、という恐怖から相談を恐れる人はたくさんいます。「相談」のハードルは高いのです、特に中年以降の男性にとっては。
 相手が精神科だからじゃないか?と思われる人もいるでしょうが、相談のハードルが高いのは、精神科に限りません。人に頼るのが苦手、という人はたくさんいるのです。特に中年以降の男性…(大事なことなので2回)。

 しかし、相談する・人に頼る・質問するというのは、実はかなり重要なスキルなんです。

 去年の年末、祖父が早朝に行方不明になり、結局は見つかったものの、僕は認知症を疑いました。しかしどうしていいかわからない。そこでネットの信用できる知人に相談したところ、包括支援センターというところに相談するよう助言されました。僕はそれまで全く知らなかったのですが、包括支援センターは福祉関係の代表的な相談の入り口です。物事を一つ知ってると知らないとでは、えらい違いです。
 こういう時、ネットで「認知症 相談」とでも検索してみると、2021年5月現在、Microsoft Bingでは保険会社などのページがずらりと並んで、あまり適切ではありません。Googleは最初の二つくらいは厚労省で若干マシなのですが、やはり保険会社のページが載っています。それに、そもそもどれが妥当なのかの判断は難しいです。「ググレカス」という言葉がありますが、決して万能ではないのです。結局、現代でも信用できる生の人間(専門家など)の情報の方が確実なのです。
 そんなわけで、まだまだ課題は多いのですが、どこかに相談すると、自分の荷物がずいぶん軽くなったような気がするのです。人間、自分ひとりの力でできることはたかが知れています。介護のようなデリケートな問題は、人によっては隠したがるようですが、僕は包括支援センターや病院など、専門家のいるところくらいにはオープンにして、最悪近所の人間にバレても構わないくらいの気持ちでいます。
 それと、僕はまだ30代ですが、内科や歯科に時々行って小さな不調でも詳しく質問します。また、車検や農業機械のメンテナンスを依頼するたびに、気を付けるべきことや将来性などについてしつこく聞きます。こういうのをめんどくさがったり怖がる人はいますが、大事なことではないでしょうか。
 こういうのは「相談力」とでも申しましょうか。もしあなたが相談を避けているなら、ぜひ気軽に相談という手段を活用していただけたら、と思います。

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