打ちやすさ、打ちにくさの正体〜なぜ打ちやすい、打ちにくいストレートが存在するか〜
そもそも、打ちづらいなと感じるストレートってどんなストレートだろうか。
定義すると、
・スピードが速い
・軌道の予測が難しい。
・スピードガンより早く感じる
・ボールが見づらい
こんなところだろうか。
上記の図のように、ピッチャーがストレートといっても、
変化の仕方はそれぞれだし、俗にいうホップして来るように見えるボールもある。(それはただ目の錯覚でしかないのだが)
例えば、綺麗な縦回転のストレートを投げる投手には、下記のような共通事項がある。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
下記引用
※セイバーメトリクスの落とし穴 著お股ニキ引用
ストレートがシュート回転するのは当然だ。
なぜなら、人間はボールを完全に真上から投げることはできないからである。
シュート回転の度合いは、投げる瞬間に手首が水平からどれだけ傾いているかで概ね決まる。
シュート回転の少ない、いわゆる「綺麗なストレート」を投げる投手は、次の3タイプに分かれる。
・ 手首を立てている(吉田輝星、藤川球児など)
・ 上体を大きく倒している(クレイトン・カーショウ、岡島秀樹など)
・ 肘から先を内側に曲げて頭に近づけている(ダルビッシュ有など)
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
このように、その投手が持っているフォームによって、
回転の軸や、変化量が決まって来る。
あともう一つ大きな要因として考えるのは、
・肩関節最大外線角度が大きいこと。(球速が速い投手の共通事項とも言える)
→胸の張りにつながる。(イメージは、野茂英雄)
・胸が、打者に対して、ギリギリまで見えてこないこと。
→下記リンクの動画を参照願います。
下記画像 野球の科学 著者川村卓
次に下記のリンクを見ていただきたい。
Xで、閲覧できる審判カメラから撮った映像である。
①山本由伸
②ダルビッシュ有
https://youtube.com/shorts/A851ocY7hkE?si=RU1HHpieCNyfUfvv
③2013年澤村、則本
https://youtu.be/KozYHXcExvE?si=jEv5O096htE3_dqA
彼らの審判カメラからみたボールの軌道は、もはや目で追うのをやっとで、バッターボックスに立って反応ができるかという観点で行くと、ゾッとする。
このように、一流の投手は、
いかにストレートが平均から外れるか、打者の予測をいかに超えるかを考え、思考し、トレーニングを行っている。
そんな観点からも、投手を分類し、打者との相性を考えながら観戦するのも楽しいかもしれません。
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