孫氏の兵法まとめ
5つに基本問題を持って自分たちの戦力を検討し、7つの基本条件をあてはめて彼我の優劣を判断する。
5つの基本問題
「道」「天」「地」「将」「法」
7つの基本条件(優劣)
「主」「将」「天地」「法令」「兵衆」「士卒」「賞罰」
1.戦いを正確に指導し、勝利を勝ち取るためには、「彼を知り己を知る」こと。彼我の戦力を分析し、勝算があれば戦い、無ければ戦わない。そうすれば「百戦して危うからず」
2.主導権を奪取する。「人を致して人に致されず」(敵を操れ、操られるな)を心がける。そのために、相手の兵力を分散して守勢に追い込み、その上で、「実を避けて虚を撃つ」こと。
3.「その無備を攻め、その不意に出づ」戦いは騙し合い。いかに敵の目を眩まし、弱いところを突くか考える。
4.「正を以って合し、奇を以って勝つ」正攻法と奇襲の二つの作戦を組み合わせ、奇によって勝利する。そのために、「迂直の計」(急がば回れ)(しっかり準備する)に熟達する。
5.「その疾きこと風の如く、その徐(しずか)なること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く」守勢の時にはじっと鳴りを潜め、攻勢の時には一気に畳みかける。「初めは処女の如く、後には脱兎の如し」
6.「兵の形は水に象る」たえず敵の状況に対応して、変化する。
7.「敵の情を知らざる者は不仁の至りなり」情報収集を徹底する。
8.「進んで名を求めず」「退いて罪を避けず」
9.「卒を視ること嬰児の如し」
部下を育てる時は、我が子と思って接する。しかし、厚遇したり可愛がるだけでは駄目、規則はちゃんと守る。