衣装の小話 37と38
衣装スタイリングに関して話してほしいという質問・意見が1番多かったので、気ままに更新。
個人的にも全身トータルコーディネートすることが殆どなので、折角だからバランスを見て欲しいという気持ちが少しでも伝わったら本望です:)
細かく書いたら永遠語れるので、息抜き程度に書きます。
出せる情報の範囲内で書くので、伝わらないところがあったら申し訳ない。
【記事を書く上で読者との約束】
画像や文の転載・二次加工はどの記事もNGです。
2020年に公表されたものからスタートしています。それ以前の衣装は割愛。
※どうしても過去のスタイリングで気になる方がいたら、いつか書くかも
衣装の小話、今回もラジオの生配信衣装に関して。
※番組内の企画で早着替えがあったので、今回はその衣装スタイリングの小話をします。
生放送の企画で、指定のアイテムを1つ使用してのコーディネートになりました。なので雰囲気は変わりますが【衣装の小話35と36】の続きです
ちなみに
指定のアイテムはこれ。
と
これ。
ファッションを知らない人でも一度は耳にしたことがあるかも知れない
言わずと知れたブランドのジャケット。
企画で使用するアイテムの画像でのやり取りの際、送られてきたときは二度見しました。その時はどちらに着せるかは決まってないということで似合いそうな方に当て込みました。
ラジオなのに、絵面が強すぎるだろうなと思って迎えた当日は案の定でした笑
衣装替えの企画ということで、
まずはこちらのアイテムを使用したスタイリングを組んでから、変化が出るように前回の【衣装の小話35と36】の衣装を組んでいます。
その辺の話は長くなりそうなのでしないかも。
需要がありそうなら、後日書くかもしれません
【衣装の小話 37と38】
「斉藤壮馬・石川界人のダメじゃないラジオ」生配信より
【衣装・37】
まずはこちらのスタイリングから
この衣装にベレー帽を足してトータルコーディネートしました。
続いてこちらのスタイリング
【衣装・38】
カットソーに太めのカーゴパンツ、靴は柄を入れてトータルで見たときジャケットだけが浮かないようにバランスをとりました。
さて、片方ずつだとすごく沢山書いてしまいそうなので比較しながら話します。
今回のレザージャケットの着こなしは両方とも普段より悩みました。
着用者が普段着では選ばないようなアイテムなので、普段とのイメージとギャップが大幅にでてしまうだけでなく
シンプルなレザージャケットならまだしも、アイテム自体のデザインが凝っているために組み合わせのバランスによってはジャケットの主張が強すぎて違和感を与えてしまいます。
主張の強いアイテムというのはシンプルにワンポイントで取り入れると纏まりやすい反面、「衣装としては無難。」という印象になるので
今回は横並びかつ、衣装企画でもあるので観る側が楽しめるような纏め方をしました。
以前の衣装交換した企画(衣装の小話7と8)でも同じようなことが言えるのですがアイテムを抽象化して考えると服を合わせやすくなります。
今回指定のアイテムは前回と異なって両方とも抽象化すると似た印象のものなので、個人的には37と38のスタイリングを差別化したかったこともあってちょっと複雑にバランスを調整しました。
個人的な話ついでに言うと「衣装」のコーディネートに関してはいつか【服や写真のあれこれ】として書くかもですが、解のない3D立体パズルを組み立てていくような感覚で複雑になるほど楽しいです。
組み立てて完成したコーデの
・シルエットはどうか
・色使いはどうか
・素材にまとまりがあるか
・着用者が引き立っているか
・同時に服も引き立っているかなど、
完成してから袖を折ったりアクセサリーをつけたり別のアイテムに切り変えたり。
例えをあげたのはほんの一部ですが、より馴染んだり纏まる方向に調整していきます。
もちろんTPOやテーマに沿ってバランスを整えていく感じで、
あえて反対色や「甘辛」のように対比して崩すこともあります。
さらに1ポーズでなく複数体ある場合は、横の並びを意識してさらにできる幅が増えます。
今回のような2体の指定アイテムをメインに考えた場合の大まかな流れを説明すると
まずどちらに当て込むか決まっていない衣装を選ぶところでは
先ほど書いたようにアイテムを具体から特徴的な部分だけを残して抽象化をしてみて考えました。分かりやすいところでサイズ感・形・入っている色などを簡単に見ると
・サイズ感は着てみた感じ、ほぼ一緒なのでどちらに当て込むかの決定打なし
・形とディティールは素材の硬さが着用者のイメージにより馴染む方あり
・入っている色で着用者のイメージにより馴染む方あり
と言うことから、ざっくりどちらに着せるかを選びました。
サイズ感がもし違えば、体格・体型で選んでいた可能性もあります。
次に衣装の方向性を考えました。
・コーディネートを差別化したいので、それぞれに別のテーマやテイストを持たせてみました。
まず普段ライダースを着ている人のイメージをそれぞれに落とし込みます。
今回は「衣装」ということで
エディ・スリマン時代サンローランのような
ロックなテイスト
と
無骨なバイカー男子のような
ストリートなテイスト
を意識しました。あくまでも意識だけですが方向性をかえることによって
抽象化してもあまり差異ない似たようなアイテムでも、見え方が変わります。
また、テーマを決めることによってメインのアイテムが浮いたり着せられている感が緩和します。
簡単に言えばTPOを考えるということで、今回は特にO(場合)を意識するということです。
余談で「無骨なバイカー男のようなストリートなテイスト」意識で使用したアイテムが逆にサンローランのジャケットだったのが個人的に面白かったポイントでした。細かすぎて伝わらないかもしれない
次にスタイリングでのバランスを考えます。
大きな差別化としては
・インナーはシャツとカットソーで分けてみる
・細身のパンツと太めのパンツにしてみる
・両方ブーツも合うけれど変えてみる
・小物でさらにバランスをとる
※アクセサリー・ベレー帽を被せるなど
ジャケットの前を開けるのと締めるのでも差別化できたりするけれど今回は中のインナーをみせたいので両方とも開けました。
あげれば色味だったり素材感だったり色々あるけど他でもよくやっているので割愛。
どう服を魅せたいかは、理由付けをすると自分の中や観る側の腑に落ちるところが増えるので、私服をコーディネートするときにも意識するとより楽しくなるかと思います。
今回並びを考えながら簡単に差別化できる「衣装」としてのコーデを組みましたが、
もし単体だけのスタイリングの場合は私服に取り入れて街を歩いてももっと違和感無いような分かりやすいスタイリングに仕上げたと思います。
主役を引き立てるシンプルなスタイリングにワンポイントとしてレザージャケットを入れたり、ジャケットに入っている色のアイテムをインナーやパンツに使ってみたり。
さらに個性的に着るなら、主役に張り合う柄シャツ(例えば豹柄とか)・パンツなどのアイテムでの組み合わせも勿論あり。
正解はないので、固定観念で制限せずに自由に色々合わせてみると何故か腑に落ちる組み合わせがでてきたり、違和感があったら理由付けをしてみるとコーデの幅が広がるのでお勧めです。
ものすごく中途半端だけど言いたいことが止まらないのでここまでにしておきます。
だいぶ長くなってしまった。書いて伝えるって難しい...
分かりづらかったり文章が変なところは指摘してもらえたら感謝です。
最後まで読んでいただきありがとうございました:)
楽しい企画だった!
記事に需要があればサポートをよろしくお願いします:)今後の衣装や写真、作品に役立てます。