連日お祭り騒ぎとなった「第二回 SVRcup」でマリオカート実況デビュー!感想や経緯、準備したことをまとめてみた
どーもこんにちわ、長谷川 優貴です!
先日、マリオカート8デラックスのコミュニティー大会「第二回 SVRcup」にて実況を担当させていただきました。
マリオカートの実況は今回が初めて。いつもと違った文化や体系、そして普段あまり関わらないVTuberの方々とも多く接する機会となり、とても楽しく、かつ勉強になりました!
ということで本記事では、大会の感想や実況をすることになった経緯、どんな準備をしてきたのか、そして運営側の視点で気付いたことなどをまとめてみます。
多くの配信者・VTuberが集まる戦い
SVRcupは「Streamer & Vtuber Racing Cup」の略称で、配信者やVTuberのみが集まり雌雄を決する大会です。今回は総勢48名、12チームでの戦いとなります。
配信活動をしている方のみ参加ということで、大会当日だけでなく準備期間にも練習会やイベントが多く、長期間に渡って大いに盛り上がった大会です。
大会通しての感想は「観戦は不向きなので魅力が伝えづらいけど、ゲームとしてはめっちゃ面白いし奥深い!」です。
というのも、今回は実況でどれだけ盛り上げられるかというより、どうしたら見やすいのか、聞きやすいか、魅力を感じてもらいやすいのか、という視点で準備を進めてきました。
そうして理解を深めることで、よりゲームの面白さを知れたので本当に良い機会を頂いたなと思っています。
実況に至った経緯
2022年5月末。運営及び解説をされているNARIDさんから一通のメールが届きます。
NARIDさんは第一回SVRcupを2021年9月に開催していて、その時の経験から第二回の大会をより良いものにしたい!との思いで、実況と大会運営経験のある方を探していました。
そんな中、ぼくの「ゲームのコミュニティ大会実況、募集します!(運営・配信周りの相談も可)」というnoteを読んでお声がけ頂いたのがきっかけです。
配信・運営の準備
さて、それでは早速実況の準備…とはいきません。
というのも、マリオカートは大会自体多いものの、実況解説付きの配信は少なく、更にはゲームシステム的に「実況はともかく、配信がめっちゃ難しそうだな…」と思ったからです。
ということで、NARIDさんをはじめとした有識者といろいろ打ち合わせ・リハーサルを行い準備を進めました。
具体的な課題や、実際の配信環境は以下のようにまとまりました。
課題①:観戦モードがない
つまり配信するときは「参加者から画面共有をしてもらって、配信ソフトに取り込み、画面切り替えできるようにする」という仕組みを作る必要があります。ひとりひとりの画面を作りこむ必要があるため、とてつもない労力がかかることがすぐに分かりました。
課題②:レース画面でプレイヤー自身の名前が表示されない
レース画面で見える名前は前方の2~3名のプレイヤー名のみ。つまり走っている人自身が誰なのかはレース画面上から判断できません。もともと観戦を想定していない=自分がプレイする視点でしかないので、自分の名前は必要ない情報になりますもんね。
課題③:使用キャラクターの重複が起きやすい
使ってるキャラクターでプレイヤーを判断しようと思った時に壁となるのがこれ。現在の環境的に強いと言われている「ワルイージ」が大人気で、多くのプレイヤーが選択します。つまり、画面上に表示されるマップを見ても誰が誰だか判断しづらいのです。(今回のSVRcupではいろいろなキャラクターが使用されてましたが…!)
準備①:画面共有はOBS Ninja
各選手からOBS Ninjaで配信画面を共有してもらい、この画面を配信担当であるNARIDさんのOBSに取り込みました。(OBS Ninjaは画面共有をブラウザ=URLで行うツールです)
準備②:各選手の画面にチーム画像と名前をつける
どのチームの誰なのかを一目で分かるようにしました。これによって実況解説はもちろん、視聴者も視覚的に見やすくなります。
準備③:各チームリーダーの画面と個人の画面を用意する。
選手は全部で12人いますが、全てを映すのは準備的にもレースの長さ的にも難しい。
ということで、それぞれのチームリーダー(もしくは配信できる人)のみを同時に映す時間を作りました。4人なら名前とかも結構キレイに見えますよね。
これによって全体の順位が把握できるようになりました。その後、個人視点の画面を映して臨場感や詳細な状況をお届けする、という流れです。
解説だけでなく配信を担当していたNARIDさんは鬼のような作業量だったと思います。本当におつかれさまでした…!
実況の準備
ここからは実況準備について。
まずゲーム面では、今大会の出場者であり、自身も大会主催などをされているさやぎりこはくさんに非常に手厚いサポート頂きました。
「長谷川さんマリオカート初めてだと聞いているので、もしよければお時間もらえませんか?マリオカートの特徴とかいろいろお伝えしたいので!」
「あ、そういえばコースごとの対策(どのアイテムをどの順位で持ってるとどれくらいの確率で勝てるのか等)をお伝えしわすれたので、ご興味があればまたお時間いただけませんか…?」
などなど、本来ぼくから伺うことを、さやぎりさんからお声がけ頂きまくりました。更にはご自身の主催大会にてリハーサルまでさせていただき、本当に頭が上がりません。ありがとうございました…!
では改めて準備したことをまとめてみます。
①ゲーム内の正式名称と略称、専門用語を覚える
どのタイトルでも必ず行う作業です。プレイヤーであれば普段から意識せず使っている専門用語なんかも覚えます。
略称や専門用語はNARIDさんが事前にまとめてくれてたので、スムーズに覚えることができました。
②アイテムの効果や出現順位を覚える
マリオカートの一番の特徴といってもいいアイテム。ぼくは「順位が下位だといいアイテムが引きやすいよね」くらいの知識しかなかったんですが、実際にはとても厳密に決められていました。
順位によって上位、中位、下位に分かれて、それぞれでアイテムの出現率が異なったり、サンダーは開始30秒は出ない×2個目のサンダーは1個目使用してから30秒は出ないとか、とにかく細かい…!
仕組みが分かってくると「8位だったけど、わざと9位に落ちてる。ってことは次のアイテムボックスでサンダーやキノコ3を取りに行って一気に巻き返す気だな」とか読めてくるので一気に面白くなります。
あとはアイテム被弾時の硬直時間なんかも勉強になりました。トゲゾー被弾よりバナナ被弾のほうが硬直が短い。なので自分でバナナを前に投げてあえて当たることでトゲゾー被弾を防ぐとかを、さらっと行うプレイヤーがいるんですよね。
③コースの概要を覚える
コースによって、上位が有利、下位が有利などの特徴があったり、ショートカットやギミックがたくさんあったりします。
そのあたりを踏まえ、順位が入れ替わりやすい箇所など覚えていきます。
…が、後述する実況の方向性的に全部を把握する必要はないと判断し、ざっくりで済ませました。
④出場者の配信(アーカイブ)を観に行く
本大会は配信者及びVTuber限定です。
すなわち、選手が全員配信をしている!
これは観に行くべし!!!
ということで、あまり長時間ではないものの、それぞれの配信へ遊びに行きました。
選手がどんなお人柄なのか、どんな話し方や特徴があるのか、観に来てる視聴者さんのコメントはどんな感じなのか…。相手を少しでも知ってると自ずと実況に熱が入るので、結構重要な準備だったりします。
⑤実況の方向性を決める
「どんな雰囲気の大会にしたいですか?どんな人に楽しんでもらうイメージですか?」
ぼくが実況する際、主催へ必ず確認するのがこちらです。
すごく単純化すると、ガチ寄りなのか、カジュアル寄りなのか、を知るために聞きます。
今回はカジュアルプレイヤーや、普段マリオカートを見てない方向けということでした。
そしてマリオカートは1レース2分前後で終わり、次のレースに進むまでの時間がとても短い。
ということで、実況は中身に触れず盛り上げに徹することにしました。
どれだけ知識があっても、解説ですらそれを話す時間が少ないくらいテンポがとってもいいゲームなので、完全に役割分担をしつつ、観ていて分かりづらそうなポイントだけピックアップするイメージで臨みました。
結果的にはとてもスムーズに進んだんじゃないかなと思います…!
最後に
自分が実況したことがない、ましてやプレイもそこまでしていないタイトルや未経験のジャンルにチャレンジするときは、準備にかける時間はとても長くなります。ちょっと大変だなって思うこともあります。
けど、やった分だけ実況スキルや応用力が身についたり、そのタイトルを深く知ることで魅力を理解したり、運営や選手の凄さを肌で感じることができたりします。
やっぱり実況は面白い。もっとやりたい!
ということで、もし実況や大会運営について相談したいな…ということがあればお気軽にご連絡ください。TwitterのDMや、プロフィールに載せているメールアドレス宛にどうぞ!
コミュニティ大会の実況や運営をしている経緯などは以下の記事にまとめていますので、もしよければこちらも是非!
ではまたっ!