【撮影記】初めての海外へ【序章】

「ゆうきくんもさぁ、1回海外に行ってみるといいよ」

2022年2月、雪の降りしきる極寒の旭川。
いつものガストでいつものようにダベってる時に友人の林祐介くん
(自分はラトさんと呼んでいるので以降ラトさんと表記)からこう言われた。

彼は北海道で写真家として生計を立てており、俺の写真の師匠でもある。
↓どんな人物かはこちらを見てもらえればよくわかると思う。
https://note.com/siknu
北極やカムチャッカ半島、フィンランドなどに撮影に行くというなかなか
ぶっ飛んだ撮影をしており、この時もカムチャッカで撮影してきた写真を
ふんだんに使った写真集を見せられ、海外撮影への憧れを昂らせていた。

実際に彼が撮影に行ったり、その準備でとった見積もりの話などを聞いていると
なんだか自分でも行けてしまいそうな気になってくる。
うっかり海外のどこにでも1往復できるくらいのマイルも保有している。

「この代理店なんていいんじゃない?」
「見積もりなんて試しに1回問い合わせてみるだけでもいいんだよ。」
悪魔の囁きである。

旅先でのテンションと、素敵な写真集で惚けさせられている俺は
いつの間にか代理店に問い合わせのメールを送信していた。
人生初の海外旅行、それも撮影旅はここから始まった。

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