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arctic monkeys Live at the Royal Albert Hall
久々のライブアルバム!
もう何年ファンなんだろ?ってくらいずっと追っかけてるけど、今回のライブアルバムほど『エッモ!!!』って思ったアルバムは無かったな。言い方軽いけど、マジで。
まぁ多少のメンバー変動はあったものの(バンド結成時はAlexがメインボーカルとってなかったとかは有名な話だよね笑)、結局この人達ってずっと4人で楽しんでやってきたわけじゃん。少なくともファンにはそう見えてたと思うし、私はそう思ってるしね。だから今回のライブのセットリストが、歴史っていうか、バイオグラフィーのような感じがしたんだよね。『俺たちこんなの作ってきました〜!』って。
そして音質が私的にはバランス良くて最高でした。会場の歓声と、バンドサウンドと、ボーカルが、臨場感ありつつ聴きやすい、みたいな感じで。至れり尽くせりな音って感じ。ぶっちゃけスタジオ録音された今までのアルバムより好きかも。
Alexの声の調子も良かったんかな?ボーカルもバンドサウンドも分厚くてウェットなんだけど、マットのドラムがそれにあまり引きずられず小気味良いから(もちろん完全にAlexに合わせてるとこもあったけど笑)、聴いてて気持ち良かった。気持ち良さそうに歌ってるなという印象もあったし。
もう一つ、これ大事な事なんだけど、ライブ音源の良いところは『ライブの臨場感を味わいつつ、Alexの気持ち悪い踊り見なくて済む』ってのもあるね!笑
頼むから踊らないで欲しいんだけどな。
セットリストがマジで神!
『いや、ちょっと待って、このセトリ組んだの、俺じゃね????』
と、おそらく多くのArcticsファンが思っているであろう今回のライブのセトリ。
UKのチャリティー企画のライブで、ライブ収益もCDやLPなどの売り上げも全部寄付されるわけだけど、そういうのって何か関係したりするのかしら?
いや別に、セトリに慈善事業感(とは。)が出てたとかそういう意味ではないんだけど、なんか今回違ったんだよね。毎回ライブのセトリ凄く好きなんだけど、今回特に好きだったというか。
で、その理由を考えてたらなんとなく答えがわかったからそれを書こうと思う。
その為にまず今までの彼らのディスコグラフィーと私の気持ちを振り返らなきゃいけなくなるから、長くなるけど、特に悪いなぁとか思ってない。私が所謂『狂信的なオタク』になって文を書き散らすとこオモロいだろ。←
まず、arctic monkeysは今までアルバムをトータル6thまで出してるわけだけど、1stの「Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not」から2018年に出した6thの「Tranquility Base Hotel & Casino」まで、めちゃくちゃひねくれた道を(それこそArcticsのギターサウンドみたいに(とかってよくライナーノーツとかで言うよね←))通ってきてて、全体通して初めて聴いた人はきっと『なんでこうなった笑』てなるよね笑。
その兆候がはっきり現れたのが3rdアルバムの「Humbug」だったと思うんだけど。私はその3rdの「Humbug」で「そう!きっとこういうのがやりたかったんよね。」と思ったクチで、つまりそれで1stと2ndに感じてた謎の違和感は解消された訳なんだけど。けど当時3rdの評価あんま良くなかったから「そうか、arctic monkeysって多分メジャーな路線じゃなかったんだな。私が好きってだけで。」と思って静かにしてた笑。
で、案の定4thの「Suck it and see」で、「あ、僕たちやりたい事やってるだけなんで。1stみたいの聴きたい?じゃあ1st聴いてくれよ笑」ってやってくるわけじゃん。なるほどねー、私そのスタンスは好きだけどぶっちゃけまだちょっと若いから勢いのある音は普通に好きなんだけどなぁ…と思いつつ、彼らに対して狂信的なので大人しく1stやら2ndやらを聴いてみたりしてたっていうね。←
そうこうしてるうちにさ、こっちも大人になるじゃん。ロックも良いけど、『歌』って良いよな?みたいな←何。そしたら出たのが5thの「AM」よ。
ていうかまずタイトルがこの辺から激エモになってくるわけで。何、『AM』って。バンド名なんでarctic monkeysにしちゃったんだろうとか言ってたクセに、何で自分達の集大成的なアルバムにバンドのイニシャルつけちゃってんの?大好きかよ?大好きだよ!みたいな。笑
このアルバムがもう最高の一言に尽きたよね。内容とか重たいサウンドとか歌い方は『大人』って感じなんだけど、歌詞の感じというか乗せ方?って言うのかな、専門用語はわかんないけどそういうのがマジで1st感じて。そこで初めてわかったんだよね。「あ、この人達ってずーっと色々変化してきてたけど、ずーっとマインド変わってないんだな」って。お恥ずかしながら(いや思う壺なんかな?笑)振り回されてここまできたけど、やっと気付いたわけ。マーキュリープライズ獲ってマイク落としたりするのも、arctic monkeysは所詮ガキが集まったバンドですからっていうひねくれたユーモアだと私は思ってるし。実際AMに収録されてる『High』のMVでAlexがメッセージ送る女の子がAlexの事を”Alex バンドやってる子”って超雑に登録してたりする演出もそう。この人達って様変わりしたように見せてずーっと変わってないんだなっていうのが嬉しかったんよね。
ただ、大人になった彼らと私達はもう次のステージに行ける準備できてたんだと思う。だから6thの「Tranquility Base Hotel & Casino」出た時、「待ってこれ私が考えたアイディアかな?????」と思うくらいドンピシャだった。今まで通ってきた道と、新しい事を掛け合わせたら、あのアルバムの雰囲気にたどり着いたのって必然だったように思う。まぁ単純に、私が6thみたいな退廃的でちょっとファンタジー的な物語要素があってってのが好きなのもかなりデカいけど笑
で、やっと本題なんだけど。おそらく全てのバンドのファンがそうであるように(セールスの良し悪しとファンの好みの差って、あるよねぇ)、arctic monkeysのファンて多分所謂ヒットソングが好きなんじゃないんだと思うんだよね。もちろんヒットソング大好物ではあるんだけど、この曲あるからこれが良いんだよね、みたいな、流れが好きというか。ことarctic monkeysに関して言えばそれはバンド(又はAlexが作る歌詞の世界観)が持つ物語性の強さ故なのかなー?なんて思うわけです。
今回のライブのセトリってそこが強く出てる気がするんだよね。それは創作上の物語ではなくて、arctic monkeysってバンドの物語というか。アルバムによってヒットした曲数って違うと思うんだけど、そこを全てピックアップするんじゃなくて、「ここを通って来ました!」みたいな感じ。当時の自分とか思い出しちゃう感じで。ここまで書いといてアレだけど、最初に言った「歴史」ってので結局説明できちゃってるか笑。
…そんでこの、当時の自分を思い出すってとこが超絶重要なんだけど。一貫して思うのが「足りてない」ってとこなんだよね。こういうのできるならもっとこういうのも欲しい、とか、これ聴いたら次はあれも聴きたい、とか。だから私にとってこのライブアルバムは「やっとある程度満たされる音源」になったって話。
…これだけの事なのに長い話したなぁ。笑
でも書きたかったんだもんよ。
だからね、「足りてない」も依然として続いてるわけ。こんなに良いセトリのはずなのに、まだなんか足りない曲がある気がするんだよね。何回も頭から聴いても、やっぱり思うんだよ。それはこのライブでやらなかった今までのアルバムの曲じゃなくて、新しい曲。
そういう意味でも神セトリだなぁーって。
おそらくarctic monkeysはもう何枚かアルバムを出すって信じられるようなね。多分次はもう驚かないし。なのに、絶対新しいモン見せてくれるって思うんだよね。
こんなに好きになれて嬉しいなぁと思いながら、やっぱりまだ「足りなくて」アルバムをリピートするわけです。
激エモポイントであるAlexのMC
ライブ音源の良いとこって、やっぱ会場の音が入ってるとこだよね〜。
歓声も、お客さんが一緒に歌う音も良かったけど、やっぱり私はAlexのMCが良かったかな。
基本的にarctic monkeysあんまりMC挟まないんだけど、曲中とか曲振りとかでちょいちょい喋ったりはするじゃんか。
その中で私がめっちゃ好きだったのは、
・Brianstorm中の「we are the arctic monkeys from High Green Bebe !」
・I bet前の「We are arctic monkeys.This is I bet you look good on the dancefloor.Don't believe the hype.」
・R U mineの曲振り「I have to go just one more question for you.」
この3つがもー!!!
リスニング自信ないけど、こんな感じの事言ってんだよね〜。
今回UKのチャリティーてのもあるからかもだけど、BrianstormのMCはいつも言ってる気がするな〜。私で言ったら、「yu-kiです!東京出身でーす!」じゃなくて「yu-kiです!(東村山市もすっ飛ばして)秋津町から来ましたー!」みたいな感じなのかな←。そういうところが好きです。笑 地元愛。笑
I betのMCはねー、これは昔ニキビ面だった彼らがろくにちゃんと前も見られないクセにこの言葉を言ってから演奏始めたっていう有名な映像があってね。この曲がarctic monkeysを世に知らしめた訳だけど、大口って叩いとくもんだね!笑
だから大人になって激売れしてる今はもはやギャグだし、もちろんマジでギャグではあるんだけど、今回のライブに関しては『歴史』って感じで激エモだったわけです。「大きくなりやがって…」ってやつです。私は、ここ最近Alexが調子に乗って「Ladieeeeeeeees!!!!」って叫んでた曲振りよりこっちの方がずっと好きです。でも毎回やられたら味しなくなるから、もうしばらくはまた「Ladieeeeeeeees」でも良いけど、なんならI betしばらくやんなくてもいーや笑。そんくらい今回のライブが印象的だったもんなぁ。
そしてラストのR U mineの曲振りは、オシャン。おそらくアンコール後の、本当のラストの曲(そのあとのお客さんの反応的にダブルアンコールあったのかもしれないけど、いつもの感じだとやんなそう。)で、「もう一つだけ質問があるよ」って言って始めるのすっごく良いよね!その質問は「君は僕のものなの?(Are you mine?)」なわけでしょ。あー。好き。←
Alexの英語繋がりすぎててほんとわかんないから、全体的に間違ってたらごめんね。笑
まとめ🙉
今回のライブアルバム買ったらポスター付いてきたから、嬉しかった〜。自分へのクリスマスプレゼントだな!
あと、arctic monkeysって何でずっと紙ジャケなんですかね?こだわりなのかなー。
arctic monkeysはずーっと私の活動源だしヒーローなので、思いが溢れました。笑
やっぱかっこいいなー!
おしまい。