春眠暁を覚えず
2024という、どこか遠い未来に感じていた今年も3ヶ月が過ぎてしまった。春眠暁を覚えず、なんてレベルじゃないほどに時間が過ぎ去っている。
寒いと感じることは滅多になくなり、街中を歩けば至る所で薄紅色が咲き、空模様の一喜一憂に拍車をかけている。
様々な観光客で賑わう街を歩く、ショーウィンドウに映る自分はまるで時の流れに追い付いていないように見える。変わったことは勿論あるし、それについては純粋にやったー、という感じだが、どうにも変われていない部分に目が行く性分には本当に辟易する。
楽しみを作ることは得意だけれど、それが過ぎる度に感じる刹那的な寂しさは年々増している。いつまでこの感覚で生きていけるだろう?心持ち次第だろうとはもちろん頭では分かる。世の人はどうやって折り合いをつけているのだろうか。そもそもそんなことは考えもしないのだろうか。
ひとたび文を綴ろうとすると、不安ばかりが顔を出す。だったら書かなければ、という話だろうか。
しょうもない承認欲求が顔を出す。
ステージに偉そうに立ってまで言いたいことなどあるのだろうか。
散り行く花弁にわざわざ足を止める人はいるのだろうか。
必死にしがみつく日々の中で、ぼくらはゆっくりと変わっていくらしい。相変わらず分からないことばかりだ。分かっていることは、まだ生き延びていたいことと、それから。
続きはいつか歌にしよう。それまで自分の歌に安くてもプライドを持てていたら。