鮭白子で夢の痛風丼
内臓が好きです。
猟奇的な意味じゃなくて、食材としての内臓(そりゃそうやろ)
肉系のホルモンはもちろんのこと、魚のワタ、血合、真子や白子……はあああ、想像するだけでよだれが。内臓ってなんであんなに美味しいんだろう。
「魚か肉か、どっちかしか食べられない人生になるとしたらどっちがいい?」
いつだったか、お酒の席で盛り上がったことがありました。どちらかの利点を出せば、反対意見が出て、結局誰も片方に決められなかった記憶です。そりゃそうだよね、決められるわけない。私もそうでした。
でも……。内臓に限って言ったら、魚かもしれない。
毎年9月、秋鮭が出回るこの季節は鮭白子の季節でもあります。
1年で最高のハッピーな時期!
値段がお手頃なのに、味はお高い鱈の白子と遜色ない鮭の白子が毎日毎日スーパーの鮮魚コーナーに並ぶのですから!
2人暮らし以上ならあっという間に消えてしまいそうですが、1人暮らしだと300円前後の1パックで3回くらい楽しめます。蒸すか茹でるかしてポン酢に漬け込んだり、サッとソテーしてフォアグラ気分になったり、ペーストにしてバケットに塗りたくったり。
あっさりしているからか、どんな味とも相性が良く、ふんわりととろけるような食感が絶妙なんです。ぬめりを取って血管?を取るなどの下拵えは必要ですけど、そんな手間も惜しくない!だって美味しいから!!(語彙力とは)
9月にしか会えない、上質なのにお手頃な旬の味。
今年も「そろそろ鮭白子の季節だな」とぼんやり考えながら立ち寄ったスーパーで再会を果たせました。即買い。
100gで120円前後。
1年ぶりの再会に、まずはソテーで味わい(バター柚子胡椒味)、茹でて茗荷と紅生姜と紅生姜の和え酢で和えてーー
そして私は気がついてしまった。
その先に禁断の扉があることを……
いつもは少しずつ大事に食べるんです。
でもふと、贅沢にガッツリ食べたい、そんな欲望がムクムクと湧き起こりました(既に半パック消費済みだから大した量ではない)
欲望は解放せねば。
あったかごはんにありったけの鮭白子を載せて、漬け汁もまわしかけて、刻みネギ載せて、やっちゃいました、鮭白子の丼。しかも朝ごはんに。
美味しくないわけがない。
ん? 日本語がおかしい……?
美味しいに決まってた!
しかも朝ですよ。朝からなんて贅沢で至福の時を過ごしてしまったことか。
鮭白子は前の日に作っておけるし(3日前でも平気)、炊飯器があったらごはんは勝手に炊いてくれるし、なんなら冷凍ご飯チンでいいし。
よそう!
盛る!
食べる!
この3つだけで幸せな朝になるんですから、ぜひたくさんの人にこの幸せを味わっていただきたい……。痛風になってもいいじゃないか……(ダメです)
画像はないですが、簡単に鮭白子の下拵えメモ。
① 鮭白子に塩をまぶして10分ほど置く。水を張ったボウルに浸しながらひとつずつ優しーくこすってぬめりを取る。血管のような筋を指先で外すか、優しくシゴくようにして血を抜く。皮が剥がれそうになるが、できるだけ剥がさない方がいい。一口大に切り分ける。
②湯を沸かした鍋に入れて5分ほど茹でる。火を通しすぎない。
※塩をしてから6時間ほど冷蔵庫で寝かせると、自然とぬめりが取れることがわかりました。洗う作業が格段に楽!
これをポン酢に和えて2時間ほど置けばポン酢和えの出来上がり。別に時間を置かずに入れたそばから食べても大丈夫。美味しい。
ソテーや鍋の具にする場合は①の工程だけでOKです。
ソテーは、油を敷いて熱したフライパンで両面を焼きます。中弱火くらい。全体がふんわり大きくなったら、塩胡椒したりガーリック醤油、バター醤油などお好みの味付けをしてください。
ねえ、待って?
ソテーバージョンも美味しいんじゃないの、痛風丼。バターや油でちょっと強い痛風丼。美味しい以外考えられないーー
ってことで、スーパーに走りました。
夜はササっとネギバター醤油で晩酌して
ちょっと遅出勤になった今朝。
痛風丼第二形態にチャレンジ、満を辞して。
ソースはガーリックネギバター醤油。
ソテーの時、ソースにパン粉出すと白子のふんわりとパン粉のザラザラがいいコンビでちょっとハマってます。
そして今夜はポン酢和えが待っている……(多幸感)