大人になってみれば、受け入れられること
こんにちは、yuukiです。
今日は、『大人になってみれば、受け入れられること』についてお話しします。
私は生まれつき、体に数カ所、白いあざがありました。その部分だけ肌の色がなく、きれいな真っ白でした。
「尋常性白斑」と呼ばれるもので、お腹から背中に続く大きなのが一つと、膝に小さく一つ、左手の中指にまだらに広がっているのが一つ、計三つです。
小さい頃は、毎晩お父さんに薬を塗ってもらっていました。
膝と指の小さいあざは、薬を塗り続けてだんだん薄くなり、肌色になっていったのですが、お腹の大きいあざはびくともせず…
お腹のあざは、動物が走っているみたいな形をしていて、背中の方に行くにつれてまだらになっていきます。
キリンビールの缶に書いてある、麒麟のかたちにそっくりでした。
周りの目が気になりはじめる
小さいころは、あざ自体はあまり気にしていなくて、むしろ、毎晩お父さんに薬を塗ってもらうのが楽しかったです。
なんせ、わき腹に塗ってもらうので、こしょばくて、笑いを耐えられなかったから。(笑)
しかし、幼稚園、小学生、中学生と、大きくなるにつれて、大きく目立つあざ…
というよりも、白くて大きな模様が気になるようになりました。
小学校の遠足や課外学習で、お風呂に入るとき、いやだなぁと思ったり。
小学校に上がってからは、塗り薬に加えて、紫外線を照射して色素をつくる治療もはじめ、皮膚科に通っていましたが、全く小さくならず。
お母さんも気にしてくれていて、何とかきれいにしてあげたいといろいろ考えてくれた末、皮膚移植をすることにしました。
麒麟とのお別れ
お世話になっていた地元の皮膚科の先生に紹介状を書いてもらい、明石にあるがんセンターの皮膚科へ、数日間の入院。
移植の方法は、思ったよりも原始的。
注射器で無理やり皮膚を吸引して水膨れを作り、白い皮膚を切る。同じ容量で肌色の皮膚も切り取り移植する、という方法です。
麻酔はしているのですが、ちょっとずつ皮膚を切られるのがとにかく痛い。
この皮膚移植を2回おこない、それを持って、お腹の白い騏驎は、ほぼその姿を消しました。
大人になってみれば、受け入れられること
尋常性白斑について調べてみると、先天性と後天性があるようです。
先天性のものは、なんらかの理由でメラニンが作られなかったため、
後天性のものは、ストレスや免疫の低下などが原因に挙げられるそうです。
わたしの場合は先天性なので、特に体に悪いところがあったわけではなく、なぜかメラニンがなかっただけ。
周りに見られるのが嫌で皮膚移植をし、今では、温泉や海に行っても、ほとんどわからない状態になりました。
でも、今になって振り返ると、なぜか、あの麒麟がちょっと恋しい…
思えば、これもわたしの個性で、何かのプレゼントだったのかなぁと。
それに、お腹に麒麟がいるって、なんかかっこいいし。(笑)
大人になってみれば受け入れられることって、たくさんあるなぁと感じます。
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