5Gとは
2020年11月時点で書いています。
5Gというのは、「5th Generation」の略で、第5世代ということを指しています。今現在多く使われている4Gというのが第4世代ということです。では、第1世代から第4世代まで簡易的にですが、説明します。
1G(第1世代)・・・1980年代に登場したアナログ方式での通信
2G(第2世代)・・・1990年代に普及したデジタル方式での通信でインターネットの利用が可能となった。「iモード」はこの世代。
3G(第3世代)・・・2000年代に普及し、国際的な統一規格に準拠した。通信が高速化し、映像や音声のやり取りも可能となった。
4G(第4世代)・・・2010年代に普及し、ガラケーに代わり、スマートフォンが主流となり、高画質映像や大容量データの送受信に対応して、通信速度がさらに高速化した。現在の主流となっている規格。
5Gの特徴
5Gには大きな特徴が3つあります。
1つ目は超高速化です。
通信速度は最大20Gbpsとなります。4Gの最大通信速度は1.7Gbps(受信時)なので、大幅に高速化しています。現在は、サービス開始直後であり、通信速度は低めですが、今後高速化されていくことで、単純計算で10倍以上早くなるので、今まで1分でダウンロードしていたものが6秒ほどで終わってしまいます。そのくらい早くなると思われます。
2つ目は多数同時接続です。
これは、1か所に集まっている端末がいくつまで同時にインターネット接続できるかということで、4Gではそれほど多くなく、狭い場所に多数の端末があると1部は通信不能になってしまうということがありました。しかし、5Gではこれを改善し、狭い場所に多数の端末があっても今までより多くの端末が通信可能となります。そのため、イベントや、ライブなどで、多数の端末が集まっても通信障害が起こりにくくなります。
3つ目は超低遅延です。
送信したデータが実際に相手に届くまでにわずかに時間がかかります。これを遅延といい、この遅延が4Gでは50ms(0.05秒)未満だったのが、5Gだと将来的にですが、1ms(0.001秒)が実現されるとなっています。
5Gが使われる電子機器
これまで、5Gがどのようなものか説明してきましたので、ある程度どのようなものなのかわかっていただけたと思います。では、5Gが実際にどのようなことに使われるのかを書いていきます。
ゲーム
現在、ゲームは専用のゲーム機とソフトを用意してプレイすることが一般的でした。例えば、3DSや、PS4、パソコンなどなど、様々な機器があり、ソフトのダウンロード、オンライン対戦など、ネットワークを通じたゲームプレイもたくさんありますが、5Gでは大きく変化します。
5Gによって、ゲームはすべてクラウド上でプレイすることが可能になり、専用のゲーム機やソフトを用意しなくてもよくなる可能性もあります。また、アクションゲームや、FPSなどの動きの激しいジャンルは通信遅延がゲームプレイに大きく影響を及ぼしていました。なので、クラウド上で実現することが難しかったのですが、5Gの超高速、超低遅延によって、問題の大部分は解消されます。ゲームもeスポーツとして盛り上がってきているので、ゲームの在り方も大きく変化するのではないかと思います。
医療
医療の分野でも5Gは期待されています。超高速、超低遅延によって、遠隔治療が可能になります。地方と都市部を比較した場合、医者の割合が都市部のほうが多いため、都市部のほうがより高度な医療が受信できるのが現状で、医療格差がありますが、5Gにより、遠隔治療や、遠隔手術が遅延なく行われることで、医療格差が小さくなると思われます。また、世界的に5Gが広まれば、海外でしか受けられなかった手術が日本で受けられることも実現できる可能性があります。
ほかにも様々な分野で利用され、今までの生活が変わっていくことも多々あるでしょう。その変化を拒まず、受け入れ、柔軟に対応していけたらと思います。