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【新興国株】米国ソフトランディングが新興国株にもたらすもの

2024/2/2に発表された米国雇用統計は改めて米国経済の底堅さを示すものでした。

米国は経済を腰折れさせることなくハイパーインフレを鎮静化させる「ソフトランディング」を実現しつつあります。

その場合、新興国株にはどんな影響を与えるのでしょうか?米国がソフトランディングした1995-2000年の新興国株は悲惨な下落相場でした。

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そもそも新興国株が注目されるのは①米国などの先進国において成長の欠乏感が出ているとき、そして②ドル安になるときです。

世界の投資マネーの大部分は先進国の機関投資家が握っています。その巨大なマネーが成長を求めて、消去法で新興国を選ぶとき、その国の株は急騰するのです。

米国がソフトランディングするときは米国経済は強いのです。成長は米国に既にあるのです。その状況で新興国に注目は向きずらいです。

また、世界の投資マネーが強い米国に引き寄せられるため、そして景気が強いので米国は利下げなし、高金利のままであるためドル高が続きやすいです。ドル高では為替差損を嫌って米国の機関投資家は外にお金を積極的に出しません。新興国にマネーが向かわないわけです。

新興国ETF(EEM)とドルインデックスは逆相関

米国がソフトランディングするとき、新興国にマネーが向かう条件がことごとく満たされないのです。だから、その時期は新興国株は不利なのです。

投資は一番有利な場所で行うべきであり、ソフトランディング時には何年も待たされるリスクがある新興国(フロンティアマーケットも含む)よりも素直に米国株にシフトした方が良いと考えます。


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