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【決算】デュオリンゴ(DUOL)FY24Q3

【概要】
⭕️EPS $0.49 vs 予想 $0.36
⭕️売上高 $1.926億ドル vs 予想 $1.892億ドル
売上高成長率+40%
月間アクティブユーザー数+36%
日間アクティブユーザー数+54%
課金サブスクライバー数+47%
サブスクリプション・ブッキング数+45%
総ブッキング数+38%
サブスクリプション売上高+49%

来期ガイダンス
⭕️売上高 $2.025億ドル~$2.055億ドル vs 予想 $2.0167億ドル
通年ガイダンス
⭕️売上高 $7.41億ドル~$7.44億ドル vs 予想 $7.3668億ドル

〈所感〉
良い決算でした。売上高成長率は若干下降気味ですが40%という高い成長率を維持しています。ユーザー数の伸びは数四半期前に伸びが鈍化しましたが、それ以降は成長率は安定しています。課金アクティブユーザー数の成長率は鈍化傾向が続いています。ブッキング数やサブスク売上高の成長率は安定しています。

課金ユーザー数の成長率が鈍化し続けていることは気になります。ユーザー数自体がかなり大きくなってきたため仕方がない面もあります。課金ユーザー数の伸びが鈍化傾向であるため、売上高成長率はまだジリジリと下がっていく可能性があります。下げ止まりを確認したいところです。

ユーザー数の一定の割合が課金登録者となるため、会社側は製品をより魅力的にし、ソーシャル マーケティングも行うなどしてユーザー数の増加を目指しています。

AIビデオ会話機能を新たに搭載したDuolingo MAXは好調であり、今期の好業績を牽引しました。

ChatGPTを搭載したキャラクターと会話可能(画像引用元:https://www.businessinsider.jp/post-295128)

会社側は今四半期のMax予約の増加の一部は、おそらくこの種の影響によるものとし、通年のガイダンスを引き上げました。

デュオリンゴは初心者向けと評価する声が一定数いますが、会社側は上級者向けのコンテンツを用意したと述べました。現在では上級または中級レベルの英語コンテンツには、毎日 200 万人を超えるアクティブユーザーがいます。デュオリンゴでも十分レベルの高い英語学習が可能であるという評価が定着するまで2、3年はかかると想定しており、それは売上に伸び代があると会社は評価しています。

世界で言語を学習している人の数はおよそ20 億人です。デュオリンゴの月間アクティブ ユーザー数は約 1 億人です。会社はまだまだ成長の余地があると説明しています。

AI機能が使用できるMAXにはLLMモデルを使用するコストがのしかかっており、新興国向けの低価格では提供できないでいます。会社側は来年にはLLMモデルのコストは自然に下がってくると予想しており、人口の多いインドでの提供に意欲を持っています。

まとめると、今回のデュオリンゴの決算は良い決算でした。売上高成長率の鈍化は気になりますが、長期的な成長軌道からは外れていません。

【決算コール全文】


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