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【米国株/PF論】大事故を防ぐコア・サテライト戦略

コア・サテライト戦略とは、資金をどう分散投資する?という局面における考え方の一つです。

まずPFのコア(中核)としてインデックスといった保守的な投資対象に80〜100%配分します。僕は全世界株式(ティッカーシンボル=VT)もしくは全米株式(ティッカーシンボル=VTI)を選びます。QQQやVTV、セクターETF、アメリカ以外の国のETFはコアにはしません。そして、サテライト(衛星)として、残りの投資資金を複数の銘柄に分散投資します。

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僕はこの戦略をPF構築の基本としています。

なぜなら、インデックスについていくことは非常に非常に非常に難しいことを経験として知っているからです。ですから、PFの大部分をインデックスに割り振り、残りの少しのポジションのパフォーマンスによって、ちょっとだけインデックスに運用成績で勝つことを目的としているのです。

裁量トレードでインデックスに勝つためには、様々な投資スキル・知識が必要です。景気サイクル、金利政策、企業業績、セクターローテーション、アノマリー、、、色々な判断材料を踏まえた上で投資しないといけません。それでも、結構間違いが起こります。

自分が全く考慮に入れていなかった材料で株価が上がらなかったり、突発的な事件が起こったり、可能性がほとんど無いと思われていたシナリオが実現したりと、様々な想定外がふって湧いてきます。

そして、個別株100%のPFで見込み違いを起こした場合、PFは大きく傷つきます。-20%、-30%ともなれば、元に戻すのに何年もかかってしまいます。

ですから、僕はそんな無茶な投資はもうしないのです。その投資対象で勝てるオッズがどれだけ高いと思われたとしても、です。

投資資金の関係で、コアに80%以上突っ込むと、サテライトでは数十万円しか投資できないという場合は、もう少しサテライトを増やしてもいいかもしれません。なぜ僕がそう考えるかというと、数十万が半分になっても、その損失は毎月のお給料で取り返せるレベルだからです。しかし、その場合でも最低半分はコアにしなければならないと考えます。投資は間違いながら上達していくものである考えますが、あまりにサテライトが大きすぎると、一回の間違いで再起不能なPFへのダメージと精神的ダメージを負いかねないからです。

もっとこの銘柄に投資したら儲けはもっと増えるぞ、と前のめりに考えている時、想定外の事態で自分がその銘柄で損をするとは露ほど考えていないものです。ゆえに事件が起こったとき、精神的ショック、後悔で立ち直れなくなってしまうかもしれないのです。

コア・サテライト戦略を採用することで、少なくとも大事故になることを防ぐことはできると考えます。

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