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【初心者】米国株はバブル、日本株は割安?

YouTubeの投資番組では「米国株はバブルであり、日本株は割安」という意見がよく見受けられます。このまま米国株の積立をしていいのだろうかと不安に思う人もいるかもしれません。

まず結論から申し上げます。

米国株はバブルではないと考えます。

理由を述べる前にバブルの定義を説明します。
株価には、何年分の利益を織り込んでいるか?という指標があります。株価収益率(PER)と言います。

会社が1年で10億円の利益を出すからと言って時価総額がそのまま10億円とはならないのです。その会社は翌年も翌々年も利益を上げると期待できますから、時価総額はもっと大きくなります。

時価総額100億円なら1年の利益(10億円)の10倍の値段がついているのでPER10倍と評価できます。それだけ投資家が期待しているとも言い換えられます。

バブルとは投資家の熱狂を意味し、それはPERの急騰という形で現れます。

1980年代のバブル絶頂期では、日本株のPERは60倍超でした。現在は16倍なので、いかにバブル時に投資家が熱狂していたかが分かります。

話を米国株に戻しますと、日本株における日経平均に相当するS&P500のPERは19.5倍(2024/1/19時点)です。過去10年の平均が17.6倍ですので、少し割高になっていると言えます。

一方で2000年のドットコムバブル時は40倍を超えていました。それと比較すれば、全然米国株はバブルでは無いと言えます。米国株はバブルだと言う人は何を基準にしているのかサッパリ分かりません。

他方、日本株の方が割安という意見がありますが、これは本質を見誤った意見だと思います。

世の中には「安かろう悪かろう」という言葉があります。日本株のPERは米国株よりも低いですが、それはいつものことなのです。日本株は万年割安なのです。

日本と米国では、経済の成長率、企業の収益力、イノベーションの度合いが全然違います。日本に売上の約半分が利益になるVisaやMicrosoftのような会社はありますか?TeslaやZoomVideoのような新興企業はありますか?全くありません。

ですので、米国の方に投資家の期待が集まって当然なのです。

ゆえに「米国株はバブル、日本株は割安」という意見に僕は賛同しません。 粛々とiDeCo・NISAで米国株積立は続けていきます。

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