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【米国株】ジャクソンホール会議の所感

本日開催されたジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の主な発言は以下の通りです。

「政策を調整する時が来た」
「インフレ率2%への軌道にあるとの確信強めた」
「労働市場はコロナ禍前よりタイトになった」
「利下げの時期とペースはデータや見通しリスク次第」
「現行金利水準はリスク対応に十分な余地与える」
「労働市場の冷え込み間違いない」
「強い雇用市場支援へあらゆることをやっていく」
「雇用市場が近くインフレの要因になる可能性は低い」
「金融政策戦略の見直しを年内始めるが批判や新たな提案にオープン」

総じて利下げへの強い意志示すものでした。9/18のFOMCから利下げフェーズが始まることは確定でしょう。政策金利の横ばい期間は9月で1年2ヶ月となります。インフレ収束の目処は立ったとして、FRBはこれから雇用の冷え込みリスクに重きを置くことになります。

焦点は9月FOMCの利下げ幅に移ったと思います。通常の0.25%利下げであれば、ソフトランディングへ向けてFRBがキチンとグリップを握っているムードが漂うでしょう。これは市場にはプラスです。

一方で一部の市場参加者が予想するような0.50%利下げでは、FRBが経済の後手に回っているとの印象を与え、市場は慌てるかもしれません。

今回の会見では、利下げ幅への具体的な言及はありませんでした。分かっていることといえば、FRBのインフレ退治は終わったということ、FRBは今後雇用の安定に力を入れるということ、労働市場は冷え込んできているとFRBは見ているということ、9月FOMCから利下げフェーズが開始されるということです。

米国経済は依然底堅いのか、9月FOMCでの利下げ幅はどうなるのか、そこでパウエル議長はどのような語り口をするのか、が年末までの市場の動向を左右すると思います。

重要な手掛かりは9月FOMCまで持ち越されたと判断し、僕自身としては9月FOMCまで静観するという現在の投資スタンスを維持したい思います。

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