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【米国株】ストーリーに惚れるな

これは僕も投資を始めたての頃は知らなかったことなのですが、良い投資ストーリーを持っている株が必ずしも上がるとは限らないのです。

ストーリー云々よりも、着実に業績を伸ばして投資家の期待に応えてくれる会社の株は上がります。つまり、良い決算を出し続けられる株が上がるのです。

投資家を魅了する投資ストーリーはごろごろ転がっています。

いくつか例を挙げますとAI、EV、自動運転、宇宙、水素エネルギー、ソーラーエネルギー、リチウム、VRゴーグル、3Dプリンター、BNPL(後払い決済)、仮想通貨、量子コンピューターなどなど。

これらが実現して世の中に普及すれば世界は変わるのではないか?その企業に投資していれば大儲けになるのではないか?と思わせるようなテーマばかりです。

株式投資とはそういった未来を信じて株を買うものだと考える人が多いです。

しかし、テスラの株は上がっていますか?

2021年末に天井をつけて以降、2年以上も長期下落トレンドを脱せないでいます。テスラほど多くの個人投資家を魅了している株は他には殆どないと思います。

しかし株価は上がりません。テスラ株ファンの個人投資家がどれだけテスラの良いニュースをネット上で発信しても上がりません。決算が悪いからです。

悪い決算しか出せなくなった株を機関投資家が買うことはありません。顧客に説明がつかないからです。そして機関投資家の方が個人投資家よりも遥かに大きな資金を運用しています。彼らが売り手に回っている時に、買い向かっても儲けられる可能性は低いです。

2020年は魅力的なストーリーを持っている株が上がったという反論があると思います。しかし、あれはコロナ禍という未曾有の不況の中で、どの企業も業績が激減している状況でした。その中で、消去法的に魅力的なストーリーのある株に大規模金融緩和による余り金が殺到したため上昇したのです。しかし、金融緩和終了で株価は墜落しました。

テスラのライバルと目されていたLCID

こう言った株を上手くトレードできた人は「投資はストーリーだ」と自分の成功を一般化すると思いますが、真似することはオススメしません。

GAFAMの株価を見てください。彼らはずっと好決算を出し続け、投資家の期待を上回る実績を出してきた結果として右肩上がりのチャートを描いてきたのです。勝ち続けるためには、銘柄のストーリーに惚れることなく、決算に拘った投資を行うべきだと思います。

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