【米国株】1/31FOMCの見通し
2024/1/31(日本時間では2/1未明)にFOMCが開催されます。
マーケットの予想通り利下げはないでしょう。そして、早期の利下げの仄めかしもないと思います。23年末にパウエル議長が利下げを仄めかした結果、マーケットは早期利下げ・1年間で7回もの連続利下げを一気に織り込みました。これは経済の底堅さを考慮すれば明らかに過剰な期待です。マーケットを先走らせてはいけないとの警戒感からパウエル議長は慎重な言い回しに終始すると思います。
しかし、インフレ率は順調に低下してきており、その結果実質金利は上昇しています。ゆえに利上げを検討する必要性はゼロであり、「データによっては利上げも検討」といったワードは出てこないと思います。
つまり、「これからは利下げフェーズだぞ、察しろ」というような微妙な印象を与えるFOMCに終わり、マーケットが急騰もしくは急落するようなイベントにはならないと考えます。引き続き業績を見ながら株を買っていく展開が続くことに変わりはないと思います。
逆に早期の利下げが示唆されればサプライズだと思います。現在の経済のメインシナリオはソフトランディングであり、それは早期の利下げを意味しません。実際にソフトランディングが実現した1995-2000年ではほとんど利下げは行われませんでした。早期利下げはこのシナリオと齟齬があり、その場合、何か良くないことが起こっているのではないか?と身構える必要があると思います。