教師の役目
次女の担任の先生は小学生の子どもが2人いる。今週と来週の2日間子どもの授業参観があるのでお休みするとのこと。
今までも子持ちの教師が担任になったことが何度もあったが、子どもの行事で休むことはほとんどなかったような気がする。
もしかしたら理由を言わずに休んでいたのかもしれないけれど、今回のように担任の先生が自分の子どもの行事で仕事を休むと子どもに伝えて休みをとるのは初めてだと子ども自身が言っていた。
教師が自分の家庭のことで仕事を休むのが当たり前になれば、それが小学生にとっても当たり前になる。これすごい大きなこと。目の前にいる大人が仕事を休むということがどういうことかを学ぶ機会になる。自分の親が仕事を休んでいるのを見ることはあるのかもしれないけれど、それ以外の大人が仕事を休むのを見る機会は少ない。ましてや教師が仕事を休むと、自分たちにどのような影響が出てくるかまで体験できる。
社会は人の色々な面が重なり合ってできている。教師にだってプライベートがある。これって今の子どもにとって学ぶのが難しい。自分の家などで商売をしていれば、親が仕事をしている姿を見ることがあるが、そうでない場合は親が仕事をしているところを見る機会が滅多にない。そうなると、仕事を休むということがどういうことを意味するのかが子どもは理解できない。
仕事をしている姿を最もよく見ていると言えるほどの存在の教師。そんなん教師が家族のことで仕事を休む姿を見せられれば、教師が仕事を休むのは当たり前のことという認識ができる。教師が仕事を休むのは当たり前のこと。家族のことで仕事を休むのも当たり前のこと。こういった当たり前が増えていかなければ、社会は変わらない。
今の日本社会の仕事に対する「当たり前」を変えていかないといけない。急に変えることは難しくてもじわじわと変えていかないといけない。そのためには大人の意識を変えるのと同時に子どもの当たり前も新しくしていかないと。
担任の先生。職場を子どもの行事で休むの大変なのかもしれない。でも、そうやって行動にうつしてくれるの本当にありがたい。
私自身が子どものことで仕事を休みづらくてフルで働けていないという負い目がある分、私の代わりにそういったことをしてくれているようなそんな気分になる。ありがとう先生。