中3男子に胸をわしづかみ、、、いや、心をわしづかみにされた話。
昨日、中3の息子の体育祭でした。
で、かなり感動したので書きます。
平日の開催だったので、私は一人で観に行きました。
結論から言うと、素晴らしかったです。
観に行けて良かった!!
うちの息子は、運動が得意なほうではありません。
走るのも早くない。
リレーの選手には選ばれたことは一度もないし、徒競走でも大体3位以下ですから、
特にワクワクとか期待感はなく、「まぁ、中学最後だし、観てこよ〜」的な温度で行きました。
一番下の娘を幼稚園に送ってからだったので、グラウンドに着いたときにはすでに開会式は終わって、1競技目が始まってました。
プログラムは家に忘れてきました。(笑)
でも、確か、1競技目は「移動式玉入れ」ってやつでした。
玉入れのカゴを相手チームの一人が背負って、玉を入れられないように逃げ回る、という競技。
想像しただけで面白そうですよね(笑)
私はそんな玉入れ見たことなかったので、プログラムを渡された時に、「なんだこれ(笑)見てみたい」と、思ってはいました。
予想通り、面白かったです!
カゴを背負った中学生男子が、大勢の敵に追いかけられながら玉を投げられている図。
しかし、ただ走って逃げるだけではなく、華麗なフットワークを使って、ヒョイヒョイと不規則に動き回るんですよね(笑)
だからなかなか玉が入らない!!
それが、グラウンドで同時に2箇所で行われています。
見ている生徒達も笑っているし、先生や親たちもニヤニヤ(笑)
そんなスタートでした。
息子のクラスには、生まれつき心臓に病気があるために、走ったりする事が出来ない男の子がいます。
少し知的障害もあるそうです。
その子も、車椅子に乗って、グラウンドのすぐそばで先生に付き添われて楽しそうに手をたたいて観ていました。
次は、テレビ番組の「逃走中」というものを競技にしたものでした。
私はテレビでそれを観たことはありませんでした。
簡単に言うと、鬼が多めの鬼ごっこです。
しかも、最初は生徒5人ぐらいの鬼(ハンター)なのですが、途中から先生たちも5人ぐらい、鬼(ハンター)として“放出”されるというやつです。
1年から3年までの生徒がワラワラと逃げ回るのを、時間内に捕まえまくります。
生徒はもちろん、先生たちの本気の走り(笑)
いつもの先生たちとは顔も動きも違います!
さらに、おそらくテレビ番組を真似た風に実況している実行委員長の中3男子の声が、その競技の面白さを何倍にもしていました。
観ていて本当に楽しそうで、1競技目から私はニヤニヤしながら観ていたのですが、
ギャーギャー逃げ回る中学生と、それを追い回す先生たちの姿に、私はついにニヤニヤを通り越して吹き出してしまいました(笑)
そして、全員が捕まって、実況していた実行委員長の男子が「全員確保!」とアナウンス。
しかし、、、、
少し間を置いた頃、
車椅子に座って楽しそうに観ていたあの子が、手を上げて立ち上がって実行委員長のところに向かって歩いていきます!
実行委員長はそれに気付いて、その子の上げた手をつかみ、「◯◯くん、逃走成功✨!」とアナウンス😆🎶
見ていた生徒は手をたたき爆笑!
3年生は大喜び✨
なんですか?この演出。
立ってみていた私、泣きそうになる🥹
「ここはお前の出番だ!お前も一緒に楽しもうぜ🎶イェーイ」的な。
その他にも、全ての競技が楽しく、全員がワーワーキャーキャー思いっきり遊んでいるかんじ。
実行委員長のキャラ立ちした実況やアナウンスも面白くて
、さらに、思いやりがある声掛けもあったりして、競技の合間に生徒や先生にインタビューしてみたり、随所に楽しさと愛が満載でした。
あー。
こんな楽しい体育祭、私も参加したい!!!と、心から思ってしまいました。
この楽しそうな光景を観て、その場の空気を感じて、エネルギーを味わえて、
それだけでありがたいと思いました。
体育祭から帰ってきた息子に、「あんたたちの体育祭、めっちゃ良かった!!参加できてよかったねー✨」と伝えました。
「体育祭、実行委員が企画したの?」と聞けば、
4月の時点から、3年生男子9名の実行委員が、全て企画して準備したとのことでした。😲✨✨✨❕❕
家に忘れたプログラムを読み返したところ、
確かにそう書いてあります。
先生方も、その有志の9名に全て任せていたと。
それを読んで、感動の第二波(笑)
素晴らしい!!素晴らしすぎる!!!!!✨✨✨✨✨
楽しいだけじゃなく、優しくて温かい、友を想う心が溢れた、素敵な体育祭じゃないか!!!😭✨✨✨
熱い!!!
気温は22度ぐらいだったから全然暑くはなかったけど、熱い!!
熱すぎるじゃないか!!!
「どんな障害でも、病気があっても大丈夫。オレらはお前ら全員と一緒に楽しみたいんだ!」って強い気持ちがあっての、あの演出だったんだ、、、
と思い出すだけで、涙が、、、🥹✨✨✨
「してやられた。すごいな、中3男子!!」
と、すっかり胸をわしづかみ、、ではなくて、心をわしづかみにされたのでした。
「この国は大丈夫だ!」
と、やけに安心までしてしまいました(笑)
実行委員長の男子は、実は小学生の時、宿題をやってこない常習犯(笑)。
下校途中に女子をからかって泣かせたりしていたところも目撃したことがある、やんちゃなタイプ(笑)。
そんな子がリーダーとして、こんなにみんなのことを考え、楽しませようと、ワクワクしながら仲間と頭を突き合わせて話し合って、全員の笑顔を思い描きながらこの体育祭を作ったのかと思ったら、
そして、もう一方では、病気のために、みんなと一緒に走ったりはできないから、今年もいつものように見学だな、と参加を諦めていただろう子が、今年は出番を与えられ、みんなに讃えられ、グラウンドで笑って、手をたたき合って一緒に楽しんでるんだと思ったら!!
「お互いを尊重し合い、個性を活かし、多様性を認めて生きれば、みんながハッピーになれるんだぜ!!」
「そんなふうに楽しむ方法はいくらでもあるんだぜ!!」というメッセージが、
ひしひしと伝わってきちゃってもう…!!!
おばちゃんは、泣いちゃうよーーーー😭✨✨✨
私の記憶の中では、私自身の中学時代の、雨上がりでドロドロのグラウンドで、強行で開催された、
泥まみれになることを覚悟して、最後のリレーでは、選手たちが靴を脱ぎ、裸足で泥を飛び散らせながら全力で走った、
観ているみんなも熱く跳び上がって声援を送った、
あのキラキラ猛烈青春体育祭が、1番の楽しい体育祭でしたが、
昨日の息子たちの体育祭は、その楽しさに、優しさや思いやりの温度がさらにプラスされ、
おそらく息子の記憶の1位に刻まれ、私の記憶の同率1位に刻まれた、激アツな素晴らしい体育祭になりました!!
清々しい顔をして帰ってきた息子。
実行委員たちの勇姿と功績を絶賛しまくる私の言葉を聞いて、誇らしげな表情をした息子の顔が、全てを物語っているなと思いました。
よかった。ほんとによかった。
中1の時、不登校で体育祭も参加しなかった息子が、中3でこんなに素晴らしい表情をするだなんて、
あの時の私は想像してませんでした。
いやー、
素晴らしい。
こんなことを感じさせてもらえた事が、めちゃくちゃありがたいです。
息子よ、そして息子の友よ、ありがとう!!!
中3男子たちの髪の毛をぐしゃぐしゃにするくらい激しく、ワシワシ頭をなで上げてやりたくなった私でした。
おしまい💖
最後まで読んでくださって、ありがとうございました✨
この良いエネルギーを、あなたと共有したくて書いてみました😁👍🏻✨
上手く伝わっていると嬉しいです!!
良い1日を〜✨✨✨