変身したくない仮面ライダーの話
こんにちは
ユウキチのウッチーです。
お久しぶりです。
ここ最近、夜勤だのユッキーさんのご飯を作りすぎただの眠かっただの、色んな理由でお休みしてきましたが、
やっと重い指を動かし(どんだけ重いねん)、今書いています。
さて、今回のテーマは
「変身したくない仮面ライダーの話」です。
仮面ライダー好きの皆さんなら、
一度は「もし仮面ライダーになれるなら何になりたいかな」という想像、妄想を頭の中で繰り広げたことがあると思います。
仮面ライダー龍騎は、特にその傾向にあるようで、
「手数の多い龍騎、召喚もしくは融合の王蛇、銃火器特化のゾルダ」等、当時のネットではよく議論されていたようです。
では、逆に「この仮面ライダーには絶対なりたくないな」という想像をしたことがある方はいらっしゃいませんか?
僕は割とあります。
龍騎系はもれなく全員なりたくないし、
ファイズ系はファイズは吹っ飛ばされるだけだから良いとして、カイザは変身解除後に灰になり、デルタは凶暴化、サイガは分かりませんが、オーガは間違いなく死にます(あれは木場さんだから変身できたんだと思う)。
響系は修行もいるし、負けたら全裸だし、
カブト系も「選ばれし者ならば~♪」変身できないし。
ヒーローになりたくば、それなりの資格とリスクを背負う必要があるということですね。
さて、そんな中でも、
僕が最も変身したくない仮面ライダーを申し上げますと、
仮面ライダーゼロノスです。
え?絶版? それクロノスです(同じ緑でもあるけど)。
そうです、『仮面ライダー電王』に登場した2号ライダーの仮面ライダーゼロノスです。
どうして変身したくないのかって?
このゼロノスという仮面ライダー、
変身するのが「かーなーり、怖い!」んです。
説明しましょう。
仮面ライダーゼロノスは驚くべきことに、変身するにあたって特殊な出生であったり能力などは必要ないんです。
古代遺跡から見つかったベルトをお腹に入れたり(クウガ)、神から力を与えられたり(アギト)、妹大好き兄貴の出来レースに巻き込まれたり(龍騎)、オルフェノクだったり(ファイズ)、融合係数という謎数値が高い必要があったりする必要は無いんです。
変身に必要な条件はただ1つ。
「自分に関する誰かの記憶を消費すること」
???と思ったそこのあなた。
もしあなたが仮面ライダーゼロノスに変身することになったら、
「あなたを知っている誰かの記憶」を犠牲にしているということです。
つまり、変身する度に
「あなたを知る人間が1人ずつ、あなたのことを忘れていく」ということです。
「変身したら死ぬ仮面ライダーだっているんだから、死なねぇだけマシでしょ?」って思われたそこのあなた。
死にますよ?
いやあなたが、じゃなくて。(ドキッとした?)
ゼロノスは変身者を知る人間の記憶を犠牲にしながら戦いますが、
知ってる人間がいないということは、最初から存在しなかったのと同じ。
故に存在が消滅してしまうからです。
『電王』がパスをベルトにかざして変身するのに対し、
ゼロノスは使えば消費され消える、いわば切符のようなものをベルトに装填し、変身します。
これです↓
変身解除すれば、これはシュワ~と消え、
誰かがあなたを忘れます。
ぼくがゼロノスに変身したくない理由としては
この「誰かが自分を忘れる」というシステムにあります。
今まで経験による私事にはなるのですが、
現在滋賀県に住んではいるものの、生まれは東京ですし、中学は福岡、高校は愛知県と、色々なところを転々と移り住んできました。
その経験で味わったのが、「孤独」でした。
新しい環境に来たばかりでは、どうしても友達は1から作らなければならず、
かといって既に去った土地では徐々に友達が僕のことを忘れていきます。
久しぶりに前住んでた場所へ遊びに行った時、
友達を見かけて話しかけると「誰だっけ…」って言われた時の寂しさ。
普通の人間でさえ、こういうことがあるのですから、
ゼロノスに変身するとなれば、この現象はさらに加速していくでしょう。
徐々に人が自分を忘れ、それでもイマジンは襲いかかってくるから戦い続けなければならない。
もし友達が襲われ、それを助けて変身解除した途端、その友達はあなたを忘れた「他人」になってしまっているかもしれない。
長くなってしまいましたが、
僕の経験上、「孤独」は死ぬよりも怖いということです。
ここまで読んでくださった方に改めて伺います。
あなたが思う「この仮面ライダーには変身したくないなぁ」と思う仮面ライダーは誰ですか?
以上、ウッチーでした。