モノを減らすための下ごしらえ
モノを減らすには、実は捨てる事よりも重要なことがあるのだと、最近わかった。いきなりモノを減らすことはできませんし、しても失敗します(やっぱり必要だから買ったりすることに)。
スタートの前の下ごしらえがとっても大切なのです!
モノを減らす前にやること
①まずごみを捨てる。どんどんゴミを捨てる。
②捨てる事にちゃんとコストをかける=お金を使う
という事で、モノを減らすためにはものを捨てる前にゴミを捨てなくてはいけないという極めて当たり前の出来事があります。ここをスキップしては全く意味がない!なぜならゴミとは判断しにくい準ゴミが、モノの多さの原因になっている訳です……。まず捨ててもいいゴミを捨ててから、準ゴミをゴミに降格させるかどうかの判断会議が行われる事になります。ゴミを捨てなくては、準ゴミがゴミかどうか判断しにくいのです。
だから一番最初は、モノを整理して不用品を出すのではなくて、普通のゴミを捨てるのが最も重要なステップになる。
そもそも、モノを減らすのにはお金をかける必要があります。
ちなみに、不用品でもまだ使えるバッグとか、調理器具とかは引き取ってくれるところがあります。3000円程度です。
ここで不用品をネットで売ると考えるのは、モノを減らす事には全くつながりません!だって写真撮って、注文が来るまで保管して、注文は来ないかもしれないし、売れたとしても発送する梱包材などが必要になる訳で、モノを売るにはその倍くらいの保管場所と梱包材などが必要になるという大変なことになります。売るなんて考えてはダメです。モノを見て思い出に浸って結局片づけられなかった時の2倍片づけにストップをかける事になります。ガラクタを後生大事に保管する事になるのだから…。
ゴミで儲けようなんて浅はかなことは考えてはいけません……。
目的は身軽になることであって、お金を得る事ではないのです。
でも、まだ使えるものを捨てるというのは、大変心苦しいものです。
なので、引き取り手をいくつか探してみました。こちらには引き取ってもらってもよいものだけを選んで送ります。
それだけでも幾分か心は軽くなりますし、お役に立てていただけるなら大変ありがたい事です。
使える不用品引き取り先リスト
国際社会支援推進会ワールドギフト(World Gift) …バッグや靴、その他雑貨、使いさしの文具や化粧品も引き取り対象
チャリボン(本の引き取りチャリティー) …5冊以上で送料無料。希望の団体に寄付できる仕組み
セカンドハーベストジャパン・フードバンク …缶詰や大量のレトルト食品、醤油等調味料などがあればこちらがいいかも。食品廃棄をなくし、必要な人に届ける活動。
ふくふくプロジェクト …服やタオルを購入したお店が回収してくれるシステム。無印良品とかがわかりやすいですが、他にも対応している会社が複数あります。無印は持っていくとレジでポイントつけてくれます。
UNIQLO、GU …カエサルの物はカエサルに、UNIQLOのものはUNIQLOに返すのが筋というものです。お店に回収ボックスがあるので、きれいに洗って放り込みます。
さて、ゴミを捨てる時に同時並行でやることがあります。
捨ててはいけない物の保護、管理です。そのためには、以下のものを準備します。特に細かなものや、捨ててはいけない書類などを安全に管理するのに必要なものです。
下ごしらえのために用意するもの
①30~45Lほどの程よい容量のゴミ袋
②ジップ付き透明袋
③クリアファイルと目玉クリップ
いきなり断捨離をしなくていいのです。まずはゴミ捨てからなのだから。
ということで、ゴミ袋を用意しますが、あまり大きすぎるものはよくないです。ここでやることは、ゴミ捨てをスムーズに行い、捨ててはいけないものを捨てないように保管するためのステップです。
そして、必要なものが散らばっているはずなので、ジップ付き透明袋に細かいものを入れて保管します。
ほこりもつかないし、中身も見えます。これは人生を変えるかもしれないアイテムです。一回使って確かめてみるにしても、100均で買えますし、文具店では100円以下で小さなものが売っています。
重要なポイントは、何種類かの大きさを用意するということです。
小さな輪ゴムや切手、化粧品、リップクリーム、イヤホンやコードの類、電池、風邪薬やビタミン剤…細かなものが散らばっているはずなので、それらをジップ付き袋に入れていきます。
ジップロック(フリーザーバッグ)でもいいんですが、小さいサイズは必須なのでフリーザーバッグより普通に文具コーナーで買う方がおすすめです。
そうやって透明袋にすべてをパッキングしていきます。
全部じゃなくても、半分くらいパッキングした時点で、散らかりが目に見えて減ってきます!
しかし紙モノはこれはいまいちうまくいきません。
なのでクリアファイルと目玉クリップを使います。ダブルクリップでもいいですけど、とにかく目立つものがいいです。
必要ない書類をどんどん捨てていく中で、保留・必要と判断されるものも出てきますので、それはどんどんクリアファイルに入れたりクリップでまとめます。
そうやって、ゴミとそうでないものをより分けて、ゴミはゴミ袋へ、捨てるには忍びないまだ使えるものはチャリティーに回します。
捨ててはいけない書類関連、散らばりがちな細かいものを第一次パッキングして、不要なゴミを捨てて、使えるけど使わない不用品をチャリティーに送りだします。
これが、モノを減らすための下ごしらえです。
実際のところ、まだモノは減っていません!ミニマリストにはなっていませんよ!ゴミを捨てただけです。断捨離でさえないのです。
だけど、なんだか部屋は広々している。掃除がしやすい。
ちなみに、ここで満足する人もいるんじゃないかなとおもいますが、これはまだ下ごしらえということです。
ここから、やっとモノを減らす作業が始まります。
ゴミを捨て、不用品を手放して、部屋にスペースを確保します。その上で、必要なもの・不要なものを選んでいくことになります。
(でもここまでの流れで、かなり不要なものがわかるようになってしまっているはず)
ちなみに、この状態はすぐにリバウンドすると思います。
下ごしらえですからね。
だから、次の段階に進むことが重要じゃないかと思います。
次の段階というのが、第一次パッキングを壊して、部屋の構造と行動を考えたパッキング収納を行うという事になります。
同時に、より良いものを購入して今持っているものを更新していくという作業が発生していきます。モノを減らすのは減らした分技術を身につけなくてはいけないし、そういう面でも勉強する必要が出てきます。
ここらへんは、やっぱりお金がかかります。
が、そうするかどうかは、その時の自分の気分次第じゃないかと思います。
ミニマムでコンパクトな暮らしが一番いいわけでもないですし、そうしなくてはいけないなんて事はないし。
全部100均でそろえてもいいし、アップデートしなくてもいい。
私は10gでも重さを減らして、なるべく筋肉のない身体でも様々なものが持ち運びができる事、コンパクトにまとめて旅行(というか地方に素材集め)に出られる事、移動が相当苦手なのでなるべく快適さを追求するのでアイテムはケチらないという、モノを多く持つために重さを減らすというウルトラライト作戦です。
ミニマリストやシンプルライフというよりは、ウルトラライトという事ですね。
ウルトラライトというのは、アメリカで数千キロを数か月かけて歩いたり走ったりするハイカーから始まった考えというかスタイルらしくて、アウトドアや登山の世界の言葉。
極限まで荷物を軽くして、数千キロを歩くという……
私はそんなことしませんが、とにかく軽くするというのは非常に有効な手段だと実感しています。軽くするためにモノを整理するという感じです。
正直、モノを減らす作戦が進んでいく中で、実はモノを買う事のほうが多くなった。
でも、全体の容積は減っていますし、重さも減っています。個数も総量としては減っているかも。だけど使う物の数は増えています。どれだけ使わないものを大事に抱え込んでいたのか、という事でもあり。
ただ、大事なものを抱え込むのは当然の事なので別に断捨離だー!と捨てる必要はないんですが、好きでもなくむしろ好きじゃないけど使えるから使っているだけの社名入りのボールペンとか、本当は嫌で嫌で仕方なかったんですよね。それを思い切って捨てた!値段で言うならただでもらったボールペンを捨てて100円くらいのボールペンを買っただけなので、さほどお金は動いていないのだけど、心のすっきり感はすごい。
そういう好きじゃないけど使えるから使っているものを強い心でリリースして、少なくとも嫌いじゃないもの・少しは好きなものを選んで使う用にしました。
モノを減らす作戦は、持っているもの・使うもののアップデートが欠かせないようです。現時点でもっているものだけで全部賄う事はちょっとむずかしいケースの方が多いんじゃないかな。
モノを減らすには、所有物の総数・総容積・総重量という視点と、実際に使うモノの数というふたつの視点が必要になるようです。
単純にモノを捨てて減らすのが目的じゃないんですよね。すっからかんの家はキャッチーだけど。
だから、まず最初は普通にごみを捨てます。
捨ててはいけないものはジップ付き透明袋に入れて、書類関連はクリアファイルと目玉クリップでまとめます。そして不要なものをゴミ袋に入れたり、リサイクルに出します。
それから、次の段階に入っていく、というふうに考えるだけで、物事がグイグイと進んでいくことになります。
キッチンから片づけ始めると楽=賞味期限切れのものは心置きなく捨てられるから判断が簡単にできる、と言われています。
別にキッチンから始めなくても、とにかくゴミを捨てる事から始めるのが大事という事です。
捨てる事に執着しないで、普通にごみを捨てる事から。
その後のステップは、我流ですが以下の通りです。
・必要なものを再度リストアップして、品質や機能や値段の兼ね合いから最も軽量なものを選ぶ
・収納は、行動にあわせて行う。収納場所に自分の行動をあわせない。(旅行をイメージしてみるとわかりやすいと思う。一度か二度旅行に出かけてみるのも超効果的)
・バッグなども収納のひとつとして考えてモノを選び、パッキングしていく
・日用品ストックは非常持ち出し袋に収納する。勿論非常時にスッと持ち出せるようパッキングしておく
・収納用品はあまり大きな棚を使わないで、持ち運べるものを組み合わせる(結果的に無印のカゴ関連が大活躍している…)
・キッチンは調理器具大改革更新中
・個人的には床面積の広さが運を開くと思う
・トライアンドエラーを惜しまない、ひるまない
・100均のチープで便利なものはゴミになるのも早いと肝に銘じる
・一回で全部きれいにしてはいけない、必ず段階を踏んで完成に近づく
下ごしらえだけでも相当効果がありますが、それだけではしばらくするとリバウンドします。
だから単純にゴミ捨てをしてから、その先どうするかは、ご自身でお選びいただける、という事を忘れてはいけないのです。
モノが少ない事がいい事ではない。
ミニマリストな生き方が最上のように語られていますが、そんなことないです。そういう視点は絶対に忘れてはいけないと思います。
つよく生きていきたい。