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スイスとドイツとライン川

なにもわからない。でも世界史の教科書の最初のほうに出てくると思うんだけど、ライン川って有名だよね。
ライン川しか知ってる名称がない世界に行って、私はなにかがわかるのだろうか。

スイスのバーゼル。

地図を見ても何にもわかんない。

ある時、「外国語がある程度わかって、海外に少し慣れている人は、わからないという事が減る分、本当にわからない状況に陥った時に何もできない」みたいな話を聞いたことがあるけど、最初からわからない人は一体どうしたらいいんだろう。

チューリッヒ空港からチューリッヒ中央駅。そこから電車でバーゼルへ。

ちなみに、バーゼルには大きな駅がふたつあるようで、両方ともバーゼルという名前が入るので大混乱だ。バーゼルSBBとバーゼルBB。
しかし船橋問題よりはマシのような気がする。

わからなくて泣きそうになる時は、友達たちが言ってくれる「東京の電車に乗れるなら世界のどこでもやっていける」を心の支えにする。
都民になって幾星霜、いまだに乗り間違える。

東京の電車に乗れるなら、世界のどこでも大丈夫。
半分嘘だけど、半分正解だと思う。
死ぬ気のラッシュアワーにも乗り続けたし、急行と快速と通勤快速でどれが一番早いかと言われると、いまだにわからないし、行き先が違っても同じとかよくわからないあれもあるけど、我々は東京で電車に乗っている!そう、我々は東京で電車に乗っている!

そうやって自分を鼓舞してなんとか異国の電車事情を調べる。

ドイツ語の路線図をプリントアウトして、目的地と宿泊予定地の距離感とかを考える。

今回、世界的大イベントのアートバーゼルなので、近くのホテルは満室&めっ高。そーエクスペンシブ。
なので、二駅離れた場所に宿を見つけた。

それが。
ドイツなんだよね。
二駅で。たぶん時間にして9分くらい。

さらにトラップがあった。
電車が1時間に1本くらいしかない!!

あっ、あーー、え??
あ、そういう??
田舎でよくあるあれ??

………へえーー。え。
えー??

旅行をする時、距離ではなく時間で計らないといけない場合がよくあるが、まさしくそれ。
9分。+1時間。
(ちなみに宿泊先と駅までたぶん、10分くらいは見てもいいかもしれない……分らない土地って時間かかるからもっとかも)

問題は2つ。
1時間に1本という田舎ダイヤなこと。
そしてドイツ領に入るので、スイスフランではなくユーロで切符を買うことになるのではないか、ということ。

なにそれ。

我が国、国境は絶対海があるからさあ、地続きってどういうことかよくわからないんだよね。ということがよくわかりました。
よくわからない。
二駅で国が違う、通貨が違う。
物価も違うらしいです。

待って。いや、わかる。言ってる事も、どうしてそうなるかも、知ってるしわかる。でも体がついていかない。行く前からすでに。
まだここ日本。

とにかく「現金でユーロとスイスフランをいくらか持っていく」「都市部だからカード決済が使えるので少しでいい」ということになり、少しっていくら??という新たな謎が発生しました。

ホント待って、どうしたらいいの。
少しっていくら!?!?

そうこういっているうちに、どんどん円安が進んでいく。

我が国いったいどうなっちゃうのーーー!?
次回、とりあえず換金だ、エクスチェンジプリーズ!!

今のところ、楽しみというより「ただただ金がなくなっていく」という激流に流されているだけのような気がしている。

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つよく生きていきたい。